この記事はこんな人におすすめ
- フリーランスへの転身を検討中の人
- 税金について知識がない人
- フリーランスの税金について気になる人
フリーランスって税金どうするの?
フリーランスの税金についてお話していきます。
正社員を辞めて、「フリーランスになりたいけど税金とか全然わかんないから不安」と感じる人は多いのではないでしょうか。
会社員を辞めて、フリーランスになった僕が、フリーランスの税金について徹底的に解説します。
ちなみに正社員だろうとフリーランスだろうと税金を納めるのは国民の義務なので逃れることはできません。
生活に困窮した場合は特別免除が適用されることもあります。
会社員とフリーランスの税金処理の違い
まずは、会社員とフリーランスで税金処理がどのように異なるのかを説明します。
会社員の税金処理
ここでは、会社員を「正社員で雇用されている」と定義させてください。
会社員の場合、会社の経理が社員に給料を振り込む際に税金の処理をし、その分を差し引いて給料を振り込むので、自分で何も税金処理をする必要はありません。
「額面」とか「手取り」とかいうワードをよく聞きませんか?
これらは税金が引かれることに関係しています。
僕もそうでしたが、会社の経理が全てやってくれるので、会社員の多くは税金についての知識が乏しいです。
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フリーランスの税金処理
フリーランスの場合は、税金処理をしてる会社などがないので、基本的には、自宅に税金の支払書が届き、その支払書を持って、コンビニなどで税金を支払います。
口座登録やカード登録をすれば、わざわざコンビニへ持っていかなくても、自動引き落としにすることもできます。
確定申告で税金の支払額が決まる
税金の額がどのように決められるかご存知でしょうか。
税金の額は、前年度の収入によって決まります。
前年の収入の処理を「確定申告」で行うのですが、会社員の場合は、この確定申告も経理がやってくれます。
フリーランスの場合は、2~3月頃に確定申告書類が自宅に届くので、記入をして、最寄りの税務署に提出します。
現在は、WEB上でも確定申告ができるので、WEBで行っても構いません。
もし確定申告について詳しく知りたい人は、国税庁のHPをみてください。
ただ、僕の実体験でいうと、確定申告は自分で行ながら覚えるのが一番早いです。
自分で一度も行っていない状態で用語などをみても、全然実感がないので頭に入ってきませんし、なんなら1度確定申告をしたくらいでは完璧に覚えるのは無理で、2~3回でようやく感覚が掴めてきます。
フリーランスになった僕 vs 税金
ここからは、僕が会社員を辞めて、フリーランスになり、税金と闘った過去を赤裸々にお話ししていきます。
・家に税金の請求書が急に届く
・フリーランスも多額の税金を請求される
・フリーランス1年目は、税金返済地獄
・税金を下げてくれ!と懇願したが無駄
・税金の分割払いは可能
・フリーランス2年目から税金が下がる
フリーランスの税金1:家に税金の請求書が急に届く
正社員で働いていて、その会社を退職するとします。
その時点でその会社の社員ではないので、毎月会社側が給料から税金を差し引いて、社員それぞれの口座に手取り分の給料を振り込んでいたわけですが、それが出来なくなります。
じゃ、今まで差し引かれていた税金は退職後フリーランスになるとどのように処理されるのでしょうか。
国(税務署)から直接、現在住んでいる家に長方形の税金請求書が送られてきます。
電気・ガス・水道代の領収書とそっくりな形をしています。
僕も会社員時代は税金について全く知識がなかったので、とりあえず会社員を辞めてフリーランスになってから税金とか考えればいいや、と軽く考えていました。
そしたら、ある日、税金の請求書が家にたんまり届いていて、中身を見ると「30万払え!(こんな恐ろしい言い方ではないですが)」と書いてあるのです。
マジでフリーランスになると税金高いんですよ。
厳密にはフリーランスだから高いのではなく、会社員時代も同等の額を支払っているのですが、給料から天引きされているのであまり実感わかないんですよね。
フリーランスの税金2:フリーランスも多額の税金を請求される
僕は会社員時代、年収(ボーナス込み)で400万程度だった時に、会社員を辞め、フリーランスになりました。
フリーランスなり、2ヶ月後に家のポストに届いた税金の請求書の内訳が、
国民年金→16000円 / 1ヶ月
国民健康保険→28000円 / 1ヶ月
住民税→22000円 / 1ヶ月
計 66000円 / 1ヶ月
でした。
会社員からフリーランスになった直後、この税金地獄を100%味わうので、フリーランスは自由!って謳ってた人を殴りたくなりました(笑)
この金額より多少安いとは思いますが、会社員の人もこれ程度の金額が毎月、給料から天引きされています。
フリーランスの税金3:フリーランス1年目は、税金返済地獄
上記の金額の支払いをしなければならないので、フリーランスの1年目は税金地獄です。
ちなみに年収が上がれば上がるほど、国民健康保険と住民税の金額はあがりますので、会社員時代の年収が高ければ高いほど、退職後の税金は高くなってしまいます。
「仕事辞めれる!やったーー!フリーランスだ!自由だーー!」と思ったのも束の間、フリーランスは税金地獄なんですよ。
日本は稼いだだけ税金がつきまとうので、金持ちは、みんな税金の高い日本から税金の安い国に移住するんです。
退職後に、すぐ別の会社に転職すれば、次の会社がまた税金を支払管理してくれるので問題ないです。
ただ、正社員を辞めて、フリーランスや正社員以外の雇用形態(業務委託やアルバイト)をするのであれば、貯金しておかないと税金払えません
僕はフリーランス開始当時は、50万円の貯金と、アルバイトを2つ掛け持ちしてこの税金地獄を乗り切りました。
フリーランスの税金4:税金を下げてくれ!と懇願したが無駄
フリーランスになった直後にあまりにも収入が下がり、お金ないので、税務署に税金下げてくれないかとお願いはしたことがあります。
税務署の返答は、「生活保護とか受けてる人でやっと減税適用できるか否かなので、あなたはまだ若いし、働けるし、働く意欲もあるので、無理です」と一掃されました!
