この記事はこんな人におすすめ
- 現アスリートの人
- 元アスリートの人
- アスリートで別職種への転職を検討している人
私の友達に元Jリーガーで現在は引退し、サラリーマンをしている男性がいます。
その友達の話を聞いて、アスリートのセカンドキャリアに興味をもち、この記事を執筆するに至りました。
今回は、その友達の実話も交えて、アスリートのセカンドキャリアや元アスリートにおすすめの転職サイトについて説明していきます。
厳しいアスリートの世界
たまにニュースにもなってますが、アスリートになっても、そこがゴールではなく、プロになって活躍できなければ契約を切られて終了です。
野球で言うとドラフト1位で入団した選手が2年後にクビになることもよくあります。
余談になりますが、そのアスリートの生々しい様子を密着しているのが年末にテレビでやっている「戦力外通告になった男達」というドキュメンタル番組です。
部活経験者なら、この番組は本当に泣けますので、是非、観てください。
ちなみに、僕が泣いたシーンは、解雇されたパパが子供に「パパ野球辞めることにしたんだ」と打ち明けた際に子供が「パパなんで野球やめちゃうの?」と聞き返す場面です。
涙腺崩壊しました。
この番組を見てから、プロのアスリートって「好きなスポーツできて、モテて、お金ももらえていいなー」なんて悠長なことは言えなくなりました。
プロのアスリートの世界で活躍し続けるというのは、本当に厳しいのです。
アスリート引退後のセカンドキャリアの種類
アスリートをなんらかの理由で引退することになった後、セカンドキャリアとしては大きく2つあると僕は考えます。
・裏方として仕事に就く
・民間企業に転職
セカンドキャリア1:裏方として仕事に就く
プロのアスリートとして第1の人生を終えた後、ある程度活躍していれば、監督やコーチとして、アスリートの世界に残ることができます。
また、スポーツキャスターや解説者になる道もあります。
ただ、これらになれる人は、現役時代に第1線で活躍し、ファンに惜しまれつつ、クビではなく、自ら現役生活にピリオドを打てる人です。
最近でいうと、野球の阿部慎之助やサッカーの内田篤人がその部類に入ります。
ほとんどの人はこの部類には入れないでしょう。
上記に該当しない場合は、グランド整備やスコアラーなどの裏方の仕事であれば就ける可能性はあります。
このような裏方に就くのもセカンドキャリアの選択肢の1つでしょう。
ここからわかることとして、現役時代の活躍度がその後のキャリアも左右するといっても過言ではありません。
セカンドキャリア2:民間企業に転職
さて、球団の裏方を諦めた場合、次の選択肢として残っているのは民間企業への転職です。
ただ、ほとんどのアスリートが高校卒業後に大学へ行かず、そのままプロになるため、学歴や職歴が全くない状態なのです。
プロのスポーツ選手としてのキャリアを評価してもらえなければ、経歴としてはかなり乏しく、民間企業への転職も簡単なものではないです。
学歴はセカンドキャリアでも有利
民間企業に転職できる有利なパターンとして、有名大学にアスリート(スポーツ)推薦で入学し、卒業後にプロに転向することがあります。
早稲田大学にアスリート推薦枠で行き、その後、プロ入りした日本ハムの斎藤佑樹選手などがこのパターンに当てはまります。
有名大学じゃなくても4年制の大学卒業していればなんとかなるかもしれません。
逆にアスリートから民間企業への転職が難しいパターンとして、サッカー選手を例に挙げると、Jリーグの下部組織に高校までいて、そのままプロになり活躍できずアスリートを引退した場合です。
先ほども少し触れましたが、最終学歴は高卒、社会人経験もなし、となると民間企業で雇ってくれる可能性は非常に低いです。
唯一勝負できる部分としては、20代前半でアスリート生活に見切りをつけて、民間企業への転職を希望すれば、まだ20代前半で若さを評価され、完全未経験でも採用される可能性はあります。
20代後半だと厳しい転職活動になるかもしれません・・・。
アスリートがセカンドキャリアを探す方法
アスリートがセカンドキャリアを探す方法にはどのようなものがあるでしょうか。
民間企業に転職する前提で話を進めます。
アスリートの転職方法1:先輩や知り合いに聞く
アスリートを引退する際、必ず同じような道を辿った先輩がいるはずです。
その先輩に引退後の話を聞く人も多いのではないでしょうか。
信頼できる先輩の意見は非常に貴重ですし、もしかすると知り合いの企業を紹介してくれる可能性もあります。
まずはこの方法を試す人が多いはずです。
アスリートの転職方法2:ネットで調べる
先輩や知り合いに一通り聞いた後は、自分でネット検索するのではないでしょうか。
転職サイトを検索
