Indeed(インディード)への登録は危険と言われることもありますが、実際には使い方を気を付ければ問題ないことがほとんどです。
Indeed自体は世界中で利用されている信頼性の高いサービスであり、決して危険なものではありません。しかし、その仕組み上、Indeedを悪用している求人もあるので登録すると危険との話も出てきてしまっています。
本記事では、Indeedが危険と言われる理由から、危険な目に合わずに安全に利用するための対処法、そして万が一不安が拭えない場合の代替案まで、キャリア支援のプロの視点で徹底的に解説します。
Indeed(インディード)の登録が危険・危ないと言われる6つの理由
Indeedの登録や利用が危険だと言われるのには、主に6つの理由があります。
Indeed(インディード)が危険と言われる6つの理由
特に問題視されているのは求人の質であり、求人数トップの求人サイトであらゆる求人が見られる分、怪しい求人やブラック求人の掲載も多く、それらの求人を見つけたり応募したりした人から「インディードは危険」と言われることが多いです。

安全な求人のみを見たい人は、転職エージェントの利用を検討することもおすすめです。転職エージェントは、Indeedよりも求人の審査が厳しく、詐欺求人や危険な求人は掲載されていないからです。
とはいえ、Indeedのほうが色々な求人を見れるメリットもあるので、両方を併用して求人を探すことが最もおすすめですね。
おすすめの転職エージェントは、以下にまとめてあるので、試しに1つ登録してみてください。
求人掲載の審査が緩く怪しい求人が混ざっている
Indeedは、企業が投稿した求人情報を集約して表示する「求人検索エンジン」です。他のサイトに載っている情報を簡単な審査でIndeed上に表示できてしまうため、ごく稀にですが、詐欺目的や実態とは異なる「おとり求人」が紛れ込んでいる可能性があります。
インディードを利用する前、私が1番不安だったのは求人情報の信頼性と、いわゆる「ブラック企業」の有無でした。
インディードは多くの求人サイトから情報を自動で集めているため、中には条件が良すぎたり、仕事内容が曖昧だったりする求人もありました。本当に信用して大丈夫かと疑問に感じることも少なくありませんでした。
そのため、私は応募する前に必ず企業の公式サイトで情報を確認したり、口コミサイトで評判を調べるなど、自分でリスクを回避するよう工夫していました。インディードは手軽に多くの求人を見つけられる反面、利用には十分な注意が必要だと感じています。
出典:キャリア図鑑独自調査
Indeedにも以下の求人掲載基準が存在しています。
Indeed(インディード)の掲載基準
- 勤務地、職種名、応募条件、給与体系を明記する
- 採用企業の名称と所在地、担当者の氏名と職名を明記する
- 採用活動に必要な最小限のもの以外の情報提供を、応募者に要求しない
- Indeedの応募ボタンから、該当職種の応募画面に直接移動できる
- 求人情報の投稿者と、採用企業との関係性を求人情報に明記する
- 応募プロセスで入手した応募者の個人情報を第三者に漏えいしないようにする
- 業務の能力と関係ない理由で応募を制限しない
- 法律を厳守する
参考:Indeedの公式サイト

掲載基準を満たしている求人でも、本当の情報が書かれているとは限らず、応募してから問題が出てくることもあるので注意しましょう。
ブラック企業の求人が多いという噂がある
Indeedは掲載されている求人件数が圧倒的に多いため、必然的に労働環境が良くない、いわゆる「ブラック企業」の求人もよく目についてしまいます。もちろん、優良企業の求人も多数掲載されていますが、玉石混交の中から自分で見極める必要がある点は注意が必要です。
インディードの利用前は、掲載されている求人が本当に信用できるのかという不安がありました。
誰でも求人を投稿できると聞いたため、詐欺や条件の異なる「ブラック企業」が紛れ込んでいるのではないかと心配になりました。そのため、利用するときは自分で情報を精査する必要があると思います。
出典:キャリア図鑑独自調査
個人情報の取り扱いが不安視されている
Indeed自体の個人情報の取り扱いに問題はなく、個人情報流出などの問題も起こっていません。
しかし、Indeed経由で応募した求人が危ない会社であった場合、その会社とのやり取りの中で個人情報が流出してしまうことはありえます。

