
「嘘でちょっとだけ応募したふりじゃダメなのかな…」
そんな疑問や不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、就職の意思がないまま形式だけ整えた「ふり」は不正受給とみなされる可能性があります。
この記事では、求職活動のふりがバレるリスクや、実績として認められない行動の具体例、安全に実績を積むための方法をわかりやすく解説します。
万が一、嘘がバレて不正受給と判断された場合のペナルティや、実績として認められる具体的な行動例についても紹介しますので、正しい知識を持って安心して失業保険を活用しましょう。
この記事でわかること
求職活動の「ふり」で失業保険を受け取れるのか
失業保険の支給対象になるには、ハローワークが定める要件を満たす必要があります。
ここでは、失業保険を受け取るために必要な求職活動の実績づくりについて、「ふり」のような行動でも認められるのかどうか、詳しく解説します。
要件を形式的に満たせば失業保険を受給できる
実際の就職活動の意思が弱くても、一定の形式を満たしていれば「求職活動実績」として認められ、失業保険をもらうことは可能です。
雇用保険の基本手当(=失業手当)は「就職する意思と能力があり、積極的に求職活動をおこなっていること」を前提とした制度です。
実際の申請では、形式的な活動(求人検索や職業相談など)でも実績として申告すれば受け取れるケースがあります。
受け取れるケース
- オンラインセミナーを受けたと申告
- ハローワークで職業相談を受けた
- 転職サイトで求人検索をした
- 申告書に2回分の実績を記載し提出
- 内容に問題がなければ基本的に受給可能

安心して手当を受けるためには、正しい情報を登録・申告するのが賢明です。
就職意思がないと受給資格を失う
就職の意思がないと判断された場合、実際には雇用保険の受給資格を失う可能性があります。

申告書の記載内容や求職活動の実績が形式上そろっていても、就職する意思がないと確認された場合は、不正受給と判断され、給付金が支給されないこともあります。
受け取れないケース
- 求職登録後、実際には求人検索や応募をしていない
- 面談で「働くつもりはない」といった発言をしてしまう
- オンラインでの実績申告の内容に一貫性がない
- 窓口での説明時に、活動の理由や目的があいまい
- 紹介された仕事を何度も辞退し続けている

受給するには、登録者自身が本気で再就職を目指しているのが伝わる内容や態度であることが重要です。
手続きや申告の際は、就職意思があることを明確に伝えましょう。
虚偽の申告は不正受給とみなされる
実際におこなっていない求職活動を申告すると、不正受給として扱われる可能性があります。
雇用保険は「就職する意思と能力のある人」が対象のためです。
内容に虚偽があると、給付金の返還や処分の対象となる場合があります。
不正とみられるケース
- 応募していないのに「応募した」と申告
- セミナーを受けていないのに「受けた」と書く
- オンラインで形式だけの申告を繰り返す
- 毎回紹介された仕事を辞退している

安心して受給するには、事実に基づいた申告をおこなうことが大切です。
求職活動のふりがバレるタイミング
求職活動の実績は、失業給付金を受け取るうえで欠かせない条件の一つです。
ここでは、「ふり」がバレてしまう典型的なパターンや、その背景にある判断基準、トラブルを避けるために意識すべきポイントについて解説します。
申告内容や証明書に不自然さがあるとき
求職活動の申告内容や証明書に不自然な点があると、雇用保険の不正受給を疑われ、ハローワーク側に不審に思われる可能性があります。
形式上は問題なく見えても、「応募や相談の実績が形だけ」「特定の活動に偏っている」などのパターンが見られると、実際には活動していないと疑われやすくなります。
疑われやすい例
- 1日で10社以上応募しているのに面接や返信が一切ない
- 相談実績がすべて同一の支援機関で内容もほぼ同じ
- セミナー参加記録と申告内容に日時のズレがある
- 記録上は活動しているのに、具体的な進捗がない
- 同じ内容を毎回コピーしたように記載している

内容が形だけだったり、活動の実態がともなっていなかったりすると判断された場合は、調査や確認の対象となることもあります。
発言や態度から就職意思がないと見なされたとき
雇用保険の受給には、単に求職活動を申告すればよいわけではありません。
実際に「就職する意欲があるかどうか」は、職業相談中のやり取りや態度からも判断される重要なポイントです。

