最近は、転職するのが当たり前の時代になりました。
転職するということは、退職も同時に発生します。
今回はそんな退職について着目し、複数の方のリアルな退職理由に迫ってみました。
退職理由は人それぞれと言われますが、実際どうなのかみてみましょう。
また、実際に上司や同僚に退職理由を伝える際は、表向きの理由を伝えることが多いので、今回のようなリアルな意見は貴重かもしれません。
あなたの退職理由はなんですか?〜リアル回答〜
早速見ていきます。
男性 / 20代前半:拘束時間・ノルマ・薄給
アパレルで働いていたのですが、きっかけは待遇がすごく悪かったからです。
基本的には休日が少なかったです。月に6日しかないという状態でした。
それだけなら良いのですが、1日に10時間くらい確保されていました。
すごく待遇が悪かったですね。
また、基本的に給料が少なかったですね。
手取りで20万円を切るほどの月収にもかかわらず、ほとんど毎月スーツを購入するという謎のノルマがありました。
ノルマを達成できない人は会社員としてアウトみたいな雰囲気もありましたので、生活もきつかったです。
その結果、夜の仕事をするというはめになりました。それがすごく嫌でしたね。
もっと好きなことにお金を使いたいと思って辞めることにしました。
女性 / 20代後半:方針変更・負担増加
私は介護スタッフとしてリハビリテーションの施設に勤務していました。
仕事内容は、主に利用者さんの身体介助やレクリエーションを担当していました。
利用者さんとの会話やレクリエーションは楽しく働きがいのある職場でした。
しかし、施設の方針が変わり、今まで以上に利用者さんの数を増やし、重度の介助が必要な方が増えていきました。
その結果、施設としての収入は増えたかもしれませんが、私たちにかかる負担は増加し、利用者さんとゆっくりお話しする時間もなくなっていきました。
介助の量が増えたため、持病の腰痛は悪化していき、良好だったスタッフ同士のコミュニケーションは仕事の押し付け合いになっていきました。
身体的にも精神的にも疲れてしまい、退職となりました。
男性 / 20代前半:パワハラ・残業・薄給
20代前半で、最初の会社を辞めました。
決め手になったのは、上司のパワハラのせいで、うつ病になったことです。
死ぬか、会社を辞めるか、を考えましたが、幸い後者を取りました。
毎日のように23時過ぎまで働き、24時頃家に着いて、翌朝6時には起きて7時半の電車に乗る生活でした。
今であれば労災認定されるレベルの激務です。
その上、仕事が遅いだの納期に間に合わないからもっと働けだのと上司から責められました。
初めて入った会社なので給料の安さにも気付いておらず、手取り14万円でした。
上司だけでなく社長も酷い人間で、「残業するのは仕事が遅いから」と言い切り、残業代を払いませんでした。
トドメに、倒れる寸前の私がミスをした時に、会社は私を庇うことなく「休日出勤してでも遅れを取り戻せ」と言いました。
翌日、退職届を提出しました。
上司は自分のせいでこうなったというのに、みっともないくらい慌てていました。
不思議なものです。
女性 / 40代前半:人間関係
勤めていた会社は、その地方の業界の中では比較的大きめな会社でしたが、それでも一般的には小さな会社で、社長とその一族の権力がとても大きい会社でした。
昇進するのも、仕事内容等希望がかなえられるのも、一族に気に入られた人だけ。
気に入られるためにはゴマをすりまくり、もちあげ、そして何よりかわいくないとならない。
上が白と言えば黒いものでも白になる。
そんな環境が嫌になる人は多く、当然退職者も少なくありませんでしたが、業界が特殊で、それぞれの会社の社長同士の繋がりも濃く、同じ業界で転職しようと面接に行こうものなら、その会社の社長から「おたくとこの〇〇さん言う人が今面接に来てるんやけど?」と連絡が入る始末。
同業種間で満足に転職さえできません。
