社会人になり、会社勤めをすると、変な会社のルールに直面する経験はないでしょうか。
私はあります。
新人の頃は、右も左もわからず、とりあえず、そのルールを「正」としていましたが、別の会社に転職したりすると、「あれ?あの会社のあのルール変だったな」と感じた経験があります。
皆さんにももしかしたらあるかもしれません。
今回は、複数人に、過去在籍した会社でめんどくさい・嫌だ・変だと感じたルールや風土を聞いてみましたので、参考にしてください。
過去在籍した会社での「めんどくさい」「嫌だ」「変」と感じたルール・文化・風土まとめ
では、早速みていきましょう。
女性/20代:休んだら、上司に菓子折り
医療事務時代のことです。そこは古いしきたりや独自ルールが色々ありました。
とくにめんどくさかったのが、体調不良や旅行で2日以上連続で休んだら「お休みいただきありがとうございました」と言い、上司に菓子折りを出さないといけないことです。
病み上がりの最初に出勤した日に出さないといけないため、体調不良の中菓子折りを買いにショッピングセンターにいくという訳のわからない感じになります。
ショッピングセンターに行ける元気があるならなら出勤できたんじゃないか‥しんどい‥と思いながら毎回持って行っていました。
そして持っていった菓子折りは、昼休みに開けてみんなで食べます。お局さまが菓子折りチェックをしだして「これはおいしい、おいしくない」「これはみたことある、めずらしい」などで盛り上がっており、気に入られるかどうかいつも胃を痛めていました。
旅行で休んだ時はお土産なので珍しいものを渡せるのですが、体調不良のときは本当に困りました。
女性/30代:朝1人1人に挨拶
私が以前勤めていた会社では朝出勤したら一人一人に対して挨拶をしないといけなくめんどくさいと感じてました。
まず事務所に入ってから大きな声で挨拶をする所から始まります。
挨拶をしたらいる人全員が大きな声で挨拶を返してくれるのですが、そこからイスに座る前に一人一人に挨拶回りをしないといけません。
もちろん上の人間はやらなく、下の人間だけが個別で挨拶をしないといけない風潮が最悪です。
挨拶だけで終わればいいものの、人によっては休み明けだとなにをやってたのか聞いてきます。
しかもそれが一人だけでなく、三人ほど聞いてくるので三回も同じことを言わないといけないので朝から不快な気持ちになりますが、嫌な顔しないで笑顔で振る舞わないといけない所も辛いです。
プライベートのことを伝える程の関係ではないのでそっとしておいて欲しいのが本音です。
また仕事をするにあたって上の人が仕事をしやすいように常に目配り気配りをしないといけないのも嫌です。
私自身やることがあるのに負担に感じてしまいます。
いつかはこの風潮を変えたいとは思いますがなかなかそうにはいかなそうです。
女性/20代:有給休暇の取得ルールが複雑
私が営業サポート事務をしていた会社であった、有給休暇の取得ルールがたいへん面倒でした。
その会社では、有給休暇の申請に勤怠管理アプリにて上長へ申請を行うのですが、そのアプリでの申請を行う前に、事務員全員のグループチャットで、有給休暇を申請する許可を得る必要がありました。
正当なルールは、アプリで申請を行う前に別途許可を得る必要はないというものなのですが、1人のお局さんの意見により、申請前の許可制度が出来上がってしまいました。
お局さんが言う理由としては、休みの日程を共有して互いに助け合おうというのが目的だそうです。
ただ、あくまでも営業サポートの事務員なので、チームワークで仕事をするような業務ではなく、ただ単に自分が知らないことがあるのが気に食わないのかなとお局さん以外で話していました。
