スキマバイトで現金手渡しはOK？メリットデメリットや求人の選び方まで解説

末永雄大

「今すぐお金が必要だから、スキマバイトで現金手渡しの仕事を探したい」
そんなふうに思ったことはありませんか？

結論、現金手渡しのスキマバイトは実際に存在しますが、選び方を間違えるとトラブルに発展するリスクもあります。

この記事では、現金手渡しのスキマバイトについて、メリット・デメリットや注意点、おすすめアプリまで詳しく解説していきます。

「とにかくすぐにお金が欲しい！」という人は、ぜひ参考にしてください。

スキマバイトで現金手渡しってアリなの？

給与の受け取り方法には「口座振込」と「現金手渡し」の2つがあります。スキマバイトでも現金手渡しのケースは存在しており、法的にも問題のない働き方です。

とはいえ、給与の受け取り方は口座振込が主流です。現金を直接受け取るリスクもあるため、本当にアリなのかは疑問に思う人も多いです。

ここでは「スキマバイトで現金手渡しはアリか？」について、2つの視点から説明していきます。

現金手渡しの求人は実際に存在する

スキマバイトで「現金手渡しOK」の求人は、実際に今も多く掲載されています。

特に軽作業や単発バイトなど、短期で完結する仕事では「勤務終了後に現金を受け取れる」という形式が今もニーズを集めています。

以下のような求人条件が、多くの求人サイトで確認できます。

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「現金手渡し＝昔のスタイル」と思われがちですが、今でも短期ニーズにマッチした実用的な報酬形式といえます！

法律上も「現金手渡し」は認められている

現金手渡しによる給与の支払いは、労働基準法に則った正当な方法です。

「給与は銀行振込が当たり前」と思われがちですが、実は法律上の原則は通貨での直接支払いとされています。

実際に、労働基準法第24条には以下のように定められています。

賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を、毎月1回以上、一定の期日を定めて支払わなければならない。

出典：e-Gov｜労働基準法 第24条

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つまり、銀行振込はあくまで労働者が同意した場合の例外であり、現金手渡しこそが法的に原則の支払い方法といえるのです。

「現金手渡し＝違法」という誤解は根強いですが、実際には法的にも認められた正規の支給方法なので、安心して働けます。

現金手渡しのスキマバイトのメリット

現金手渡しのスキマバイトは、スピーディーに報酬を受け取れるだけでなく、さまざまなメリットがあります。

現金手渡しだからこそ感じられるメリットを3つ紹介していきます。

働いたその日に給料がもらえる

現金手渡しのスキマバイトは、働いたその日に報酬を受け取れるのが大きなメリットです。

銀行振込と違い、即日でお金が手に入るため、急な出費や生活費が必要な場面でも安心です。

スピード感を重視したい人に、現金手渡しのスキマバイトは実用的な選択肢といえます。

即日払いのスキマバイトについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

ATM手数料がかからず手取り額が増える

現金手渡しのスキマバイトは、ATMや振込にかかる手数料が発生しないため、結果として手取り額を増やせるのがメリットです。

無駄なコストをかけたくない人にとって、現金手渡しは効率的な報酬の受け取り方法と言えます。

働いた実感が得られやすく、モチベーションが上がる

現金手渡しのスキマバイトは、報酬をその場で受け取れるため「働いた実感」を得やすいのが特徴です。

その日の努力がすぐにかたちになることで、やりがいや達成感を感じやすく、モチベーションの維持にもつながります。

自分の頑張りをすぐに感じたい人には、現金手渡しのスキマバイトがぴったりです。

現金手渡しのスキマバイトのデメリット

「手元にすぐお金が入るのは魅力だけど、リスクはないの？」と、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

実際、現金手渡しのスキマバイトにはメリットだけでなく、いくつかの注意点もあります。

現金払いだからこそ起こりやすいトラブルや管理面での3つのリスクを紹介します。

紛失や盗難など、自己管理のリスクがある

現金手渡しのスキマバイトでは、受け取ったお金を自分で管理する必要があるため、紛失や盗難のリスクが常につきまといます。

給与を現金で受け取ると、持ち歩きや保管のタイミングでトラブルに発展する可能性もあるためです。

現金手渡しバイトをする際は、受け取り後の保管・管理を徹底し、万が一に備えて行動することが重要です。

給与の証拠が残りにくい

現金手渡しのバイトでは、給与の支払い記録が残りにくいため、トラブル時に「受け取った・受け取っていない」の証明が難しくなります。

履歴が残らないことが、思わぬ不利益を被るリスクがあります。

現金手渡しで働く際は、メモや写真・メールの保存など、証拠を自分で残す工夫をしておくと安心です。

税務処理や確定申告での把握がしづらい

現金手渡しのバイトは、収入を自分で管理しなければならないため、確定申告の際に記録漏れやミスが起こりやすくなります。

報酬の記録が残らない分、後から金額を把握するのが難しくなるのが難点です。

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現金手渡しで働く場合は、収入をメモや家計簿アプリで都度記録しておくのがおすすめですよ。