どのように検索するかは人によりますが、多くの人が転職サイトを検索するでしょう。
基本的にそのような検索で出てくるのはリクナビやマイナビなど大手の転職サービスです。
そのような大手の転職サービスを利用するのも1つの手ですが、学歴や職歴を重視するサービスも多いので、時には不誠実な対応をされることもあれば、なかなか思うように転職活動が進まないケースも出てくるかもしれません。
大手のサービスで納得のいく転職活動ができる人はそれで問題ないのですが、うまくいかなった人は後ほど紹介するアスリート特化型の転職サイトもご活用ください。
専門スクールを検索
少数だとは思いますが、専門スクールを検索する人もいるかもしれません。
転職する前に専門スクールに通い、その後に転職活動をするのです。
例えば、プラグラミング・動画編集・Webデザイナーなど専門職に就きたい場合、未経験だと採用してもらえないケースが多いです。
そのため、まずは専門スクールに通い、スキルを磨いてからこれらの職種への転職を狙います。
専門スクールの中には転職支援をしてくれる処もあるので、そのような制度を使って転職先を決めるのもありです。
お金と時間はかかりますが替えの効かないスキルが身に付くことは将来のことを考えると非常にプラスです。
セカンドキャリアを探す上で、自分と向き合う時間も確保しましょう。
知り合いに相談したり、ネットで転職について検索することも大事ですが、それらを行う前に今までのキャリアには一度ピリオドを打ち、これから何をしたいのか、どのような人生を送りたいのかを改めて考えることは非常に重要です。
アスリートのセカンドキャリアにおすすめの転職サイト
さて、先ほど少しお話しした元体育会系やプロスポーツ選手を専門として転職サイトを紹介します。
アスリートエージェント
1つ目の転職サイトはアスリートエージェントです。
転職エージェントなので、コンサルタントと面談をして、自分に合った企業を紹介してもらう形です。
現在はコロナの影響もあり、電話やWEBでの面談も実施しています。
利用料は完全無料です。
アスリートエージェントの特徴
主な特徴をまとめました。
内定獲得率が高い
アスリートエージェントを経由して、転職活動をした人のうち、86%が内定を獲得しています。
体育会・アスリート系の転職プロが転職をフルサポートしていることが大きいでしょう。
ちなみに内定率が高いだけでなく、59%の人が年収UPにも成功しています。
非公開求人多数
アスリートエージェントにしか求人を出していない、いわゆる限定非公開の求人を多く抱えています。
これらの求人は体育会やアスリート出身者を強く採用したいと考えている企業なので、非常にマッチング度は高いです。
紹介企業が幅広い
どんな企業を紹介してくれるのか気になっている人もいるでしょう。
実際、過去にアスリートエージェント経由で入社した企業にはリクルート、KDDI、canon、電通デジタルなど有名企業もあります。
中小企業から大企業まで幅広い紹介企業を抱えていることがわかります。
1000名以上の転職者支援実績
アスリートエージェントは、いままで1000名以上のアスリートの転職支援をしています。
キャリアアドバイザーは、元大手人材会社キャリアアドバイザーやヘッドハンターの出身者ばかりです。
豊富な知識と経験をもとにより手厚いサポートをしてくれます。
ホームページには下記の画像のようにアスリートエージェントを通して転職を成功させた方々のインタビュー記事がみれます。
過去に第一線で活躍していた選手のインタビューも掲載されていますよ。
Maenomery
2つ目の転職サイトはMaenomeryです。
元Jリーガーの方が代表をされている若手や体育会・アスリートのセカンドキャリアを支援する事業を展開されています。
利用料は完全無料です。
Maenomeryの特徴
主な特徴をまとめました。
スポーツ経験のあるキャリアアドバイザー
学生時代や卒業後にスポーツに打ち込んでいた先輩がキャリアアドバイザーなので、似たような境遇を経験している場合が多く、話がしやすいです。
また、持っている不安や悩みに対して、的確なアドバイスがもらえるでしょう。
高い内定率
サービスを通じての内定獲得率は25%前後で、面接を受けていただいた方の90%以上の方が内定を獲得されています。
優秀なキャリアアドバイザーの方と二人三脚での転職活動の結果、このような高い数字に至っています。
紹介企業が豊富
上場企業からベンチャー企業まで豊富な紹介実績があります。
業界もIT、不動産、メーカー、マーケティングなど幅広いです。
また、少し変わった求人で、体育会の知識を生かしたトレーナーやスポーツコーチなどのご紹介実績も持っています。
体育会データベースキャリア
3つ目の転職サイトは体育会データベースキャリアです。
利用料は完全無料です。