私は可愛がられるどころか目をつけられた側の人間で、辞めたいなと思いながらも何とか細々と続けていましたが、ある時、「〇〇の仕事をやらないか」ともちかけられ、やりたい仕事内容だったため、やります!と即答しましたが「仕事を調整するからちょって待っていろ」と言われ待たされました。
その間にもあの件どうなりましたかと打診するも、「お前にやらせようと思っている、調整中だから待っていろ」の一点ばり。
3年後、人づてに他の人に決まったと聞きました。
何故そんなことになったのか、理由を聞きに行きましたが、「お前がやりたいと言いに来なかった」「俺が決めたことに文句があるのか」等納得のいく回答はえられず、それが原因でさらに干されてしまい、他の社員との人間関係もこじれ、職場にいられなくなり、退職しました。
女性 / 30代前半:人間関係・パワハラ
個人事務所の法律事務所の事務員をしていました。
弁護士とその家族による経営されている事務所でした。
入社して数か月もするとほぼ毎日怒鳴られていました。
また弁護士の気分によって、指示がころころ変わっていき振り回されていました。
家族経営なので、自分以外に働いている人たちは弁護士の親戚でした。
そのため、自分の味方も誰もいなかったです。
それどころか雇ってやってるんだから文句は言うなというスタンスでした。
長時間労働に加え、毎日怒鳴れる毎日…。
挙句に前の事務員さんが辞めた理由は、弁護士及び弁護士家族によるパワハラによるうつ病が理由でした。
私も同じような扱いをされ、最終的に弁護士家族一丸となって追い出されてしまいました。
男性 / 20代前半:薄給・人間関係
学生時代の友人に久々に会った時に、同じ業界なのに給与の差がかなりあり友人はとても稼いでいて、仕事内やスキルなどに差はほとんどないのにとショックを受けたことが理由です。
やはり規模の小さな企業よりも大企業の方が給与が良いし、ボーナスに関しては雲泥の差があり自分が勤めている会社にいることがバカらしくなり退職することにしました。
もちろんそれ以前に人間関係のトラブルもあり、仕事ができないのに長年勤務しているだけの人がサボっているのに偉そうにしていて給与もその人の方が良いなど、理不尽なことがたくさんありいろんな不満が溜まってしまっていて爆発したという感じです。
同じところにしがみつくより、新たな場所で一歩踏み出す方が効率的だと感じました。
女性 / 50代前半:薄給・モチベーション低下
退職の決め手になった理由は、自分が希望したわけでもないのに女性だからという理由で管理職に昇進させられたことです。
管理職と言っても、対外的に「わが社は女性管理職が〇人います」と示すためだけの数合わせの名ばかり管理職で、実際には部下もおらずやっている仕事は変わらないのです。
給与があがるから良いのでは?と言われるかもしれませんが、若干の管理職手当がつくだけで逆に残業代が支給されなくなるので、激務で残業の量は変わらないのに給与面ではむしろ大幅マイナスになってしまいました。
これにいよって大きくモチベーションが下がり、結婚していて夫のシングルインカムでもなんとかやっていける状態だったため辞めました。
男性 / 50代後半:人間関係・仕事内容
私は正社員として5年間働いていましたが、昨年退職しました。
退職理由は、仕事にやりがいを感じなくなったことと、上司との人間関係に悩んだことです。
仕事は単調で、毎日同じような業務をこなすだけでしたし、自分の能力を発揮できる機会が少なく、スキルアップもできませんでした。
上司は私に対して厳しく、常に非難や指摘をしてきましたし、私の提案や意見には耳を傾けず、自分の考えを押し付けるばかりでした。
私はストレスを抱えて、仕事に対するモチベーションが低下しました。
そこで、自分のキャリアを見直すために、退職を決意しました。
退職後は、自分の興味のある分野について勉強したり、転職活動をしたりしています。
女性 / 30代前半:人間関係
私自身、書店の正社員で働いていました。
