Greenで「話を聞いてみたい」が無視されてしまう理由から、具体的な対処法、そしてGreenを最大限に活用して転職を成功させるコツまで、キャリア支援のプロの視点から徹底的に解説します。
また、スカウト機能や「気になる」と「話を聞いてみたい」がどのように違うのかも紹介していきます。
Greenの「話を聞いてみたい」が無視されるのはなぜか
Grennの「話を聞いてみたい」は、企業側から面談実施が可能な場合のみ返信がくるようになっています。
なお、「話を聞いてみたい」をした場合は、企業様から面談実施が可能な場合のみ返信がくるものとなっております。企業様の選考状況によっては返信がない場合もありますので、ご了承ください。
出典:Greenの公式サイト
面接を確約するものではないため、企業の状況によっては無視されることも少なくないです。他にも、Greenの「話を聞いてみたい」が無視されるのには、主に以下の3つの理由が考えられます。
Greenで話を聞いてみたいが無視される理由

確実に応募できる求人だけを探したい人は、転職エージェントを利用して求人を紹介してもらうことがおすすめです。転職エージェントは、企業とも連絡をよく取っており、扱っている求人情報は最新のものになっているからです。
例えば、掲載求人が豊富でIT転職にも強いリクルートエージェントはGreenを利用している人におすすめの転職エージェントですよ。
企業の採用担当者が多忙で見逃している
1つ目の理由として、企業の採用担当者が非常に忙しく、あなたのメッセージを見逃してしまっている可能性が考えられます。
特に中小企業やベンチャー企業では、人事担当者が採用以外の業務を兼任していることも珍しくありません。毎日数十件、多ければ百件以上の応募やメッセージが届く中で、1つずつの目を通すのは大変な作業です。
そのため、悪気なく埋もれてしまったり、後で返信しようと思っているうちに対応が漏れてしまったりすることがあるのです。あなたの「話を聞いてみたい」が、担当者に届いていないだけかもしれません。

そのため、正式に選考に参加している人や選考への応募者が多いと話を聞いてみたいは無視されてもおかしくありません。
応募が殺到しており、対応が追い付いていない
人気の企業や魅力的なポジションには、当然ながら多くの求職者からアプローチが集中します。
あなたの他にも大勢のライバルが「話を聞いてみたい」と送っている場合、企業側が全員に対応しきれない、という状況は十分に考えられます。
特に、Greenは気軽にアプローチできるのが特徴のため、応募のハードルが低く、結果として応募が殺到しやすい傾向にあります。企業側は、その中から経歴やスキルが特にマッチしている候補者を優先的に対応していくため、どうしても返信に時間がかかったり、全員には返信できなかったりします。
カジュアル面談の優先順位が低い
そもそも、企業の採用活動において「話を聞いてみたい」への対応、つまりカジュアル面談は、本選考の応募者への対応よりも優先順位が低く設定されていることが多いです。
企業にとっての最優先事項は、現在進行中の選考を滞りなく進めること。そのため、まずは書類選考や面接に進んでいる候補者への連絡を優先します。
カジュアル面談は、あくまで「良い人がいれば会ってみたい」というスタンスの企業も多く、採用計画のフェーズによっては、すぐには面談を設定できないケースもあります。返信がないからといって、あなたの経歴が否定されたわけではありません。

いきなり選考に進むのではなく、企業の実態について詳しく知ったうえで選考に応募したい場合は、転職エージェント経由で応募することで、エージェント経由で企業の実態を把握できますよ。
転職エージェントとの面談は、求人紹介以外に転職の悩みも無料で相談できるので、転職の悩みがある人にもおすすめですよ。
転職エージェントとの面談や費用について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。
Greenの「話を聞いてみたい」・「気になる」・「スカウト」の違い
Greenには応募の他に、求職者が企業に取れるアプローチとして「話を聞いてみたい」「気になる」「スカウトへの返信」があります。
Greenでの転職活動を有利に進めるためには、それぞれの機能の違いを正しく理解しておくことが重要です。
それぞれの違いを以下の表にまとめました。
目的・意思表示の度合い | 次のステップ | |
---|---|---|
気になる | ライトな興味・関心を企業に示す機能。「後で見るリスト」や「いいね!」に近い感覚。相手に匿名で通知される。 | 企業側が確認したうえで、企業からも「気になる」が送られると面談に進むことができる。その後、企業から「話を聞きたい」などの連絡が来ることもある。 |
話を聞いてみたい | カジュアル面談の希望をする機能。「選考の前に、まずはお話を聞かせてほしい」という明確な意思表示となる。 | 企業が承諾(「話を聞きたい」を返信)すると、メッセージのやりとりが可能になり、カジュアル面談の日程調整に進む。 |
スカウト | 強い興味・面接の誘いを企業側からされる機能。「ぜひ選考に進んでほしい」という企業からの特別なオファー。承諾することで内定が確約されるわけではないが、面接までは進めることが多い。 | 求職者が「話を聞いてみたい」と返信、または応募することで選考に進む。 |
「気になる」と「話を聞いてみたい」は、あくまで企業に興味がある意思表示であるため、企業側から無視されてしまうこともあります。
選考に進める可能性としては、スカウト、話を聞いてみたい、気になるの順に高いです。
しかし、スカウトは企業が自分に興味を持ってくれないと来ないので、興味がある企業は選考に直接応募するか、「話を聞いてみたい」機能でカジュアル面談の意思表示をすることがおすすめです。