要注意の言動例
- 相談時に「特にやりたい仕事はない」と繰り返す
- 求人票を見ても関心を示さず質問もしない
- 「条件が合えば検討します」など曖昧な回答のみ
- 態度が終始そっけなく、会話がかみ合わない

あまりにも消極的な態度が続くと、就職の意思がないと判断され、その場で失業認定が取り消される可能性もあるので注意しましょう。
過去の申告と矛盾があるとき
ハローワークでは、職業相談や求職活動の履歴がすべて記録され、担当者間でも共有されています。
そのため、申告内容が過去と整合しない場合には、虚偽の可能性を疑われることもあります。
一見些細なズレでも、繰り返されると「意図的に実績を作っているのでは」と見なされ、不正受給調査の対象になる可能性もあるため注意が必要です。
矛盾と見なされる例
- 「応募した」と言っていた企業を次回「まだ応募していない」と答える
- 過去に相談した内容を覚えておらず、異なる内容を繰り返す
- 同じ求人に何度も応募したと申告しているが、履歴がない

申告内容に一貫性がないと、虚偽の可能性を疑われてしまうため、記録と申告はしっかり一致させることが大切です。
これなら安心!失業保険がもらえる求職活動の正しいやり方
失業給付金を受け取るには、「就職しようという意思をもった具体的な行動」が必要です。
ここでは、失業保険を安全に受け取るために有効な実績の作り方を具体的に紹介します。
ハローワークで職業相談を受けるだけで実績になる
ハローワークでの職業相談は、応募まで至らなくても「就職活動」として実績に認められる手段です。
形式的なやり取りでも、就職意思の表明として判断されやすいです。
ケース | 内容 | 実績として認められる理由 |
---|---|---|
条件の相談 | 希望する職種や勤務地について職員に伝える | 就職に関する相談とみなされ、実績にカウントされる |
検索の質問 | 求人検索の方法やツールについて尋ねる | 「求人情報の閲覧指導」として認められる |
業界への興味 | 興味のある分野について職員に相談 | 応募前でも就職意欲の表明と判断される |
求人票の閲覧 | 応募は未定でも求人票を一緒に確認 | 情報収集の一環として活動とみなされる |
制度の案内 | 職業訓練や支援制度の説明を受ける | 就職支援の利用も活動として扱われる |
パソコン補助 | 検索補助などを通じて支援を受ける | 記録が残るため、実績としてカウントされやすい |

慎重に進めたい人にも安心して利用できる手段です。
オンラインセミナーの参加も実績になる
オンラインセミナーへの参加は、所定の条件を満たせば「求職活動実績」として正式に認められます。

項目 | 具体的な内容 | 実績として認められる理由 |
---|---|---|
対象のセミナー | ハローワーク、自治体、民間企業(例:doda)主催 | 公的または就職支援目的の事業とみなされる |
参加形式 | Zoom、YouTube Liveなどのオンライン配信 | 対面形式と同様に扱われる(出席場所は問われない) |
証明書類 | 受講証明書、申込メール、スクリーンショット | 求職活動実績の裏付け資料として使用可能 |
セミナー内容 | 履歴書の書き方、面接対策、業界研究など | 再就職に役立つ講習会としてカウントされる |

空いた時間にスマホで参加できるものも多く、無理なく活用できます。
リクルートエージェントなどの転職エージェントが開催するオンラインセミナーも実績になるので、まずは登録して参加できるセミナーを探してみてください。
オンラインセミナーが失業給付の認定に必要な求職活動実績になる理由やおすすめのセミナーについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
資格試験や説明会への参加もカウントされる
資格試験や説明会の参加も「再就職に資する行動」として、求職活動の一環にカウントされます。
厚生労働省のガイドラインでは「再就職に資する講習会や試験の参加」も実績対象とされており、就職意欲を示す行動として評価されやすいです。
ケース | 内容 | 実績として認められる理由 |
---|---|---|
国家資格試験 | 登録販売者や宅建などの受験 | 就職に直結する資格試験として認定されやすい |
職業訓練説明会 | ハローワーク主催の職業訓練ガイダンス | 再就職支援の一環としてカウントされる |
企業説明会 | 人材紹介会社や合同説明会への参加 | 応募前の情報収集として活動と見なされる |
資格講習会 | 就職に役立つ内容のオンライン講習 | 講習修了証や参加証で証明が可能 |
参加証明の提出 | 案内メール、受験票、修了証などを保存 | 証拠書類があるとスムーズに申告できる |

