この記事はこんな人におすすめ
- 仕事がしんどい人
- うつ病から抜け出したい人
- うつ病の症状について知りたい人
目次
仕事を始めてからうつ病になった、、、。僕のうつ病体験談
学生時代、僕は、うつ病やストレスといった類いの病気とは、完全に無縁でした。
そんなスーパーポジティブマンだった僕が、仕事を始めてから経験したうつ病について赤裸々にお話しします。
自分で「こんな奴でも仕事でうつ病になるんだな」と驚きました(笑)。
でも、僕はまだ立ち直れて仕事もできているうつ病なので全然マシな方でした。
では、早速時系列で僕のうつ病体験談をお話しします。
・新人研修「名刺交換」
・仕事が始まり入社1年目ずっと
最初のうつ病:新人研修「名刺交換」
最近は、どの会社でも廃止になったと聞いていますが、僕らの時代は営業職に就くと死ぬほどキツイ新人研修があったのです。
それが僕の最初のうつ病の原因でした。
まだ仕事も始まってないのに・・・(笑)
僕の会社の新人研修は、「名刺をとにかく交換してこい」でした。
結構多くの会社がこの手の新人研修を取り入れていたのではないかと思います。
なぜそう思うか。
それは、名刺を交換しに行こうとビルを眺めていると横に2~3人同じようにビルを眺めているスーツを着た新入社員らしき人がいるのです。
何してるのか聞くと、案の定、「新人研修でビルに飛び込んで名刺交換してこいと言われ・・・」と。
どこも似たようなことをしているのでした。
「一緒に頑張りましょ。とりあえず名刺交換しましょ」と研修中に何度言ったことか(笑)。
では具体的にこの研修について説明していこう。内容は、前述しているように「決められたエリア内でとにかく名刺交換をしてくる」です。
正直、今思うと目的は何?と感じるのですが、新入社員の僕たちにそんなことは頭になかったです。
「社会人としてやらなければならないことなのだろう」と受け取りました。
名刺交換のエリアがお互いに被らないように新入社員各々に割り振られており、月曜日は港区の東側、火曜日は大田区の西側などといった感じです。
開始時間は朝9時。
そこから夕方5時までひたすらビルに飛び込み「名刺交換してください!」と言い続けます。
もちろん飛び込むビルにはアポなんて取っていない。
この名刺交換期間、僕の時代は2週間でした。
2週間ひたすらこれをやるのだ。
ビルに飛び込んで、名刺交換をお願いすると以下のどれかが返ってきます。
・「いいよ。頑張ってね」→最高のパターン。愛してる
・「無理」→死亡
・「今名刺ない」→死亡
・「何で?」→死亡
・「帰って」→死亡
・「そこ置いといて」→死亡
・「そんなことやってんの?その会社辞めたら?」→確かに
・「この名刺の山みて。ぜーんぶあなたみたいに名刺交換にきた子の名刺」→ひぇ〜
そんなこんなで名刺交換をひたすら2週間続けました。
僕もそうでしたが、おそらく参加していた新卒全員が飯食う時間なら名刺欲しいと思い、昼飯はほとんど食べていません。
ここまで読んで「お前は馬鹿か?サボればいいじゃん」とお思いの方、反論させてほしいです。
1日の名刺交換を終えるとすぐ会社に帰り、名刺の数を先輩と共に数えるのです。
そして、各々が何枚獲得できたか、その数字が全社員が見る掲示板に張り出されるのだ!!!!!!!!!