税務処理や扶養管理のためにも、自己管理の徹底が求められます。

実際にどんな職種で「現金手渡し」が多いの？

現金手渡しOKのスキマバイトは、すべての職種で手渡しが可能というわけではありません。

現金手渡しの求人が見つかりやすい具体的な職種やその特徴について紹介します。

軽作業・引っ越しなど体力系バイトが多い

現金手渡しバイトは、単発で即戦力が求められる体力系の仕事に多く見られます。

特に「その日だけ」「短時間だけ」働きたい人にとって、即日で給与をもらえる仕組みは大きな魅力です。

現金手渡しが多い体力系バイトの具体例は、以下の通りです。

即戦力として働く体力系のスキマバイトでは、勤務終了後すぐに報酬がもらえる「現金手渡し」が主流となっているケースが多くあります。

特に即金性を重視する人には相性の良い選択肢といえます！

飲食・イベントなどの接客系バイトにも一定数ある

飲食店やイベントスタッフなどの接客系バイトでも、現金手渡しで報酬を受け取れる求人が一定数存在します。

短期・単発で働くケースが多く、その場で報酬を渡せる方が、雇う側・働く側の双方にとってスムーズです。

特に人手が足りない繁忙期などでは、支払い方法の柔軟性が人材確保の決め手になることもあります。

接客系の現金手渡しバイトの具体例は、以下の通りです。

1日限り・短期集中の接客系バイトでは、現金手渡しに対応した案件も比較的見つけやすいです。

個人経営店・夜職など独自ルートの求人も存在する

個人経営の店舗や夜職系の仕事では、現金手渡しでの支払いが一般的におこなわれています。

こうした業種はスケジュールや支払い方法に柔軟性があり、「勤務終了後にそのまま手渡し」という対応がしやすいためです。

また、人付き合いや信頼関係を重視する環境では、口座振込よりも直接のやりとりが好まれる傾向にあります。

個人経営・夜職系の現金手渡しバイトの一例は、以下の通りです。

スケジュールやライフスタイルに合わせて働きたい人には、魅力的な働き方といえるでしょう。

現金手渡しのスキマバイトでトラブルを避けるには？

現金手渡しのスキマバイトは便利な一方で、トラブルのリスクもゼロではありません。

現金手渡しバイトでよくあるトラブルとその回避方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

募集内容に「手渡し」と明記されている求人を選ぶ

現金手渡しを希望するなら、支払い方法が「手渡し」と明記されている求人を選ぶのが基本です。

曖昧な表記の求人では、実際に働いた後に「振込だった」「支払いは翌週」など、思わぬトラブルが起こる可能性があります。

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このような記載がある求人を選べば、報酬に関する認識のズレを防ぎやすくなります。

トラブル回避のためにも、求人選びの段階で「支払い方法の明記」を必ず確認しましょう。

雇用契約書や勤務記録をなるべく残しておく

現金手渡しのバイトでも、契約内容や勤務の記録をしっかり残すことが重要です。

口頭だけのやりとりで決まった条件は、未払いなどのトラブル発生時に「言った・言わない」で揉める原因になります。

記録がないと証明が難しくなり、自分が不利な立場になることもあります。

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上記の情報を残しておくと、万が一のトラブルにも冷静に対応できる証拠になりますよ。

アプリや仲介サービスを通じて応募する

信頼できるアプリや仲介サービスを利用すると、トラブルのリスクを大幅に減らせます。

報酬の支払い管理や勤務記録を運営会社が担ってくれるため、個人間でのトラブルが起きにくい仕組みが整っています。

スキマバイトを現金手渡しで探す場合も、タイミーやシェアフルといった大手の信頼性の高いアプリを通じて応募するのが安全な選択肢です。

避けたほうがいい現金手渡しスキマバイトの特徴

現金手渡しのスキマバイトには、安心して働ける求人も多い一方で、注意すべき募集も存在します。

応募を避けたほうがよい「要注意求人」の見分け方を解説します。

報酬や業務内容が不明確

仕事内容や報酬条件が曖昧な求人は、後から条件が変わるなどのトラブルに発展しやすいため注意が必要です。

「そんな仕事は頼んでいない」「聞いていた金額と違う」などの食い違いが起こりやすく、労働条件の証明が難しくなります。

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上記のような求人は、働いた後にトラブルへ発展するリスクが高くなります。

