失業保険の受給には求職活動実績の提示が必須ですが、簡単に実績を作れると最近注目されているのがリクルートエージェントのオンラインセミナーです。
ただ、初めて受講する人にとっては「本当に実績になるの?」「実績になるとしても毎回オンラインセミナー参加で大丈夫?」「ただ参加するだけで実績になる?」など、様々な疑問が浮かぶものですよね。
そうした疑問を1つ1つ解消するために、この記事ではリクルートエージェントのオンラインセミナーが求職活動実績になるか、どのように活用すればよいかを詳しく解説していきます。
この記事でわかること
リクルートエージェントのオンラインセミナーは求職活動実績になる?
リクルートエージェントが開催するオンラインセミナーは、厚生労働省の定める基準を満たしていて、求職活動実績として正式に認められています。
14 求職活動実績にはどんなものがあるの?
⑦ 公的機関等(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構、地方自治体、求人情報提供会社、新聞社等)
が行う各種講習・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講、参加等
リクルートエージェントは上記の「求職者雇用支援機構」にあたりますので、オンラインセミナーへの参加が問題なく求職活動実績になると考えてください。
なお、同じリクルートグループでもリクナビNEXTのオンラインセミナーは求職活動実績にはなりません。これはリクナビNEXTは転職サイトであり、求職者を支援するサービスではないからです。
このように、求職に関連するオンラインセミナーを受ければ必ず求職活動実績になるわけではないという点には要注意です。

しかし、リクルートエージェントのオンラインセミナーには開催頻度の多さ、セミナーのテーマの種類の豊富さ、録画版の存在など、他社と比べて圧倒的にメリットが多いです。
求職活動実績のためにオンラインセミナーへの参加を考えている人は、まず真っ先にリクルートエージェントに登録するのがおすすめですよ。
アーカイブの視聴は実績対象になる?
リクルートエージェントのオンラインセミナーでは、録画されたセミナーが一定期間アーカイブとして公開されていて、いつでも視聴することが可能です。
このアーカイブのセミナーの視聴が求職活動実績になるかといいますと、実はハローワークによって判断が異なります。
求職活動実績となるかの判断は各ハローワーク、および担当者に委ねられています。したがって、失業保険の申請に利用するハローワークに確認しないと確定的な結論は出せません。
受講時のメモや参加確認メール、参加後のお礼メールなどをハローワークに提示することで、アーカイブ視聴でも求職活動実績となることは多いですが、必ずというわけではない点には注意が必要です。

セミナーだけで求職活動実績として問題ない?
リクルートエージェントのオンラインセミナーだけに参加する形でも、問題なく求職活動実績として認められます。
ただし、求職活動実績は月に2件提出する必要があるという点には注意してください。
例えば、同一テーマのセミナーに2度参加しても2つの求職活動実績として認められないケースがあります。また、1日に複数のセミナーを受講しても、1度の求職活動実績となってしまう可能性もあったりします。
別の日に全く違うテーマのオンラインセミナーを受講すれば問題ありませんが、特に急いで実績を作る際には失敗しやすいポイントです。求職活動実績をオンラインセミナーで作るには計画的な受講が大切だと覚えておいてくださいね。
リクルートエージェントのオンラインセミナーの特徴と仕組み
リクルートエージェントが開催するオンラインセミナーは、参加のしやすさや内容の充実度という点で、他の転職支援サービスと比べても強くおすすめできるサービスです。
また、「求職活動実績」を確保する手段としてだけでなく、転職に役立つ実践的なノウハウが学べる場としても大いに役立つということも大きなポイントですね。