ということは、サボったら確実にバレるのです。
獲得名刺が少ないとうつ病になるくらい詰められる
獲得名刺が少ない奴は先輩に詰められるのです。
詰められる際のセリフはこうだ、「今、あなた達新入社員は社会人の知識もなければ、何の経験もない。何が言いたいかというと、全員同じ能力値です。そして、同じ時間をかけて同じこと(名刺交換)を全員やっています。なのに、何でこんなに数に差がでるんでしょうか。他の人より頑張っていない。それだけです。」
これ言われると何も言い返せませんでした。
こんなにボコボコにされるんですよ?サボれるわけないでしょ。
仕事以外も脳内は名刺。もううつ病(笑)
家に帰ってもGooglemapで明日のエリアを拡大し、どのように回ろうかを考えてましたし、何やっててもその2週間は「どうしたらより多くの名刺が獲得できるんだろう?」しか考えていなかったです。
こんなストレスフルな仕事してたら、当たり前のようにうつ病っぽくになりまして、電車に乗って名刺交換のエリアに向かう時吐き気は止まらないし、飛び込むビルの前に行くと頭痛がやばいんですよ。
名刺交換が終わる夕方5時になった直後が唯一のつかの間の休憩です。
その後は集計があるので、数字がよければ天国ですが、悪ければ地獄です。
この期間中に体重は4kg落ちて、顔がげっそりしました。
ちなみにこの2週間で同期が3人ほど辞めました。
「入社2週間で退職?早すぎ!」とお思いの人もいるでしょう。
ただ、僕は「辞める気持ちはわからんでもない」と感じました。
次のうつ病:仕事が始まり入社1年目ずっと
名刺交換期間後、うつ症っぽさもかなり落ち着き、自分では通常状態に戻ったかなと感じたのですが、そんなことはなかったです。
ウチの仕事スタイルは新人研修で名刺交換させるくらいなのでゴリゴリのゴリラちゃんスタイルなんですよ。
仕事のスタイルもほぼ名刺交換と同じ
結局、名刺交換の「アポなし飛び込み」が「ひたすら新規の電話営業」に切り替わっただけでした。
電話なのでまだ飛び込みよりマシではあるのですが、それでも1日6時間電話しっぱなしはマジで辛かったです。
本当に先輩からのクライアントの引き継ぎが1社もなかったです。
全部新規で取ってこいでした。
他社を見れば他の営業スタイルもあるので一概には言えませんが、「営業の仕事ってマジで厳しいなぁ」と思いました。
休日にも仕事によるうつ病症状が身体に出始める
仕事がない休日はなんか精気が抜けてしまって・・・。
いつもボケ〜とするようになってしまったんです。
シャワー浴びたらいつもより髪の毛は抜けるわ、白髪は生えてくるわ、体重は落ちるわ、飯は喉を通らないわ。
もう仕事によるいろんなうつ病症状が出ていました。
もう毎日仕事に行くのが嫌で嫌でしょーがなかったですね。
平日や土日に友達との飲みの場で仕事の愚痴を言ってる自分も嫌だったんですよね。
愚痴なんて言ってもこの状況は変わることはないしと感じていました。
仕事を一生懸命楽しめていないので、年末年始も家族や親戚と会うのが嫌になるんです。
仕事の話になるじゃないですか。
嘘ついて「まあ、結構仕事楽しいわ」なんて言っちゃってるんですよ。
本当はほぼうつ病なのに・・・。
まあ、そんなこんなで、仕事始めて2年目くらいの時に営業以外の部署でポジションが1つ空いて、運よく僕がそこにアサインされました。
そこからはかなりうつ病の症状も回復して、仕事も嫌ではなくなったので個人的にはラッキーな部署異動だったなと感じます。
ただ、会社の仕事体制自体はその後も変わることもなく、これ以上仕事の愚痴を言ってるくらいなら辞めようと思い、親に相談しても止められるのわかっていたので相談せず会社を辞めました。
最近までそのこと隠して、その仕事を離れて3年経過した頃に親に「実はもう3年前にその会社辞めてるわ。実はうつ病っぽかったわ。」と伝えました(笑)
うつ病から回復して仕事を楽しめている現在
その仕事を辞めてからはうつ病も完全になくなりました。
毎日楽しく仕事ができる幸せを噛みしめております(笑)。
もう仕事でうつ病っぽくなったら早めに転職するしか根本的な解決策はない気がします。
でも、個人的には新卒でブラックといいますか、めちゃくちゃな働き方が経験できてよかったなと感じております。
仕事でうつ病っぽくなったのもいい経験だったと思い返すことができます。
これが新卒入社ではなく、中途で入社した会社だったらと思うとゾッとします。
今の自分の仕事を自信を持って他人に話せない状態の人は何か変えたほうが良いかもしれません。
うつ病ではないにしろ、精神状態としては決して良いとは言えないと感じます。
うつ病になりやすい人
どんな人が仕事でうつ病になりやすいのでしょうか?