むしろ、企業も求職者とのミスマッチをさけるために、カジュアル面談の誘いには前向きであることが多いです。
いくつかの企業で「話を聞いてみたい」が無視されてしまった場合でも、諦めずに「話を聞いてみたい」機能を活用しましょう。
Greenで「話を聞いてみたい」を無視された時の具体的な対処法
Greenの「話を聞いてみたい」は企業側が求職者に興味を持たないと面談まで進めないので、確実に無視されない方法はありません。
しかし、以下で紹介する3つの対処法を実践することで、「話を聞いてみたい」が無視される確率を減らすことができます。
話を聞いてみたいを無視されにくくする方法
それぞれ詳しく解説していきます。
プロフィール・職務経歴書を見直す
まず試してほしいのが、自分のプロフィールや職務経歴書を客観的に見直すことです。
採用担当者は、毎日多くのプロフィールに目を通しています。その中で「この人に会ってみたい」と思わせる魅力が伝わっているか、もう一度確認してみましょう。
企業に興味を持ってもらいやすいようにするための、プロフィールや職務経歴書のポイントを以下にまとめました。
プロフィール・職務経歴書のポイント
- プロフィール欄は必須項目以外も全て記入する
- 経験やスキルは具体的に書く(例:売上向上に貢献→○○という施策で、売上を前年比120%に向上させた)
- これまでの実績を客観的な数字で示す
- 自己PR欄で、入社後の貢献意欲を伝える
- 制作職などで、ポートフォリオを出せる場合は載せておく
- 希望条件を限定し過ぎない(妥協できる条件は記入しない)
企業側の視点に立って内容を磨き上げることで、プロフィールが担当者の目に留まる確率は格段に上がります。自分だけでは難しいと感じたら、転職エージェントなどのプロに相談してみるのも有効な手段です。
再度「気になる」を送ってアピールする
1度「話を聞いてみたい」を送った企業でも、もし本当に興味があるなら、時間を置いてから再度「気になる」を送ってアピールするのも1つの手です。
前述の通り、担当者が多忙で見逃していたり、タイミングが合わなかったりしただけの可能性があります。再度アプローチすることで、「まだ興味を持ってくれているんだな」と目に留まるきっかけになるかもしれません。ただし、あまりにしつこく送るのは逆効果なので、1〜2週間ほど期間を空けるのが良いでしょう。
他の企業にも視野を広げてアプローチする
1つの企業からの返信を待ち続けるのは、精神的にも時間的にも非効率的です。その企業にご縁がなかったと気持ちを切り替えて、他の企業にも積極的に視野を広げてみましょう。
1つの結果に固執せず、複数の企業にアプローチしていくことで、思わぬ良い出会いがあります。視野を広げることで心にも余裕が生まれ、結果として転職活動全体がうまく進むことも少なくありません。
Greenを最大限に活用する3つのコツ
Greenは、非常に多機能な転職サイトであり、上手く機能を活用していくことで転職活動を効率的に進めていけます。ここで紹介する3つのコツを実践して、転職活動にいかしていきましょう。
Greenを最大限に活用するコツ
「気になる」機能を戦略的に活用する
自分から積極的に「気になる」を活用することがおすすめです。少しでも興味を持った企業には、どんどん「気になる」を送ってみましょう。
あなたの「気になる」がきっかけで、企業があなたのプロフィールを詳しく見てくれて、スカウトに繋がるケースもあります。