場所・時間に縛られない!オンライン形式ならではの強みとは
これはリクルートエージェントだけのメリットではありませんが、オンラインセミナーの最大のメリットは「自宅や好きな場所から参加できる自由さ」にあります。
旧来の求職活動実績のためのセミナーは、セミナーが開催されている場所まで足を運ぶ必要がありました。その分、時間が多く取られてしまいますし、交通費もかかってしまいます。
しかし、オンラインセミナーであれば、パソコンやスマートフォン、インターネット環境さえあれば、全国どこからでも受講することが可能です。
その他、服装の指定がなく、スーツなどを用意せずとも参加できますし、カメラオフでの参加も認められるセミナーが多いため、気軽に参加できるという点も魅力の1つです。
セミナー開催頻度やテーマ数で見るリクルートエージェントのセミナーの強み
リクルートエージェントのオンラインセミナーは他社と比べて開催頻度が高く、テーマの種類も非常に豊富です。
週に複数回の開催があり、日程についても平日、土日のどちらにも対応しています。さらにアーカイブ版も公開されますので、自分のスケジュールに合わせて受講するセミナーを選べるのが嬉しいポイントですね。
また、テーマも多岐にわたります。例えば以下のようなセミナーが代表的なものです。
リクルートエージェントの代表的なセミナーテーマ
- 職務経歴書・履歴書対策セミナー:
- 面接力向上セミナー:
- 業界研究セミナー:
- キャリアデザインセミナー:
- 第二新卒向けセミナー:
応募書類の書き方や自己PRの仕方、効果的な志望動機のまとめ方など、採用担当者の目に留まる書類作成ノウハウを学べる
面接官の意図を理解した質問への回答法を学んだり、本番さながらの模擬面接を通じた実践的トレーニングをしたりする
IT、営業、製造、医療など各業界や職種の動向・求められるスキルを詳しく解説し、転職先選びの視野を広げることができる
自己分析や中長期的なキャリアプランの立て方を学び、自分の強み・価値観に合わせた転職戦略を作るためのプログラム
市場動向や若手の強みを活かす応募戦略、適職診断など、入社後の成長を見据えた転職支援となるプログラム
他にも様々なテーマのセミナーが開催されていますので、リクルートエージェントに登録して、自分に合ったセミナーがないかをぜひ確認してみてくださいね。
他社のオンラインセミナーとの違いは?
リクルートエージェントのオンラインセミナーは、ただ求職活動実績になるという点だけでなく、最大手のエージェントだけあって、内容が転職の役に立つという点でも評価されています。
他のポイントも含めて、他社サービスと比較しての強みを以下に挙げておきますね。
リクルートエージェントのオンラインセミナーの強み
特筆すべきは大手ならではの求人数の多さとサポートの質の高さを前提に、オンラインセミナーと転職支援がシームレスで連携されることです。
セミナーで学んだら、その内容をすぐに求人応募や面談対策に活用できますよ。
他のエージェントも似た形でのサービス提供はありますが、リクルートエージェントは業界No.1の求人数を保有しているため、実践機会の多さに大きな違いがあると考えてください。
実績として申告する方法と注意点
リクルートエージェントのオンラインセミナーは求職活動実績として認められますが、申告の際にはいくつかの注意点があります。
せっかく参加したのに実績にならないという状況を避けるために、証明方法や証明書の書き方、複数のセミナーに参加する際のポイントについて具体的に解説していきますね。
この順番で一緒に見ていきましょう。
参加証明書はもらえない?証明手段はどうする?
リクルートエージェントでは、オンラインセミナーに参加しても「求職活動実績証明書」などの正式な参加証明書は発行されていません。
以下にリクルートエージェントのオンラインセミナーに関するFAQより、参加証明書についての情報を引用しておきます。
オンライン開催の場合、終了後に「イベントへのご参加ありがとうございました【リクルートエージェント】」という件名のメールを配信しており、そのメールを参加証としてご利用いただける可能性があります。
なお、「イベント参加が求職活動実績となるか」、「メールが求職活動証明書として認められるか」については、ハローワークの判断となります。管轄のハローワークへご確認ください。
大変申し訳ございませんが、PDF形式等、上記以外の形での「参加証明書(求職活動証明書)」の発行は承っておりません。
あらかじめご了承ください。出典:リクルートエージェント
このとおり、セミナー終了後のお礼メールを参加証明書代わりに提示する必要があります。
ただ、ハローワークによってはより細かい証明が求められることもあります。
必要なモノ
- 申込み完了メール
- リマインドメールや参加お礼メール
- セミナー中に取ったメモ(スクリーンショットや手書きでも可)
- セミナーの開催日時とテーマを記録したメモ
上記のような記録があれば、万が一ハローワークから確認を求められても、参加した事実の証明がしやすくなります。
可能であれば参加前に所轄のハローワークに、参加証明のために必要なものを質問しておくのがベストですよ。
失業認定申告書の準備と書き方について
出典:ハローワーク
失業認定書は最寄りのハローワークにて入手可能です。または以下のリンクからダウンロードできますので、印刷して利用しましょう。