本屋で働くのは楽しかったのですが、店長が変わってから心身ともに耐えれなくなり、退職いたしました。
前の店長は優しく、周囲の人間関係はとても良く、コミュニケーションもできていて、仕事も楽しかったです。
しかし、店長が新しくなってから、仕事でミスをしたらお客さんのいない所で説教をされる日々を過ごし、心身ともに疲れました。
周囲の働いている方たちもピリピリしていて、とても仕事に集中できず、眠れない毎日を過ごしていました。
せっかく大好きだった本の仕事をできるのは嬉しい気持ちでしたが、店長の説教や周囲の方の人間が変わってしまった影響で、退職することになりました。
女性 / 30代前半:仕事内容・心身の疲れ
公務員として役所で働いていました。
税務関係の部署にいたのですが、毎日市民からのクレーム、それが大変でした。
納めてない人に対しては預金口座の差し押さえをするのですが、納付しない人に限ってかなりの怒号で窓口に来るのがほとんどでなんど説明しても納得しないパターンが多く毎日毎日ストレスでした。
そんな毎日が積み重なってしまい心が病んでしまい、精神科に通うほどになってしまいとうとうドクターストップがかかりました。
3ヶ月休みなさいとドクターに言われ診断書を課長に持っていくと、かなり怒鳴られました。
気合いが足りないとか、お前がいなくなったら誰が代わりにするよ?お前の責任だからな等の罵倒を浴びせられて、こんな会社はダメだとすぐ辞めました。
女性 / 30代前半:異動・人間関係・体の異変
退職の決め手は、異動です。
異動先もほぼ近い場所で通勤には影響はなったのですが、フロアの空気が全然以前の部署とは違いました。
以前の部署は、みんなで助けあいながら和気あいあいとした感じで、コミュニケーションも活発で明るい雰囲気の職場でした。
お昼休憩も楽しみながら一休みできたので、毎日ストレスも無く仕事を続けられていました。
しかしある日急に異動を告げられ、新しい部署で心機一転頑張っていたのですが、とても従業員同士の空気が悪くてミスのなすりあいみたいな感じが多く、休憩時間も口数少なくシーンとした感じで、以前の部署と全く違う雰囲気でした。
あまりにも耐えられなくなり上司や経営者にも何度も相談したのですが対応してもらえず、仕事自体が辛くなり退職を決めました。
本当に残念な思いでいっぱいでした。
また、腰痛がひどくなり、それも原因の1つでした。
体を使う仕事で、それも好きで頑張っていたのですが、日に日にひどくなりだして、足がしびれるようにまでなってきて、このままでは一生腰痛で後遺症も出ると診断され、それもあって療養で体調を元に戻す為に退職したのもあります。
男性 / 30代後半:パワハラ・仕事内容
中堅ドラッグストアチェーン会社で医薬品登録販売者として店舗勤務をしていました。
給料は月30万円ほどと悪くはなかったですが、とにかく激務で常に何か仕事を探して動き続けなければならない、常にお客様に販促アピール声出しをしていなければならないなど厳しいルールがありました。
そんな会社ですから職場内人間関係もかなり酷いものでパワハラ当たり前、新人いじめ当たり前の悪環境でした。
中途入社な上に資格分給料増しの私への風当たりも強く元々メンタルの弱い私にはかなり辛い職場で正直いつも辞めたいと思っていました。
そんな中2019年末からの感染症騒ぎによる業界不況で各地店舗いくつも閉店し勤務調整がなされる中で機会かもと感じて思い切って会社を辞めて独立しました。
ドラッグストアでの中国人爆買いお客様に対応するつもりで勉強した中国語の資格で翻訳の仕事を始めています。
まとめ:他の方の退職理由を参考にしてください!
退職理由を見てきましたが、いかがでしたか。
人間関係・パワハラなどが多いように感じます。
それによる心身の疲れや体調不良でしょうか。
他にも仕事内容や給与面に関するものもありました。
全て揃っている会社で働けるのが一番いいですが、そんな簡単ではないのも事実。
優先順位をつけて、会社選びをするようにしましょう。