体育会データベースキャリアの特徴
主な特徴をまとめました。
スキルアップ研修
採用支援だけではなく、入社後の活躍を見据えた支援をされています。
また、体育会データベースキャリア実務支援や研修制度を通じてスキルアップをサポートしています。
一気通貫型のエージェント
体育会データベースキャリアでは、1人のキャリアエージェントが、企業と求職者の双方を担当します。
1人で双方を担当することにより、企業の情報を把握した状態で、転職支援をすることができ、良い求人の提案や情報提供を可能になります。
結果、求職者にとって、より良い転職に繋がります。
選考準備のサポート
転職活動では、各社の選考に合わせた準備が必要になります。
その準備には膨大な時間がかかるため、体育会データベースキャリアでは、転職のスケジュール管理や履歴書、職務経歴書の作成などのサポートを行ってくれます。
スポナビキャリア
4つ目の転職サイトはスポナビキャリアです。
ここも転職エージェントなので面談後に企業紹介という流れになります。
利用料は完全無料です。
スポナビキャリアの特徴
主な特徴をまとめました。
コンサルタントは全員体育会出身
コンサルタントが体育会出身なので転職希望者の気持ちに寄り添ってアドバイスをしてくれます。
コンサルタントの経験競技もサッカー、ラグビー、野球、バレーボール、ハンドボール、陸上などかなり幅広いです。
会員登録がチャット式
転職サイトで会員登録をする際、1度メールを受け取ってそのリンクから会員登録を行わなければならないケースが多いです。
スポナビキャリアの場合は、サイト右下に会員登録用のチャットがついており、そのチャットの質問に答えていくだけで会員登録が完了します。
履歴書添削や面接対策も可能
元アスリートの方々は、就職や転職経験が無いことも多いです。
そのような場合、コンサルタントが、希望の企業へ合格するために履歴書添削や面接対策までしてくれます。
コンサルタントはその企業が求める人物像を把握しているので、そのアドバイスは非常に為になります。
コンサルタントがサイトに公開されている
利用しようと検討している人の中には実際にどんなコンサルタントが担当してくれるのだろう、、、と不安になる方もいるかもしれません。
スピナビキャリアは全コンサルタントと顔写真と簡単な経歴をホームページ上に掲載していますので、どんなコンサルタントがいるのか一目でわかります。
交渉次第ではコンサルタントの指名もできるかもしれませんよ。
友人の体験談:Jリーガーからのセカンドキャリア
アスリートからのセカンドキャリアの例で、私の友達の話をさせてください。
元Jリーガーで、結婚を機に26歳で、アスリートの世界から足を洗い、民間企業に転職しました。
その友人は、ファンの親御様から「ウチに転職しなよ!」と4~5社転職のオファーをもらい、その中から転職先を決めたそうです。
それを聞いた時、そんなセカンドキャリアの見つけ方もあるんだと驚きましたが、ファンを大切にした恩が返ってきたんですね。
その友人は、そろそろプロサッカー選手を解雇になるだろうなと予想していた年末に「戦力外通告」を受けたそうです。
「プロサッカー選手になってから、より一層トップレベルとの差を感じた」「サッカー日本代表なんて夢のまた夢」とプロサッカー選手だった友人が口にしていました。
幼少期からすば抜けてサッカーが上手かった友人でも、そんなことを口にするとは、本当にプロの世界は厳しいのでしょう。
現在もその会社で楽しく働いているみたいです。
私の友人もですが、20代半ばでキャリアチェンジを考える人が多いのかもしれませんね。
国がアスリートのセカンドキャリアを支援し始めている
長年にわたるアスリートからのセカンドキャリア問題に国が昨今、ついにメスを入れ始めています。
全くセカンドキャリアについて無支援だった状態から少しずつ支援の波は、きているので、今後もっと大きな支援がされることが期待できます。
個人的はプロで活躍されていた経歴は物凄い貴重で素晴らしいと感じているので、アスリートのセカンドキャリアがもっとより良くなるように応援しています。
まとめ:アスリート専門の転職サービスも検討してみよう
ここまでアスリートのセカンドキャリアの見つけ方や具体的な転職サイトを紹介してきました。
簡単に整理すると、
・キャリアチェンジを成功している元アスリートは多くいる
・大手の転職サイトだけなく、アスリート特化の転職サイトも利用してみる
・国からの支援もあり、追い風
・1人で悩まずに近くの人に相談するなり、コンサルタントに相談する
が大切なことだと感じます。
是非、セカンドキャリアを成功させてください。
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