応募前に「時給」「仕事内容」「支払いタイミング」が明記されているか必ず確認しましょう。

運営会社や募集元の情報が曖昧

スキマバイトに掲載されている求人の中で、運営元の情報がはっきりしない求人は報酬トラブルや連絡不能といったリスクが高くなるため、応募前に必ず確認が必要です。

企業名・所在地・連絡先が明記されていない求人では、万が一のトラブル時に連絡手段がなく、泣き寝入りになるリスクがあります。

末永雄大

安全に働くには、企業情報が明記され、実績のあるアプリや公式サービスを通じた求人を選ぶのが基本です。

ちなみにスキマバイトアプリの運営会社が厚生労働省の許可を得ているのかも1つの判断基準です。

SNSや掲示板など非公式な募集

SNSや掲示板などの非公式な求人は、トラブル時の対応体制が整っていないため、何かあった場合でも自己責任になるリスクがあります。。

個人同士のやりとりでは雇用契約や報酬支払いのルールが曖昧なことが多く、問題が起きても対応してくれる機関が存在しないためです。

末永雄大

信頼性の高い働き方を選ぶには、仲介サービスや公式スキマバイトアプリを通じて求人に応募しましょう。

現金手渡しのスキマバイトでも申告が必要？税金の注意点

「現金で受け取ったからバレないだろう」と思っていませんか？

たとえ手渡しであっても、報酬を得た以上は立派な所得にあたります。

どのラインで申告が必要になるのか、現金手渡しの収入の扱いについて解説します。

所得が一定額を超えると確定申告が必要になる

現金手渡しであっても、年間の所得が一定額を超えると確定申告が必要になります。

支払い方法が現金か振込かにかかわらず、所得として課税対象になる点に注意しましょう。

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2025年は「年収の壁」問題が話題になっており、扶養制度が見直される可能性があります。最新の制度変更にも注意しましょう。

「現金手渡しだから申告しなくていい」は間違いです。

税務署の調査で指摘されると、追徴課税や扶養から外れるリスクもあるため、必要に応じて確定申告をおこなうようにしてくださいね。

現金手渡しでも所得として見なされる

現金で受け取った報酬も、税法上は立派な「所得」として扱われます。

支払い方法が振込か現金かに関係なく、仕事や業務の対価として得たお金はすべて課税対象です。

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「現金払いならバレない」と油断していると、後に高額な税金が発生する場合もあります。

確定申告が必要なラインを超える可能性がある場合は、早めに収入を記録し、正しく申告する準備をしておきましょう。

トラブルを避けるためにも申告はしておく

現金手渡しであっても、申告が必要な収入は正しく申告しておくことが重要です。

「現金ならバレない」と油断していると、税務署から指摘を受けたり、扶養から外れる可能性もあります。

末永雄大

記録が残りにくい現金手渡しこそ、自分でメモやアプリで日付・金額を記録しておくのが重要です。

「少額だから」「現金だから」と油断せず、収入はしっかり管理してください。

安心して始められる！おすすめスキマバイトアプリ3選

現金手渡し・即日受け取りが可能なスキマバイトアプリを3つに厳選して紹介します。

それぞれの特徴を比較しながら、自分に合ったアプリを選んでみてください！

【タイミー】即日勤務＆即金受け取りが可能

出典：タイミー

タイミーは、今すぐ働いてすぐにお金が欲しい人にぴったりのスキマバイトアプリです。

現金手渡しではありませんが、応募～勤務～報酬受け取りまでアプリ内で完結し、即日で報酬が得られる仕組みが整っています。

タイミーで取り扱っている現金手渡しの求人を確認したい人は、まずは登録だけしてみると良いです。タイミーは登録だけでもOKなのかは下記の記事で詳しく解説しています。

【ショットワークス】単発・現金OK求人が豊富

出典：ショットワークス

ショットワークスは、「1日だけ働きたい」「すぐにお金が欲しい」人にぴったりの短期・単発特化型スキマバイトアプリです。

現金手渡しに対応した求人も豊富で、勤務地や日程、仕事内容を自由に選べる点が人気の理由です。

【バイトル】現金手渡しの求人を絞り込みやすい

出典：バイトル

バイトルは、大手上場企業・ディップ株式会社が運営する信頼性の高い求人サイトです。

「現金手渡しOK」や「日払い」「単発」など、細かな条件でバイト検索できる点が大きな強みで、初めてバイトを探す方にも使いやすい設計になっています。

メリットと注意点を理解して、現金手渡しのスキマバイトを上手に活用しよう！

今すぐお金が欲しい人にとって、現金手渡しのスキマバイトはとても魅力的な選択肢です。

とはいえ、トラブルや申告漏れのリスクもあるため、事前にメリットと注意点をしっかり把握しておくことが大切です。

気軽に始められるスキマバイトだからこそ、まずは1回だけ試してみるのもアリです。

現金手渡しの報酬スタイルを上手に活用して、収入を増やしてみてください。

転職エージェント

監修者 末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。

Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」

執筆者 キャリア図鑑編集部

キャリア図鑑編集部は、「アルバイト・パート」「スキマバイト」「派遣」「フリーランス」といった会社に縛られない働き方をしたい皆様向けに、役立つ情報発信をしています。最新のトレンドを追いかけ、一次情報に基づいた正確なデータを重視。理論だけでなく、読者の皆様がすぐに実践できる具体的なノウハウや事例を、分かりやすく解説することにこだわっています。確かな情報で、あなたの「働き方」をサポートします。