ずばり「いい人」です。いい人って仕事でうつ病になりやすいんですよ・・。
僕がいい人です!と言いたいわけではなく、周りをみても人柄のよい人は総じてうつ病になっています。
なぜ、いい人が仕事でうつ病にならないといけないんですか。
本当におかしいんですよ。まじで、どうにかしてますよ・・・。
いい人の特徴を具体的に書きます。
・真面目すぎる人
・気遣いができる人
・我慢する人
うつ病になりやすい特徴1:真面目すぎる人
仕事では理不尽なことや納得のいかないことも多くあります。
全部のことを真面目に取り組んでしまうととてもじゃないですが、精神・体力が保ちません。
少しずつしんどくなっていき、気づいたときには疲労困憊、病院へGO、診断結果「うつ病」です。
真面目な人達は最後まで頑張ってしまうので少しくらいしんどくてもそのまま放置して仕事に勤しんでしまいます。
なので、自分でうつ病だと気づくのは難しく、周りの人に気づいてもらうか、さっきも言ったようにどうにもならなくなり、ぶっ倒れます。
うつ病になりやすい特徴2:気遣いができる人
気遣いができる人=遠慮がち、譲りがち、他人の意見を尊重するなどの特徴があります。
仲の良い信頼関係が築けている友達に気遣いをする分にはあまりストレスにはならないでしょう。
しかし、会社の人はそうではありません。
役職が上だから、年齢が上だから、勤続年数が上だからと言った理由でわけのわからん人に気を使わなければならない。
言いたいことは言えば良いはずなんですよ?ただ、実際言えるのか・・・なかなか難しいんです。
少しずつ会社に行くのが嫌になるでしょう。
おそらくうつ病の前に白髪が増えたり体重が大幅に減ったり、顔にデキモノが増えたりと危ない信号が現れると思うのでその時点でなんとかしましょう。
その会社にいても、うつ病のリスクから抜け出すのは難しいです。
転職以外に活路があるとすれば、部署異動で奇跡的に最高のポジションに就くことですね。
うつ病になりやすい特徴3:我慢する人
気遣いができる人と似た特徴ですが、自分のやりたいことや言いたいことを我慢して押し殺して毎日過ごしてたらそりゃ病みますよ。
学生時代までは嫌なやつがいれば避ければいいのでなんとかなりますが、仕事はそうはいかず、嫌なやつと毎日顔を付き合わせ、話さなければなりません。
逃げ場がないんですよ。
そうゆう嫌なやつに限って全然会社を辞めないので、自分が会社を辞めるしかないんです。
「その嫌な人が変わればいいやん!」って?いや、人間、今までの環境で染み付いた人格はそうそう変わりはしません。
仕事でうつ病の人に伝えたいこと
仕事でうつ病に悩んでいる人に伝えたいことがあります。
・うつ病になってまで仕事に行く必要はない
・高給料の会社は、仕事が激務でうつ病になりやすい
・働き方の軸を定めよう
・うつ病になるまでしたい仕事なのか
1.うつ病になってまで仕事に行く必要はない
私個人的な意見としては、うつ病になってまで行く必要は無いです。
その会社でなくても他にも自分に合った会社があるはずだ、と感じます。
が、一方で自分に合う会社なんてそうそう見つからないのも事実なのでここが難しいのです。
2.高給料の会社は、仕事が激務でうつ病になりやすい
社会人経験を積んで思うのは、ある程度給与の高い会社は、それなりに働かなければならないので激務なのです。
周りで高給取りの奴は、ずっと仕事しています。
「お金も欲しくて、休みも欲しい!」なんて両方を手に入れるのは虫が良すぎるのかもしれない。
この2つのバランスを自分で調整できなければ、うつ病になってしまいます。
3.働き方の軸を定めよう