リクルートエージェントのオンラインセミナーへの参加を実績として申告する場合は、「失業認定申告書」に以下の情報を記入します。
項目名 | 記入内容の例 | 補足 |
---|---|---|
求職活動をしたか | 「ア 求職活動をした」を選択 | 丸で囲めばOKです |
求職活動の方法 | (イ) 職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等 | 丸で囲めばOKです |
利用した機関の名称 | リクルートエージェント(株式会社リクルート) | 会社名も記載するとより丁寧です |
活動の具体的内容 | リクルートエージェントのオンラインセミナー参加(職務経歴書の書き方セミナー)に約60分参加 | 内容が伝わるようにテーマ名や所要時間まで具体的に書きましょう |
主催者 | リクルートエージェント(株式会社リクルート) | 会社名も記載するとより丁寧です |
その他の失業認定書の共通記載項目
- 氏名・住所・電話番号
- 認定対象期間
- 失業の認定を受けようとする日
- 雇用保険受給資格者番号
- 活動の証明欄(署名など)
求職活動の内容は活動日ごとに1つずつ記載します。基本的には月に2回の求職活動が必要で、その内容を見て失業保険の受給が可能かが判断されます。
複数セミナーの受講・重複参加で注意すべきこと
同一テーマのセミナーを何度も受けた場合、「前回と同じ内容では実績にならない」と判断される可能性もあります。その結果、失業と認定されない場合もありますので、セミナーに複数回参加する場合、内容に違いがあるかを必ず確認しておきましょう。
また、これは所轄のハローワークの判断によりますが、同じ日に複数のセミナーを受講した場合でも、「1日あたり1回分」としてしかカウントされない場合があります。実績を確実に積むためには、日を分けて参加するのが安全策ですよ。

ぜひリクルートエージェントに登録して、オンラインセミナーを受けてみてくださいね。
参加後の「実績化」で困らないためにやるべきこと
オンラインセミナーに参加しただけでは、求職活動実績として確実に認められるとは限りません。
特にオンライン形式の場合、対面と違って参加実績が目に見えにくいため、参加中や直後から実績提出のための準備しておくことが重要です。
求職活動の実績化のために準備しておくとよいポイント
- 参加完了メールやお礼メールを保存しておく
- セミナー名や参加日時などの概要を簡単にメモする
- セミナー中に取ったメモを保管しておく
こうした準備をしておくと、申告書を書く際に迷うことなくスムーズに書き進められます。
また、同じ内容のセミナーに出ても実績としては認められづらいため、どんなセミナーに参加したかすぐに分かる形にしておくと後々役立ちますね。
特に何度もオンラインセミナーに参加する予定の人は、日時と内容の管理が肝心です。可能であればExcelやスプレッドシートなどで自作の管理表を作っておくと効率的ですよ。
【タイプ別】おすすめセミナーと活用パターン
せっかくリクルートエージェントのオンラインセミナーに参加するなら、ただ求職活動実績とするだけでなく、セミナー内容を転職に役立てたいものですよね。
ここからは「転職初心者」「業界チェンジを狙う人」「ミドル層」といったタイプ別に、おすすめのセミナーとその活用法を紹介していきます。
転職初心者なら「職務経歴書」「面接対策」のセミナーから始めよう
初めての転職活動では、何から手をつければよいか迷う方も多いはず。そんな方におすすめなのが、転職基本ノウハウ関係のセミナーです。
特に以下のようなセミナーは転職活動をスムーズに進める土台になるのでぜひ参加してみてください。
転職基本ノウハウセミナー
- 職務経歴書の書き方セミナー
- 面接対策セミナー
- 自己分析の進め方セミナー
書類作成のポイントや、企業が評価する面接の受け答えなど、実践的な内容を学べるのがポイントです。
こうした基本を把握しておくと、応募時の書類審査や面接の通過率を上げられますよ。
業界チェンジ狙いの人におすすめの業界研究系セミナー
「未経験の業界にチャレンジしたい」「今の仕事とは別の分野に興味がある」といった人におすすめなのが、業界研究系のセミナーです。
たとえば、以下のような業界・職種に特化したセミナーが過去に開催されています。
業界・職種特化ノウハウセミナー
- IT業界の最新動向と求められる人材像
- 営業職の実情とキャリアの築き方
- バックオフィス(経理・人事)未経験者向けガイダンス
業界ごとのトレンドや必要スキル、将来性などを知ることで、志望動機やキャリアプランに説得力を持たせることができます。

