結論から言えば、セミナー中心でも求職活動実績にすることは可能です。ですが、「形式だけの参加」では認定されないこともあるのが現実です。
本記事では、求職活動実績としてセミナーを活用するための条件や注意点、落とし穴をわかりやすく解説します。
「月2回、確実に実績を積みたい」「応募や面接に疲れてしまった」そんな人こそ、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- セミナー中心でも求職活動実績として認定される条件
- 実績にならないNGパターンと回避のコツ
- オンラインセミナーで実績をつくる具体的な方法
- 失業認定申告書の正しい書き方と記入例
- 実績作りと転職支援が両立できるサービスの活用法
とくにリクルートエージェントは国から認可されており、スマホで好きな時間にアーカイブ動画を見るだけで実績として認められます。
非常に手軽なので、すぐに実績を作りたい人はリクルートエージェントに登録するkとおをおすすめします。
【結論】求職活動実績はセミナーばかりでもOK
結論から言うと、セミナーだけで求職活動実績を作るのは全く問題ありません。
なぜなら、ハローワークが求職活動実績となるセミナーを多数主催しています。さらにセミナーの受講は求職活動実績になると自ら発信しています。
求職活動実績は前回の認定日から、次の認定日の前日までに最低2回以上おこなわなければなりません。この2回がセミナーのみになったとしても基本的に実績としては認められます。
ただし、セミナーなら何でも良いというわけではありません。求職活動実績として認められるセミナーの受講のみに限られます。「求職活動実績」として認められるセミナーの主催者は下記のとおりです。
| 主催者 | |
|---|---|
| 公的機関 | ハローワーク 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 地方自治体 求人情報提供会社 新聞社など |
| 民間機関 | 許可・届け出のある職業紹介事業所 許可・届け出のある労働者派遣事業所 |
この中で馴染みがあるのはハローワークが民間職業紹介事業です。民間職業紹介事業とはリクルートエージェントなどのことです。
ハローワークから配布される「しおり」には明確なNG規定はない

ハローワークで配布される「雇用保険受給資格者のしおり」には、求職活動実績として認められない具体的なNG規定は明記されていませんが、「求職活動実績として認められるもの」として下記が記載されています。
求職活動実績として認められるセミナー事業者
- 求人への応募(応募書類の送付、面接、オンライン自主応募)
- ハローワークが実施する求職申込み、職業相談、職業紹介(オンライン紹介)
- 許可・届出のある民間事業者等(民間職業紹介事業 者、労働者派遣事業者、地方公共団体)が実施するもの
- 公的機関等(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構、地方公共団体、求人情報提供会社、新聞社)が実施するもの
- 再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験を受験
出典:厚生労働省
もし心配であれば「こんなセミナーに参加する予定ですが、実績になりますか?」と自分の住んでいる地域のハローワークに問い合わせをすると確実です。
求職活動実績になるセミナーの見分け方と種類
求職活動実績になるセミナーは限定されています。世の中にあるすべてのセミナーが求職活動実績になるとは限りません。実績としてカウントされないセミナーを受講してしまうと貴重な時間を無駄にするだけでなく、認定日に間に合わない可能性も考えられます。
間違ったセミナーを受講しないためには、あらかじめ実績としてカウントされる主催者を把握しておくと安心です。ちなみに基本的には「就職・転職に直結しているもの」は求職活動実績として認められています。
ここでは求職活動実績になるセミナーの見分け方と種類について詳しく解説していきます。
求職活動実績になるセミナーの見分け方
ハローワーク主催のセミナー
もっとも確実なのはハローワーク主催のセミナーです。なぜなら、失業保険の手続きはハローワークでおこなわれるからです。
ちなみにハローワークのセミナーでよく開催されているものは以下のとおりです。
主催セミナーの種類
- 就職支援セミナー
- 面接対策講座
- 職務経歴書作成セミナー
- パソコン基礎講座
- 再就職支援セミナー
出典:ハローワーク千葉県
手続きをおこなうハローワークが主催するセミナーは確実に実績になるのがメリットです。一方で人気があるため、すぐに満席になってしまうのがデメリットです。
自治体・県労働局主催のセミナー

出典:埼玉しごとセンター