あなたは、働く上で軸を定めていますか。
僕の場合は、「ある程度のお金とある程度の自由」が働く上でのモットー。
ある程度のお金と言うのは、年収で言うと約350万。
ある程度の自由と言うのは、朝11時から19時くらいまで働いて、その他は、プライベートの時間といった具合です。
僕は、朝目覚ましで起きるのと満員電車が大嫌いなので、現在の朝11時からの出社は、最高です。
お陰様で今はノンストレスなので、うつ病になることなんて無いですし、仕事内容も楽しいし、環境にも運よく恵まれました。
年収800万あげるから、また新卒時代にいた会社の営業に戻ってくれ、と言われても100%断ります。
800万もいりません。
上記は、僕の例ですが、自分の働く上での軸を決めて転職活動などをすると、企業の絞り方も楽になります。
4.うつ病になるまでしたい仕事なのか
うつ病になってでも、その仕事をしたいのであれば、何も言いませんが、仕事でそんなに自分を虐めないで欲しいです。
本当に仕事に行けそうにないのであれば、生活保護や実家に頼ることも検討しても良いと感じます。
ヘンなプライドが邪魔して、うつ病になるよりよっぽどマシです。
学生の皆様のほとんどは自分はうつ病になることなんてないから対岸の火事だと思っていることでしょう。
しかし、そんなことは無く、人間は仕事で簡単にうつ病になります。
毎日、仕事のことしか考えれない。
それを考えることが苦痛。
他に何もやる気が起きない。
こんなループが身に降りかかったら非常に危ないサインのでSOSを出した方が良いです。
健康第一なのです。
どうかうつ病になる前に、何か対策してください。
うつ病なのに仕事を辞めれない人へ
仕事が楽しくない、うつ病っぽいのになかなか退職できない状況になってしまった方もいるかもしれません。
もし自分1人で退職できずに悩んでいるであれば、あなたの代わりに法的に退職を代行してくれるサービスなどもございますのでご利用もご検討ください。
退職代行サービスについては、おすすめ退職代行サービスとは?退職は頼っていいんです!【厳選4サイト】でまとめていますので、興味のある人はご覧ください。
うつ病のための仕事支援サービス
・うつ病になってしまい社会復帰が自分自身では厳しい・・・
・まだうつ病から完全回復しておらず不安なので誰かにサポートしてほしい・・・
そんな方々へうつ病に特化した転職サービスがありますので是非ご活用ください。
うつ病仕事支援サービス1:シゴトライ
1つ目のうつ病支援サービスは、シゴトライです。
シゴトライの特徴
・東京都、大阪府でうつ病就職実績No.1
・就職後の職場定着率は約90%
・ プロのキャリアアドバイザーから内定までサポートを受けることができる
・うつ症状専門のカリキュラムを作成
・同じ症状と同じ目標を持つ仲間と悩みや 解決策の情報共有可能
うつ病仕事支援サービス2:ミラトレ
2つ目のうつ病支援サービスは、ミラトレです。
ミラトレの特徴
・1人1人に最適な支援計画を設定
・就職率98%、職場定着率(就職後半年後の定着率)80% と安心の実績
・実際に障害のある社員が活躍してる会社なので、リアルに就労者に寄り添ったサポートが可能
まとめ:うつ病になるまで我慢するな!
ここまで、僕のうつ病体験談をご紹介してきました。
僕と同じようなうつ病体験をしてしまう人もいるかもしれません。
まだ、僕程度のうつ病体験で済めばマシですが、これ以上になると本当のうつ病になってしまいます。
そうなる前に、今一度、自分の仕事や働き方について考え直すべきだと感じます。
我慢しすぎはよくないですよ。