実際申請前に許可を得る際にチャットで有給許可のメッセージを送り、それに対してリアクションを送るのが一連の流れなのですが、みんながグッドというリアクションを送る中で、お局さんだけ苦い顔をしたものなどネガティブリアクションが多く、非常にみんか困惑をしています。
ちゃんとお局さんの言うとおりに許可を得ているのですから、もっと気持ち良くお休みを取らせてくれればいいのにと思いました。
女性/30代:理不尽なルールが多い
業者や会社見学に来た人などにいらっしゃいませ。と声がけするようなルールがあった。
それを毎日日替わりで朝礼の時に皆の前に出て行き大きな声で言わなくてはいけなかったのがとても嫌だった。
物流の倉庫での仕事だったのでなぜいらっしゃいませなのか謎だった。
退勤も自分で始業時間退勤時間を手描きで書いてハンコを押していたのでとてもめんどくさかった。
事務所で書かなくてはいけなかったのでたまに上司にねほりはほり聞かれて嫌だった。
残業ができないときもその理由を書いて上司からハンコをもらわないと帰れなかったのがとてもめんどくさかった。
帰るときも新人はすぐに帰れなく先輩方が帰ってから帰れる感じで上下関係がとてもめんどくさく嫌だった。
雪が降ると新人が早く出勤して雪かきをやらなくてはいけない暗黙のルールがあった。
帰るときは探してでも上司に挨拶していかなければ帰れなかった。
その時に機嫌が悪いと八つ当たりされたりしていたのでとても嫌だった。
女性/40代:挨拶が昇進に関わる
私の勤めていた会社は、中小企業ですが、九州から東海まで店舗がある小売業です。
現在は行われていませんが、コロナ前は2回に分けて、本社のある県の近くの旅館で、新年会を行っていました。
大座敷で、それぞれ100名ずつ位社員が参加していたと思います。
その際、上座にいる社長や役員達に挨拶に行くのが新入社員の時からの暗黙のルールでした。
食事が始まり、30分後位に、各店舗ごとや、単独で上座の前に行列ができてきます。
もちろん、強制ではなく、任意でしたので、私は初めの3年位は行きましたが、今はもう行っていません。
嫌だと感じた理由は、挨拶に行けば、昇進に関わるというような噂を耳にしたからです。
しかし、その長い行列に並んでいるがゆえに食事も楽しめません。
しかも、私はお酒が弱いので、お酒を持って挨拶に行くと、もちろんこちらにも注がれ、飲まなければなりません。
そこに行けば、年に1回しか会えない仲の良い同僚や知り合いとの会話も楽しむ時間も減ります。
お酒が弱い人にとってはとてもしんどいです。
特に新入社員にとっては、顔を売るいいチャンスだとは思います。
また、私のように挨拶に行かない人もいます。
お酒が弱い、飲めない人にとってはこの文化は地獄でしかないと思っていました。
また、この会だけの為に、わざわざ遠方からも呼ぶのもどうかなと思います。
旅館の宿泊代ももちろん、遠方から来る人の経費も会社持ちです。
まだ、新年会自体復活はしてませんが、どうなるんだろう?と感じています。
男性/30代:素手でトイレ掃除
以前私が正社員として勤務した某喫茶チェーン店では、店舗のトイレ掃除をゴム手袋など無しの素手で行っていて、それが困惑しすごく嫌でした。
勤務初日に店舗の店長からそのルール・やり方を聞き、耳を疑いました。
仮にも飲食店でその衛生管理意識は無いだろうと思いましたが、トイレ掃除のやり方を私に説明する際に確かに店長は素手で作業をしていました。
店長は掃除後に手を洗ってはいましたが、普通にコーヒーを淹れスナック・軽食を作っているのを見て、何となくすっきりしない気持ちになりました。
私自身自宅のトイレ掃除であっても素手で行うことはないのに、不特定多数が使用する喫茶店のトイレを素手で掃除するのはかなりの抵抗がありました。
また飲食店の従業員として素手でのトイレ掃除は衛生管理上やってはいけないことだと思いました。
その店舗・店長は以前からずっとそうしていたというだけで半ばルールのように私に説明しましたが、私個人の判断としてはあり得ない行為だったため、結局翌日からゴム手袋を持参して掃除するようにしました。