失業手当の受給資格維持のためにも有効な手段といえます。
求人1件の応募のみでも実績として認められる
求人に1件だけ応募するだけでも、求職活動の実績として認められる場合があります。
ハローワークでは「応募」という行為自体が実績の条件とされており、件数の多さは必須要件ではないためです。
応募のポイント
- 実在する企業に対し、求人情報を確認した上で履歴書を提出
- 求人サイトからの応募フォームへの記入・送信
- 応募履歴や送信メールのコピーを保存しておくと証拠として有効
しかし、以下の点に注意する必要があります。
注意ポイント
- 毎回1件だけの応募では、継続性に疑問を持たれる可能性がある
- 明らかに採用されない業種や条件での形式的な応募はNGとされる場合も

証明の準備と誠実な応募姿勢を心がけましょう。
求職活動の実績として認められない8つのNG行動
失業給付金を受け取るためには、就職につながる具体的な行動が必要です。
しかし、書類の作成や求人情報の閲覧など、「何となく活動したつもり」になっているケースも少なくありません。
ここでは、求職活動の実績として認められない8つの具体例とその理由を紹介します。
NG行動
求人情報を検索・閲覧しただけ
求人を検索・閲覧しただけの行動は、求職活動の実績としては認められません。
実績としてカウントされるには「応募」「面接」「職業相談」など、就職に向けた具体的なアクションが必要とされているためです。
- 求人に実際に応募した
- ハローワークで職業相談を受けた
- 企業に問い合わせをして説明を受けた
- 就職支援セミナーなどに参加した
- 求人情報を見ただけ
- 応募フォームを開いただけ
- 求人をブックマークしただけ
- 閲覧のみを実績に記入した

求人検索や閲覧は大切な準備ですが、それだけでは実績にはなりません。
必ず応募や相談などの能動的な行動をセットでおこなう必要があります。
転職サイトや派遣会社に登録しただけ
登録行為だけでは、求職活動の実績としては認められません。
実績と見なされるためには、「応募」「エージェントとの面談」「求人紹介の申し込み」など、実際に行動を起こす必要があります。
- 求人に実際に応募した
- エージェントと面談した
- 求人紹介を受けて応募を検討した
- 就職支援サービスの説明会に参加した
- 転職サイトに登録しただけ
- 派遣会社に登録だけして放置
- プロフィール入力だけで応募なし
- 登録した事実だけを記入した

厚生労働省も、登録だけの行為は実績対象外と明記しています。
求人への応募や担当者との面談など、実際の行動を伴わせることが大切です。
登録したら、そのままにせず、積極的に求人に応募したり、エージェントとの面談に進んでみましょう。
求人企業に問い合わせただけ
求人企業に内容を問い合わせただけでは、求職活動の実績とは認められません。
就職に向けた「応募」や「面接」などの明確なアクションが必要です。
- 求人に実際に応募した
- 企業説明会や個別面談に参加した
- 問い合わせ後に正式に応募した
- ハローワークなどで応募意思を伝えた
- 電話で求人内容を質問しただけ
- 企業にメールで問い合わせただけ
- 問い合わせ内容を実績に記載しただけ
- 応募意思を示さずに情報収集のみ

応募や面談などの「明確な意思表示と行動」が必要とされます。
実績としてカウントさせたい場合は、問い合わせのあとに応募まで進めましょう。
応募の意思がない面接を受けただけ
応募の意思がないまま面接に参加するだけでは、求職活動の実績として認められない可能性があります。
実績とみなされるには、本気で就職を目指す姿勢が求められます。
- 就職意思をもって面接に参加
- 企業研究をしてから臨んだ
- 志望理由を準備していた
- 真剣な態度で対応した
- 応募の意思がないまま面接に参加
- 面接の数を稼ぐ目的で受けた
- 受け答えが明らかに消極的
- 辞退前提で参加した

面接は数をこなすだけでなく、誠実に取り組む姿勢が大切です。
知人や友人に紹介を頼んだだけ
知人や友人に仕事の紹介をお願いしただけでは、求職活動の実績にはなりません。
実績として認められるには、応募や面談などの証明可能なアクションが必要です。
- 紹介された企業に応募した
- 紹介者経由で面接を受けた
- 紹介後に履歴書を提出した
- 正式なやり取りを通じて応募に至った
- 知人に「仕事ない?」と相談しただけ
- 紹介してもらう約束をしただけ
- 応募や面談をしていない
- 紹介話を実績として記入した