Indeedに登録しているだけで、情報が漏れることはないので、企業とのやり取りで個人情報をむやみに渡さないように注意しましょう。
登録すると会社にバレる可能性がある
Indeedに登録して、プロフィールや職務経歴書を公開設定にしていると、意図せず現在の勤務先の人事担当者の目に触れてしまうリスクがあります。特に、Indeedはかなり多くの会社の求人が載っているので、人事が確認する可能性も高くなります。
転職活動をしていることが会社にバレたくない場合は、特に注意が必要なポイントです。Indeedに登録していることで、会社に転職活動がバレる危険性はありますが、自分の設定しだいでこれは回避することができます。
しつこい電話やメールが来ることがある
Indeedに登録すると、あなたのプロフィールに興味を持った企業からスカウトのメールや電話が届くことがあります。ほとんどは有益な情報ですが、中には過剰な連絡をしてくる企業もいます。
Indeed(インディード)を危険な目にあわずに使うための対処法
Indeedの注意点を理解した上で、次は具体的な安全対策を見ていきましょう。これから紹介する4つの方法を実践すれば、危険な目に合うリスクを大幅に減らすことができます。
Indeed(インディード)を安全に使うための対処法
怪しい求人の特徴と見分け方を徹底解説
まずは、怪しい求人から自分自身で身を守るスキルを身につけましょう。以下のような特徴を持つ求人には、特に注意が必要です。
怪しい求人のチェックリスト
- 給与が相場と比べて不自然に高すぎる
- 「誰でも簡単」「すぐに稼げる」など、楽な点を強調しすぎている
- 仕事内容や応募条件が非常に曖昧
- 会社の連絡先が個人の携帯電話やフリーメールアドレスになっている
- 会社の公式サイトが存在しない、または情報が極端に少ない
これらの項目に複数当てはまる場合は、応募を一旦考え直すのが賢明です。
Indeedの登録が危険と言われている理由の大部分は、危険な求人が混ざっていることによるものなので、それに騙されないようにするだけでIndeedはかなり安全になります。
応募前に企業の評判や口コミを確認する
少しでも「怪しいな」と感じたら、Indeedから応募する前に必ずその企業の評判をチェックしましょう。
企業の公式サイトだけでなく、OpenWorkなどの口コミサイトで、実際に働いていた人のリアルな声を確認することが非常に重要です。客観的な情報を集めることで、入社後のミスマッチを防げます。
個人情報を守るための設定方法
現在の会社に転職活動がバレないようにするため、また、不要な連絡を避けるためにも、Indeed登録後の設定は必ず確認しましょう。
プロフィールや職務経歴書は「非公開」に設定し、特定企業からの閲覧をブロックする機能も活用してください。また、転職活動専用のメールアドレスを用意し、電話番号の登録は任意なので慎重に判断するのがおすすめです。
安易に個人情報を渡さない・URLをクリックしない
応募後の企業とのやり取りでも注意が必要です。選考の初期段階で、銀行口座やクレジットカード情報といった詳細すぎる個人情報を聞いてきたり、不審なURLやファイルを送ってきたりする企業は危険です。少しでも違和感を覚えたら、すぐに関係を断ちましょう。
Indeed(インディード)は登録なしでも利用できる
「危険かもしれないなら、登録したくない」と感じる方もいるかもしれません。Indeedは、登録しなくても一部の機能を利用することが可能です。
基本的な機能である求人の検索と閲覧は、登録しなくても誰でも自由に行えます。まずは登録せずに、どのような求人があるのかをチェックしてみるのが良いでしょう。
一方で、実際に求人に応募したり、プロフィールを登録して企業からのスカウトを受け取ったりするには、会員登録が必須です。効率的に求人のスカウトを受け取れる可能性があるのは、登録する大きなメリットと言えます。
危険性を理解した上でIndeed(インディード)を賢く使うメリット
注意点ばかりを強調してきましたが、インディードはそれを上回る多くのメリットを持つ、非常に便利なサービスです。
危険性を正しく理解し、安全対策を講じた上で利用すれば、あなたの転職活動の強力な武器になります。
Indeed(インディード)を賢く使うメリット
- 圧倒的な求人掲載数
- 登録・利用が完全無料
Indeed最大のメリットは、その圧倒的な求人掲載数です。大手転職サイトに載っていないような、地方の企業やニッチな職種の求人も見つけられる可能性があります。選択肢の多さは、理想の転職先を見つける上で大きなアドバンテージです。
さらに求職者は、求人検索から応募まで、すべての機能を完全に無料で利用できます。費用を気にすることなく、気軽に転職活動を始められるのは嬉しいポイントです。
Indeed(インディード)の利用が不安な人は転職エージェントの利用がおすすめ
Indeedの登録に不安を感じるなら、無理にIndeedを使う必要はありません。Indeedの不安点を払拭できる転職サービスとして、キャリアのプロが二人三脚でサポートしてくれる転職エージェントがあるからです。
転職エージェントは、求人の紹介だけでなく、書類の添削や面接対策、企業との条件交渉まで、転職活動のあらゆる面を無料でサポートしてくれます。何より、エージェントが紹介する求人は、彼らが一度審査した企業なので、危険な求人に当たる心配はまずありません。
Indeedと転職エージェントは、どちらが良い・悪いではなく、それぞれに特徴があります。以下の比較表を見て、自分に合ったサービスを選びましょう。
Indeed(インディード) | 転職エージェント | |
---|---|---|
サポート | なし(自分で進める) | 手厚い(プロが伴走) |
求人の質 | 良いものも悪いものもある(自分で見極め) | 担保されている |
求人数 | 圧倒的に多い | サービスによるがいずれもIndeedよりは少ない |
求人探し | 自分で検索 | 紹介がメイン |
転職のペース | 自由 | 担当者と相談 |
おすすめな人 | 色々な求人を見て転職の選択肢を広げたい人 | 質が高く自分に合った求人だけを探したい人 |

Indeedのようにできるだけ多くの求人を見られるうえに、転職エージェントの安全性を求めている人はリクルートエージェントなどの大手転職エージェントがおすすめです。
数十万件以上の求人を保有しており、いずれもエージェントが企業と直接やり取りして掲載基準を満たしている求人なので、安全に多くの求人を探すことができますよ。
転職エージェントの選び方や使い方について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。
Indeed(インディード)の危険性に関するよくある質問
Indeed(インディード)の危険性に関するよくある質問を集めてみました。ぜひ参考にしてみてください。
インディードに登録すると電話番号はどのように使われますか?
インディードに登録した電話番号は、応募した企業との連絡手段として使われることが主です。
しかし、登録は必須ではありません。不安な場合は、最初は登録せずにメールだけでやり取りし、必要に応じて伝えるという方法も有効です。
登録解除・退会すれば個人情報は削除されますか?
個人情報を削除するためには、インディードの公式サイトからアカウントの削除(退会)手続きだけでなく、個人データリクエストフォームから個人情報削除の依頼をする必要があります。
個人情報削除の依頼が完了すると、登録した個人情報は削除されます。手続きはオンラインで簡単に完結するので、気になる人はためらわずに削除依頼を進めましょう。