トイレ掃除は一人で行うため、私がゴム手袋を使って掃除していても特に何か言われることも見られることもありませんでした。
次第に分かったことですが、その店舗は特に明確・合理的な理由なく主に店長が今までしてきたやり方がルールのようになっていて、さらに不運なことに店長があまり従業員の声を聞き入れず柔軟性のない思考の持ち主というものでした。
自分がお客の立場であれば、素手でトイレ掃除をしてコーヒーを淹れ軽食を作るお店には絶対に行きたくないと考えます。
私がその店舗勤務の間に食中毒など起こらなくて本当にラッキーだったと思います。
女性/40代:毎朝大きな声で挨拶をしてラジオ体操をする
数年前に正社員として在籍していた会社では、毎朝大きな声で挨拶をしてラジオ体操をすることがルールになっていました。
それに1日の抱負や目標を言う事まで強要されてとても嫌でした。
それも元気がないとやり直しさせられました。
接客業でもなく肉体労働でもないオフィスワークなのに、意味のない風習だと感じまるで軍隊のようだと思いました。
そして、なんだかカルト集団のようにも感じてきて、恐怖感すら持ちました。
それに、新年会でもないのに、毎日毎日抱負や目標を言う意味もなく、毎回考えなければいけないことが、本当に面倒でしかなかったです。
毎朝、仕事の前に大きな声を出したり、だいぶ昔の企業ならまだしも、全く時代遅れの風習で意味不明でした。
そんなところに労力を使うより、もっとやるべきことがあるのに、おかしな会社だとしか思えませんでした。
男性/50代:格式ばった形での表彰式
格式ばった形での表彰式は、表彰される当の社員にしてみれば罰以外の何物でもない。
我が社では、業務に関して優秀な成績の社員に対し、年に何回か全社員を一堂に集めて表彰式を行う。
会社の目的は優秀な社員への讃美と激励であろう。
直立不動の全社員の前に、表彰される社員がやはり直立不動で横一列に整列させられる。
司会が受賞社員の名を読み上げると、大声で「ハイ」と返事をしなければならない。
そしてカクカクした足取りで演上の社長の前まで行き、定石通りの仕草で賞状と記念品を受け取り、再びカクカクと壇下の列に戻る。
会社としては威厳を持たせた式典にすることで、表彰者の名誉を高めているつもりだろうが、ほとんどの社員はこの表彰を迷惑だと思いこそすれ、有難いとか誇りとかを感じてはいない。
最前列でしゃちほこばった行動を強要され、彼らにとっては表彰式ならず懲罰式でしかない。
集められた他の社員にとっても、一日の仕事時間のうち1時間近くをこの式典に割くことになり、
誰一人として目出度いと思っている者などいない。
これで社員の士気が上がったと喜んでいる会社のお偉方は、それが単なる自己満足だと気付かないのは、気の毒だか滑稽ですらある。
男性/30代:毎朝、社長の話を聞く
私が働いていた会社は、とても堅苦しくて、細かいことにうるさいところでした。
例えば、毎朝全員で朝礼を行い、社長の話を聞かなければなりませんでした。
社長の話はいつも長くて、内容もあまり興味深くなくて、時間の無駄だと思っていました。
しかも、社長は自分の考えや方針を押し付けてきて、反論や質問は許されませんでした。
私は社長の話に耳を傾けるだけでストレスが溜まっていました。
また、服装や髪型にも厳しい規則がありました。
私はファッションが好きなので、自分の好きな服を着たり、髪を染めたりしたかったのですが、それができませんでした。
会社ではスーツやワイシャツなどのフォーマルな服装が求められており、髪型も地味で清潔感のあるものにしなければなりませんでした。
私はこのような服装や髪型に窮屈さや退屈さを感じていました。
自分の個性や能力を発揮できないし、楽しく仕事ができないと思っていました。