知人や友人とのやりとりは、証明が難しく、実績としては認められにくいのが現実です。
実際に応募や面談など、行動を伴わせることが大切です。
目的なくハローワークを訪問しただけ
ハローワークを訪れても、具体的な求職活動をしていなければ実績として認められません。
実績にするには、職業相談や紹介の申し込みなど、目的のある行動が必要です。
- 職業相談を受けた
- 求人紹介を申し込んだ
- 応募書類の添削指導を受けた
- セミナーや講習に参加した
- 受付だけ済ませて何もしなかった
- 窓口に行ったが相談せずに帰った
- 求人検索をしただけで終了
- 来所したのみを申告書に書いた

具体的な目的や手続きが必要です。
「何のために来たのか」を説明できる行動を意識しましょう。
履歴書や職務経歴書を作成しただけ
履歴書や職務経歴書の作成だけでは、求職活動実績として認められません。
ハローワークでは、「対外的な行動の証拠」があるかどうかが重視されるためです。
- 履歴書を添えて実際に求人へ応募した
- 職務経歴書を使用し職業相談を受けた
- 履歴書を作成しただけ
- 職務経歴書をパソコンで打っただけ
- 作成作業をそのまま申告書に書いた

応募や相談などの対外的なアクションと組み合わせてはじめて、実績として認められます。
自己啓発やキャリア本を読んだだけ
自己啓発本やキャリア本を読むだけでは、求職活動実績として認められません。
求職活動の実績には、就職に向けた具体的かつ対外的な行動が求められるためです。
- 本の内容をもとに職業相談をした
- 本を参考に履歴書を作成・提出した
- 本を活かしてセミナーに参加した
- キャリア本を自宅で読んだだけ
- 読書したことをそのまま申告した
- 読書だけで行動につなげなかった

相談や応募などの外部行動に結びつけて、はじめて求職活動と認められるのを覚えておきましょう。
求職活動実績を安全に積むための3つのポイント
失業給付を受け取るには、就職に結びつく具体的な行動が必要です。
ここでは、求職活動の実績として認められない行動例を紹介します。
証明書や記録は必ず手元に残しておく
求職活動の証明となる資料は、必ず自分で保管しておきましょう。
失業認定日に提出する実績は基本的に自己申告制ですが、内容の確認を求められる場合があります。
不正受給を防ぐ観点から、セミナー参加証や職業相談の記録などが求められるためです。
具体例
- セミナー参加証明書のスクリーンショットやPDFを保存する
- 職業相談の控えを紙またはデータで保管する
- オンラインセミナーでは証明書発行を忘れず申請する

意識的に証明書を取得・保存することが、安心して求職活動実績を積み重ねるコツです。
就職意欲は見える形で示す
求職活動実績として認められるためには、就職意欲があることを行動で示す必要があります。
特に失業保険の審査では、応募や相談などの対外的アクションを通じて「働く意志があるか」が重視されます。
意識したいポイント
- 応募前の相談でも「この職種に興味がある」と伝える
- 説明会で質問をするなど、積極的な態度を見せる
- 応募時に自己PRや志望動機をていねいに書く

少しずつ「何に興味があるか」「どんな働き方が合っているか」を考えながら、一歩ずつ行動に移していくと、自然と前向きな姿勢が伝わっていきます。
不安なときはハローワークで確認を取る
求職活動実績として認められるか不安な行動がある場合は、迷わず事前にハローワークに確認するのが確実です。
実績のカウント対象になるかどうかは、内容や状況によって変わることもあるためです。
確認を取っておきたい具体例
- オンラインセミナーやWeb説明会への参加
- 民間のキャリア相談サービスの利用
- ハローワーク以外での職業相談・説明会