40代以降のミドル層はキャリア再設計セミナーが有効
「このままの働き方でいいのか…」と感じ始めた40代以降のミドル層には、キャリアデザイン関係のセミナーが特におすすめです。
このタイプのセミナーでは、以下のようなテーマが取り上げられています。
キャリアデザインセミナー
- 自分の強み・経験をどう活かすか
- 年齢に応じたキャリアの選び方
- これからの働き方と転職戦略
若手向けのセミナーとは異なり、「これまでの経験の棚卸し」「中長期視点でのキャリア設計」など、年齢層に合わせた内容で構成されているのが特徴です。
現役のアドバイザーが講師として登壇することもありますので、リアルな転職現場で得た情報を学ぶことが可能なのもポイントですね。
オンラインセミナー以外で簡単に作れる求職活動実績はある?
リクルートエージェントのオンラインセミナーは最も簡単な求職活動実績作りの方法の1つです。ただ、日程が合わない場合や、すでにほとんどのセミナーに参加したという場合もあるでしょう。
そんなときに活用できる、リクルートエージェントのオンラインセミナー以外の方法での求職活動実績の効率的な作り方を紹介しておきます。
オンラインセミナー以外の求職活動実績の作り方
- 求人への応募(エージェント経由・直接応募どちらも可)
- ハローワークでの職業相談
- 資格試験の申込・受験
- 他社のセミナーやイベント参加
リクルートエージェントのセミナーに参加した場合、セミナー内容を活かしてすかさず求人に応募すれば月に2回必要な実績をスムーズに重ねられます。
また、失業保険関係の用事などでハローワークに行く際には、時間が許せば職業相談もしておくようにしましょう。実績作りの王道中の王道ともいえる方法です。
その他、資格試験の受験も必要な資格がある人にとっては効率的な実績獲得方法です。国家資格や民間資格などで、自分の就職に関係するものであれば申し込みだけでも実績となる場合がありますので、所轄のハローワークに確認しておきましょう。
セミナー受講だけじゃもったいない!リクルートエージェントを転職活動に使う魅力とは
出典:リクルートエージェント
オンラインセミナーをきっかけにリクルートエージェントを知った人も多いかもしれません。しかし、実はリクルートエージェントはオンラインセミナー以上に、転職活動サポートにおける価値が非常に高いです。
リクルートエージェントを活用するメリットをチェックして、最大限に有効活用していきましょう。
- 全国と全業種をカバーした業界No.1の求人数があり、提案してもらえる企業が多い
- 専門のアドバイザーが揃っていて、サポートの質とレスポンスの早さに定評がある
- 一人ひとりに合った求人を丁寧なヒアリングを通して紹介してくれる
- 使いやすさにフォーカスしたアプリや職務経歴書作成ツールなど独自のサービスがある
リクルートエージェントは求人数と転職支援実績が業界No.1で、未公開求人約27万件と合わせて求人数が60万件を超える最大手の転職エージェントです。
20~50代まで幅広く支援しているので、転職者の約8割が利用していて、転職活動を始める際にまず登録するエージェントとして広く知られています。
1人で求人を探すのに比べて、自分に合った企業を幅広い選択肢の中から提案してくれるので、圧倒的に効率的な転職活動を進めることができますよ。
項目 | 内容 |
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運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
対応業種 | 全業種 |
対応地域 | 全国 |
登録免許 |
許可番号:13-ユ-313011 届出受理番号:51-募-000379 |
認定制度 | 職業紹介優良事業者:第2304010(01)号 |

登録している人の数が多いため、求人の多い時期などにはサポートに手が回りづらくなるというデメリットはありますが、圧倒的な求人数を保有しているので、自分に合った仕事を見つけたい人には必須ともいえるエージェントですよ。
求職活動実績を作るにも便利ですが、仕事探しを効率的にしたいという人はリクルートエージェントに登録して、サポートを活用しながら仕事探しをしましょう。