そんな会社から抜け出して、もっと自由でクリエイティブな仕事に移りました。
女性/50代:コーヒーを全員分入れる
お茶汲みと全員へのお菓子配りです。
朝のコーヒーは班毎で淹れていて、忙しい日はセルフだったのですがいつの間にか、全員分を淹れる謎ルールが開始されたんです。
インスタントコーヒーですが60名ほどいるのでお湯の準備も運ぶのも大変でした。
お菓子配りは、もともとお土産にいただいた物を各デスクに置く程度だったのに毎日誰かがお菓子のバラエティーパックや、新作お菓子を人数分持ち込むようになりさすがに手ぶらで出勤しにくくなりました。
週に3日はお菓子の差し入れをしているので旅行のお土産は渡さないように内緒で旅行してました。
デスクの引き出しで溶けたチョコレートや湿気ったせんべいを見ると何のための風習なのか理解に苦しみます。
そのうち、誰々さんは食べるばかりで買ってこないとか、あの人はコーヒーをいれてくれないなど業務以外の悪口が蔓延して仕事がやりにくい。
自然に始まったのかルールを決めたのかは不明ですが他の会社でも同じことがあったのであるあるなのかも知れません。
男性/20代:自社の洋服しか着てはいけない
アパレルの会社で働いていた時の話です。
いろいろあったのですが、よくわからないルールがあります。
それは自社の洋服しか着てはいけないというルールです。
もう少し具体的にいうと、紳士服のスーツ販売をしていたのですが、店舗で販売されているスーツしか着てはいけないというルールでした。
シャツもネクタイもそうでした。
それだけなら良いのですが、社割もそこまであるわけではなくて、スーツなので1着あたりが高額です。
そのためどれだけ社割があったとしても平気で1万2万は飛んでいきます。
それが3ヶ月に1回とかなら良いのですが、頻繁に交換することになるので嫌になりますね。
夏物のスーツ、冬物のスーツと生地によってスーツは変わってきますし、もちろんそのシーズンにあったスーツを着る必要があります。
そんなルールがあって、しかもアパレルなので収入の高さは見込めないです。
絶対的なルールではあったので意味がわからないですね。
そのルールを敷くなら収入をあげて欲しいです。
女性/40代:お酒は飲めなくても一口でも飲まなければならない
前職では2年に一度社員旅行があり、月末には昼食会と飲み会がある所でした。
飲み会に関しては基本的にはお酒は飲めなくても一口でも飲まなければならないというルールです。
一杯ビールを飲んだら後はウーロン茶でもいいという物だったのですが、その一杯が苦痛で仕方ありませんでした。
しかも昼食会はいつも行くお店が決まっているので食べられるものも決まっています。
月末が社長の都合でダメならば月初めに行くというルールでした。
社員旅行も従業員が行きたいところではなくて社長が行きたいところです。
社長が競馬が好きなので北海道に競馬をしに行ったりとか、キムチが好きだからと韓国旅行に行ったりとか、はたから見れば福利厚生が行き届いていていいね。と言われると思うし、社長自身も「福利厚生の行き届いた素晴らしい会社」と豪語していました。
旅行積立として毎月お金はとられるし、休日を挟んでの社員旅行だからその後の残業が大変になったり、昼食会の日は決まったものしか食べられないからなんの楽しみもありません。
こんな福利厚生だったらもういらないです。
明らかに変!だと感じるルールの場合は転職を検討!
ここまで、会社のルールや風土・制度について体験者のリアルを見てきました。
こうみてみると、本当に会社によっていろんなルールがあることが伺えます。
そのルールを一旦、客観視して、あまりにも変であれば、転職などを検討するのもアリです。
よほど影響のある何かがないと、そのルールが変わることはおそらくないので、本当に嫌なら、自分から退職した方が早いです。