そのため、全ての求人を見るのは面倒ですし、企業が自分の経歴を確認してくれることも多くはありません。
なので、少しでも興味を持ったら「気になる」を送って、企業からのアプローチを待つことも効率的に求人を探す手段となります。
また、どんな企業が自分に興味を持ってくれるのかを知る、市場価値の調査ツールとしても使えます。まずは気軽に、情報収集のアンテナを広げる感覚で使ってみてください。
スカウトの質を見極め、効率的に動く
Greenでは様々な種類のスカウトが届きますが、その全てに同じように対応する必要はありません。大切なのは、スカウトの「質」を見極めることです。
あなたの経歴をしっかり読んだ上で送られてくる、熱意のこもったメッセージ付きのスカウトは、優先的に対応しましょう。一方で、明らかにテンプレートだとわかるようなメッセージや、あなたの希望と全く異なる職種のスカウトは、丁寧にお断りするか、スルーしても問題ありません。
全てに対応しようとすると疲弊してしまいます。自分の軸をしっかり持ち、効率的に動きましょう。
転職エージェントとの併用で選択肢を増やす
Greenでの活動と並行して、転職エージェントを併用するのは非常に効果的な戦略です。Greenだけでは出会えない非公開求人を紹介してもらえたり、客観的な視点であなたの強みを引き出す手伝いをしてくれるからです。
転職活動に行き詰まりを感じているなら、専門のエージェントが具体的な解決策を提示します。あなたの市場価値を正しく把握し、自信を持って転職活動を進めましょう。書類の添削や面接対策など、1人では難しい部分をプロに任せることで、転職成功の確率は大きく高まります。

たとえば、IT職種全般に興味があり、多くの求人を見たいのであれば、求人を網羅的に扱っていて転職エージェントとしての知見も深いリクルートエージェントの利用がおすすめです。
IT系でこれまでの業務経験を活かしてより高度な仕事をしたい人は、ハイクラス求人が豊富で専門性の高い相談もできるJACリクルートメントを併用することがおすすめですよ。
転職エージェントの複数登録や選び方について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。
Greenを利用する前に知っておきたい注意点
Greenは魅力的な転職サイトですが、利用する上でいくつか知っておきたい注意点もあります。事前にリスクを把握しておくことで、トラブルを避け、安心して活動を進めることができます。
Greenを利用する際の注意点
大手企業の求人は比較的少ない
Greenは、IT・Web業界のベンチャー企業やスタートアップ企業の求人に強みを持つプラットフォームです。そのため、いわゆる日系の大手企業の求人は、他の大手転職サイトに比べて少ない傾向にあります。
もしあなたが大手企業への転職を強く希望している場合は、Greenだけでなく、大手企業に強いパイプを持つ転職エージェントなどを併用することをおすすめします。自分のキャリアプランと、サイトの特性を理解した上で活用することが大切です。
大手企業への転職を狙う際におすすめの転職エージェントを以下に掲載しています。Green以外の転職サービスも併用することで、より多くの求人を網羅できますよ。
現職に転職活動がバレないように設定する
転職活動は、基本的には現職の会社に知られないように進めたいものですよね。Greenには、特定の企業に対して自分のプロフィールを非公開にする「ブロック機能」があります。
登録したら、まずは必ずこの設定を行いましょう。現在の勤務先や、そのグループ会社、取引先などをブロックしておくことで、安心して転職活動に集中できます。個人情報の設定は、活動を始める前の基本中の基本と心得ておきましょう。
Greenの「話を聞いてみたい」に関するよくある質問
Greenの利用に関してよく寄せられる質問にお答えします。細かい疑問を解消して、スッキリした気持ちで転職活動を再開しましょう。
「話を聞いてみたい」の取り消しはできますか?
1度送った「話を聞いてみたい」は、残念ながらシステム上、取り消すことはできません。もし間違えて送ってしまった場合は、企業から連絡が来た際に、その旨を正直に伝えて辞退すれば問題ありません。
「話を聞いてみたい」を送った後の辞退は可能?
はい、可能です。企業からカジュアル面談の提案があった後でも、選考の途中であっても、辞退することはできます。辞退を決めた場合は、できるだけ早く、誠実な言葉で企業にメッセージを送りましょう。無断で連絡を絶つのは社会人としてのマナー違反です。
返信が早い企業と遅い企業の違いは何ですか?
返信速度は、企業の規模や採用体制、そして採用への熱意によって大きく異なります。一般的に、採用専門の部署があり、体制が整っている企業や、急いで人材を確保したいと考えている企業は返信が早い傾向にあります。
一方で、担当者が他の業務と兼任している場合や、じっくり選考したい企業は返信が遅くなることがあります。返信の速さだけで一喜一憂する必要はありません。
プロフィールはどこまで詳しく書けばいいですか?
具体的であればあるほど、企業担当者の目に留まりやすくなります。特に、職務経歴については、担当した業務内容だけでなく、そこで工夫した点や、どのような成果を出したのかを「数字」を用いて具体的に記述することが重要です。スキル欄や自己PR欄も、空欄にせず、あなたの強みが伝わるようにしっかりと書き込みましょう。