みなさんは、会社を辞めることに対して、どのようなことを思い浮かべますか?
自分が辞めたとして、誰が自分の仕事を引き継いでくれるのか・・・?
このまま辞めてもよいのかな・・・?チームに迷惑をかけないかな・・・。
というマイナスな感情を抱く人もいれば、やっと退職できてすっきりした!や、次のステージでも頑張るぞ!といった、ポジティブな感情を持つ人もいます。
しかし、ほとんどの方が、最初はマイナスな方を思い浮かべるのではないでしょうか。
その中には、「仕事なのだから、苦しくても多少耐えてやるべきだ。会社を辞めることは負けだ。」という考えに陥ってしまう人もいると思います。
なぜ、このような考えに至ってしまうのでしょうか。
そもそも、会社を辞めることは負けなのでしょうか。
そこで今回は、この「会社を辞める=負け」という考え方について、順を追って解説していきます。
なぜ人は会社を辞めることに対し、マイナスな感情を抱くのか
会社を辞めることは、人生の中でも大きな決断の1つに入ります。
辞めますと伝えたいけれど、相手になんと言われるかも分からないし、ましてや止められるかも・・・と考えると、なかなか前に進めないこともありますよね。
なぜ、人は退職に対して、こんなにマイナスな感情を抱いてしまうのでしょうか?
ここでは、そう思ってしまう理由を3つご紹介します。
負い目や責任を感じてしまうから
これは、責任感の強い人や、真面目な性格の人が当てはまりやすい傾向にあります。
仕事に対して責任感を持って、取り組んでいる人こそ、いざ退職するとなると、「自分が辞めたら、この業務が回らなくなるのでは・・」と、自分が辞めた後の会社について考えてしまいます。
また、自分が辞めると、周りに迷惑をかけるのではないかと思っているパターンもあります。
同僚や上司に申し訳ないと思ってしまうから
お世話になった人に、「退職します。」と伝えるのは勇気がいることです。
業務の時間を割いてまで、教えてくれた上司。 一緒に励まし合って仕事を頑張ってきた同
僚、自分自身を成長させてくれた会社だから、なんとなく辞めることが申し訳ないし、後ろめたさを感じてしまう・・・。これに当てはまる人は、多くいるのではないでしょうか。
今の環境や条件が良いがゆえに、やめられない
今度は、逆に今いる環境が良くて、辞めたら後悔するのではないか、この会社より働きやすい会社はあるのだろうかと思ってしまい、辞めるにも辞められないというパターンです。
なんとなく辞めて、次に進みたい気持ちはあるけれど、その次も、条件が良い会社に巡り合えるかといったら、そうではありません。
そう思うがゆえに、ステップアップできないということも挙げられます。
「会社を辞める=負け」と考えているときの自分の状態って?
会社を辞める=負け。
この理論にたどり着いてしまう時、あなたの状況はどうなっているでしょうか。
おそらく、もう辞めたい、逃げ出したいという気持ちや、なんとなく辞めたい気持ちがあるけれど、何らかの理由で、辞めたいと思っている仕事を続けないといけない。
そんな状態ではないでしょうか。
その気持ちの裏には、こんなことがあるはずです。
- やるべきことを途中で投げ出してしまうのは、人としてどうなのかと思ってしまう。
- 周りにどう思われているか気になってしまう。
- あの人はあんなに頑張っているのに、自分だけ辞めてもよいのかという他人との比較
当てはまる方、多いと思います。
特に、負けず嫌いな方が悩みがちなところですが、周りから「あいつは仕事できない人間だ。」「あいつ辞めたらしいよ。」と言われるのが怖いため、辞めたら負けだと思ってしまう可能性があります。
自分だけ仕事を辞めるなんて、人としてどうなのか。という思いや、周りの目が気になってしまうことで、ここで辞めたら自分は負けなのだ!と思い込んでしまうのです。
また、ここでいう他人との比較というのは、このサイクルのことです。
- 仕事を辞めたいと思っている自分がいる
- でも、周りはみんな退職せず、頑張っている。
- 自分だけ辞めるなんて、自分は他人と比べてダメな人間だと思い込む
- 負けたくない。
- 嫌な仕事を続ける
このように、他人と比較してしまうからこそ、ここで辞めたら、自分にも相手にも負けたと思ってしまうパターンもあります。
会社を辞めることは負けという考え方はただの思い込み。考えを捨てよう。
ここまで、会社を辞める=負けという考え方や、会社を辞めることに対して、どうしてマイナスな感情を抱いてしまうのか、について説明しました。
会社を辞めることは、果たして負けでしょうか?