問い合わせるのが不安なときは、「○○に参加したのですが、実績になりますか?」と簡潔に聞くだけでOKです。
自分の身を守る意味でも、事前確認は大事なステップだと覚えておいてくださいね。
失業保険の不正受給と判断された場合の影響
失業保険を受給する際には、ルールに沿った正当な求職活動が求められます。
ここでは、不正受給と判断された場合にどのようなリスクやペナルティがあるのかをわかりやすく解説します。
支給停止や過去分の返還命令が出される
失業保険の不正受給と判断された場合、現在の給付はすぐに停止され、すでに受け取った金額についても返還を命じられます。
経済的な打撃だけでなく、今後の再就職活動にも悪影響が及ぶ可能性があります。
注意ポイント
- 実績のない活動を申告した場合
- 就職の意思がないことが面談等で判明した場合
- アルバイトを隠して失業手当を受給していた場合

不正のつもりがなくても、結果的に制度違反となれば返還命令は避けられません。
迷ったときは必ず確認を取り、正直な申告を心がけましょう。
悪質と判断されると延滞金や刑事罰もある
不正受給が「悪質」と判断された場合、返還だけでなく延滞金や刑事罰が科される可能性もあります。
雇用保険法では、意図的な虚偽申告や隠蔽行為があった場合、最大2倍の追徴金を命じる規定があり、詐欺罪として刑事事件に発展する場合もあるためです。
偽りその他不正の行為により失業等給付の支給を受けた者がある場合には、政府は、その者に対して、支給した失業等給付の全部又は一部を返還することを命ずることができ、また、厚生労働大臣の定める基準により、当該偽りその他不正の行為により支給を受けた失業等給付の額の二倍に相当する額以下の金額を納付することを命ずることができる。
実名報道・略式起訴された例もあり、社会的信用を大きく損なうリスクがあります。
注意ポイント
- 実際は働いているのに失業中と偽って申告した
- 複数回にわたって虚偽の実績を提出した
- 申告内容に不正があることを隠すため、証拠を改ざん・破棄した

制度を正しく利用するためにも、わからない点は事前に相談し、誠実な対応を心がけることが大切です。
ハローワークでの今後の手続きにも影響が出る
不正受給と判断されると、失業給付の打ち切りにとどまらず、その後のハローワークでの手続き全般に影響が及ぶおそれがあります。
実際、ハローワークでは不正受給者としての情報が記録され、以降の給付申請や職業相談、支援制度の利用時において、通常よりも厳格な審査や指導を受けるケースもあるためです。
注意ポイント
- 次回の失業給付申請で、審査や提出書類が増える
- 職員との面談で、以前の不正について言及される
- 職業訓練やセミナーの参加を断られるケースもある

ハローワークとの信頼関係が崩れると、再就職までの道のりがより険しくなる可能性があります。
「制度は就職を支えるためにある」ことを忘れず、正しい利用を心がけましょう。
求職活動の実績づくりに関するよくある質問
ここでは、求職活動の実績づくりに関して、抱きやすい疑問について回答します。
求職活動の実績づくりに役立つ裏ワザ的な方法はありますか?
オンラインセミナーの受講や求人の応募は、手軽に実績を作る方法としておすすめです。
自宅でできるうえ、証明書をもらえるセミナーも多いので、無理なく一歩踏み出したい人にぴったりです。
求人へのWeb応募は、実績として確認されますか?
求人へのWeb応募も、条件を満たせば正式な求職活動実績として認められます。
就職の意思を持って応募し、完了が証明できることが重要です。
ハローワーク以外のサイトでも対象になる場合があるため、完了メールや応募履歴の保存がおすすめです。
求職活動の実績が足りないとき、当日でも追加可能ですか?
認定日当日でも、条件を満たす活動を行えば求職活動実績として追加できます。
ハローワークでは「当日までに所定回数を満たせばOK」とされており、職業相談や求人応募などを当日に行えば有効です。
受付時間に注意し、不安な場合は窓口で確認しておきましょう。
失業保険の受給には「ふり」よりも「形だけでも実行」が確実!
失業保険を確実にもらうには、「ふり」ではなく、たとえ短期間でも実際に求職活動をおこなうことが何よりも大切です。
ハローワークのサポートを受けながらインターネットで無料のセミナーを探したり、人気の説明会に参加したりするだけでも、実績として認定される可能性は十分にあります。
「実際に活動したか」が問われるため、退職理由や離職の状態に関係なく、自分で納得のいく形で一歩を踏み出せると、次の転職や生活の安定にもつながります。
失業保険の支給期間を最大限に活かすためには、制度の注意点をよく理解し、行動するタイミングにも意識を向けるのが重要です。
今の自分にできることを選び、着実に進めていきましょう。