収入が下がれば、減税できると考えている人は、そんな甘くはないのでお気をつけください。
フリーランスの税金5:税金の分割払いは可能
税金の減税は無理でしたが、税金の分割払いは可能でした。
税務署から届く税金の請求書は1年分をまとめて払う形で送られてきます。
ただ、1年分一気に支払うのが厳しい場合、税金の分割払いをお願いすれば、年4回払いにしたり、年4回払いでも厳しい人は年12回払いにすることが可能です。
フリーランスの税金6:フリーランス2年目から税金が下がる
なんとか、地獄税金支払い期間であるフリーランス1年目を終えた僕は、フリーランスに2年目に突入しました。
先ほども申しましたように、税金は前年度の収入で決まるので、フリーランス2年目の税金額はフリーランス1年目の年収から算出されます。
フリーランス1年目は、アルバイトを掛け持ちして、なんとか凌いだので年収は200万程度でした。
そのため、税金がぐんと下がり、やっとフリーランスでも生活していけるようになりました。
友達もフリーランスの税金地獄に驚いていた
余談なのですが、2ヶ月ほど前に僕の友達(年収600万)が「退職した後、何するか考えてないけど、正社員を辞めてフリーランスになる!」と言って退職しました。
俺は散々そいつに「マジで貯金しとけ。会社員からフリーランスになる奴は全員通る税金地獄がお前を待っている。50万は必須だ。」と伝えていました。
ただ、やはり会社員時代の僕もそうですが、先のことを話されてもよくわからないので、フリーランスについて深く考えないし、結局税金のために貯金もしないんです。
最近、案の定、「変な高額の請求書届いたんだけど、どうしたらいい?」と慌てふためいて連絡がきました(笑)
その友達は、2019年8月に仕事を辞めました。
実際どうなったかは知りませんが、退職時に会社と相談の結果、有休消化分で給料も出せるので、「2019年8月までの年金や保険料は、会社で処理する」となったことにしましょう。
年金や保険料は毎月支払うのが国民の義務ですので、当然会社を退職した2019年9月以降も無職だろうがフリーランスだろうが支払い義務があるわけです。
この友達の場合、9月分の年金から自宅に年金請求書が届くわけです。
年収600万で、税金の額は年間約180万
では、この友達のおよよその税金の額について計算してみましょう。
この友達の場合、2018年1月〜2019月8月(1年)まで正社員として働いて、年収が600万円でした。
2019年4月〜2020年3月に納める税金は、2018年1月〜2018年12月の年収によって決まります。
そのため、この友達の場合、基準額は年収600万となります。
ただ、2019年4月〜2019年8月までは会社側で処理しているので支払い済。
残りの2019年9月〜2020年3月は自分で納める形になります。
税金はおおよそ年収の30%と言われているので、この場合は180万程度が税金(年金・保険料・住民税含む)になります。
ただ、自分で支払う必要があるのは、9月~3月の7ヶ月分なので、180×0.7=126。
126万円が自分で支払わなければならない金額です。
まあ、大体ですよ。
まとめ:フリーランスになる前に税金の勉強をしましょう
ここまでフリーランスの税金についてお話してきました。
正直、僕の友達のように「フリーランスになる前に税金の勉強しとけよ」と言ったところでどこから手をつけていいのかわからず、結局はフリーランス初月の確定申告であたふたすることになるでしょう(笑)
おそらくネットの情報をかき集めてもフリーランスの税金や確定申告について完全に理解するのは難しく、初回の確定申告は不安で不安でたまらないはずです。
僕がおすすめするのは既にフリーランスとして活動している確定申告経験済の友達を見つけて、お金を払ってでも、一緒に確定申告を手伝ってもらうにお願いしましょう。
正直、その友達にお手伝い料金5万支払っても、全然その価値はあります。