結論、会社を辞める=負けではありません。
それよりも、無理をすることで、心身ともに疲れ切ってしまう方が怖いことなのです。
嫌な仕事を続けて、自分に負荷をかけて仕事をすると、大きなストレスにもなります。
会社を辞めるか辞めないかは、個人の自由で、そもそも勝ち負けなんてありません。
考え方を変えていきましょう。
大事なのは、以下の2つです。
自分の人生を最優先する
まずは、自分の人生を最優先に考えましょう。
退職に限らず、人生において一番大事ともいえる考え方ですよね。
人生の貴重な時間を、嫌な仕事に割き続けるよりも、思い切って退職した方が未来は明るいという場合もあります。
単に仕事を辞めたい、辞め癖がついているという場合は、後の自分のためにも続けた方が良い可能性はありますが、そうでない人や、一生懸命考えたうえでやっぱり辞めたいけれど、なかなか言い出せない。
という人は、「他人ではなく、自分の気持ちはどうなのか。」を考えましょう。
辞めて次のステップへ行きたいと考えているのであれば、転職活動をしてみる。
精神的に参っている状態なら、一度自分の心身のためにも退職し、お休み期間を設けてみる、でも良いのです。
無理をしすぎると、人はどんどん負のスパイラルに陥ってしまい、精神的にもつらくなってしまうのです。
そうなる前に、「あなたはどうしたいのか。」これを頭に入れて、自分の意思で動きましょう。自分の人生と気持ちを最優先にしましょう。
辞めた後の対応は、会社側の仕事
辞めた後の自分の仕事はどうするのか?なんか申し訳ないな・・・と思いますよね。
でもこれも大丈夫。考え方を変えていきましょう!
先ほども伝えたように、辞める、辞めないは個人の自由です。あなたが辞めた後の対応は、会社側の仕事なのです。一人で悩む必要はありません。
業務に関しては、引継ぎをしっかりと行うことができれば、それだけで満点です。
退職時には、お世話になった人たちに「大変お世話になりました。ありがとうございました。次のステージでも頑張ります。」と伝えればよいのです。
感謝の気持ちを伝えるだけでも、相手は快くあなたの選択を受け止めてくれるでしょう
しかし、一つ例外があります。
それは、仕事での精神的ダメージによって、何らかの理由で休職している人です。
仕事が原因で休職しているのであれば、無理して職場に顔を出す必要もありません。
その場合は、直接会ってお礼を伝えなくても、メールなどで連絡するだけでも、素晴らしいことですよ。
このように、辞めた後の対応は会社の仕事、あなたの仕事ではない。という考えを持ちましょう!
会社に見切りをつけるのも重要。どの状態が見切りをつけるときなのか!?
無理をしてまで、会社に居続ける必要はありません。
見切りをつけた方が良い状態は、以下の4つです。
①精神的に疲れ切っている状態
②仕事の楽しさ、面白さが何も感じられない
③1年後や3年後など、その仕事をしている自分を思い浮かべて、明るい未来を想像できるか
④やりたいことや、叶えたいことができた時
ここに当てはまる人がいれば、もう見切りをつけて、退職をしてもよいでしょう。
この理由で辞めるといっても、それは「諦め」なんかではありません。
自分の人生を明るく過ごしていくための「選択」と捉えましょう。
まとめ:会社を辞める=負けではない。思い込みを捨てて楽しい人生を送ろう!
今回は、会社を辞めることは負けなのか、ということについて解説しました。
会社を辞める=負けではありません!むしろ、前向きにとらえてよいのです。
あなたのその選択が、明るい未来へと導いてくれるかもしれません。
見切りをつけて次のステージへ行くのもよし。
少しお休み期間を挟み、自分と向き合ってみるでもよし。
会社を辞める=負けという考え方を捨てて、楽しい人生にしていきましょう!