ハローワークの他に地方自治体の市役所・県庁がやっているセミナーも求職活動実績として認められます。地方自治体はハローワークと同じ公的機関なので、主催するセミナーは実績としてカウントされます。
主催セミナー
- キャリアデザイン
- 地元企業の紹介
- 中高年向け転職セミナー
出典:埼玉しごとセンター
自治体や県の労働局が主催するセミナー情報は、主に各自治体の広報誌や公式サイトから確認できます。
東京労働局や埼玉労働局といった都道府県の労働局ホームページにも、開催中のセミナーが掲載されています。
最寄りのハローワークでもチラシが配布されていたり、掲示板に案内が貼られていたりするため、足を運んだ際にはチェックしておきましょう。
セミナーの申し込みは、電話かWebフォームから可能です。特に定員制のものは早い者勝ちとなるため、気になるセミナーを見つけたらできるだけ早く申し込むようにしましょう。
民間企業(doda/リクルート)のセミナー
大手転職エージェントのセミナーも求職活動実績になります。
特にリクルートエージェントとdodaは就職活動実績として認められます。
- 転職成功ノウハウセミナー
- 業界別転職セミナー
- 面接突破セミナー
- 職務経歴書ブラッシュアップセミナーなど
- 履歴書の書き方講座
- 職務経歴書の書き方セミナー
- 自己分析セミナー
- 業界研究・企業研究セミナーなど
注意
- 「求職活動証明書マーク」が付いていること
- セミナーを最後まで視聴すること
- 確認テストに回答すること
dodaのオンラインセミナーが求職活動実績として認められるか?については下記の記事で詳しく解説しています。
セミナーのみで求職活動実績をクリアするコツ
セミナーのみで求職活動実績をクリアしたいのなら、計画的に実績を作っていくことが大切です。というのも、認められるためには認定期間(4週間)中に2回以上の求職活動が必要だからです。
ちなみに月2回は「カレンダーの月」ではなく「認定日から次の認定日まで」となります。セミナーのみで求職活動実績をクリアしたいのなら、次のように動くと実績が足りなくて焦る必要もありません。
OK例(8月の認定日が8月5日の場合)
- 8月10日:dodaのオンラインセミナー受講
- 8月25日:リクルートエージェントの面談参加 → 認定期間(8月5日〜9月1日)内に2回達成 → OK
NG例
- 8月2日:ハローワーク訪問(※前回認定期間内)
- 9月3日:セミナー参加(※次の認定期間) → 8月5日〜9月1日の間に実績が0回 → NG
セミナーはキャンセルや満席の場合もあるため、余裕を持って3回くらい予定を入れておくと安心です。
オンラインセミナー・アーカイブも求職活動実績になる
以前は対面やオフラインでの転職イベントが多かったのですが、コロナ禍による生活様式の変化でオンラインセミナーが増えています。
オンラインセミナーはスマホ片手で家にいながら参加でき、交通費もかからないので便利です。
結論から言うと、適切なやり方であればオンラインセミナーでも求職活動実績になります。ただし、対面より注意点が多いのも事実です。
ここではオンラインセミナーが求職活動実績として認められるための注意点や、証明の取り方を解説していきます。
オンラインセミナーの注意点と証明の取り方
オンラインでも「申込+視聴+証跡」が揃えば有効
オンラインセミナーで実績にするには、申込+視聴+証跡」の3つが必須です。
きちんと事前申し込みをする
「なんとなく見ていました」ではダメです。きちんと申し込んで、確認メールをもらいましょう。
最初から最後まで視聴する
オンラインだからと言って途中で買い物に出かけたり、家事をしながらはNGです。最初から最後までちゃんと聞いておきましょう。
参加の証拠を残す
参加証明書がベストですが、なくてもスクリーンショットや申し込み確認メールなどで大丈夫です。
録画(アーカイブ)視聴は実績になる
国の認可を受けたら主催者の配信するアーカイブ視聴も求職活動実績になります。
セミナー動画は最後まで視聴しなければ参加証明書がもらえないので注意してください。
また、視聴後にはセミナー内容が問題となる確認テストに答える必要があります。そこまでやって初めて証明書がメールで届きます。
ポイント
・証明書は、確認テストをクリアした後に届くので忘れずに確認しましょう。
「参加証明書がないと不安」な人のための記録保存術
実際に目の前に人がいるわけではないので、オンラインセミナーだと参加証明書を受け取り忘れることもあります。
中には参加証明書を渡さないケースも存在しています。その場合は焦らず、下記のように証拠を残しておくと安心です。
下記のように証拠を残しておけば問題ありません。
役立つ証拠
- 申し込み確認メール:「お申し込みありがとうございました」メールのスクリーンショット
- 参加中の画面:セミナー中の画面を何枚か撮影(参加者一覧が見えるとなお良い)
- 終了画面:「ご参加ありがとうございました」画面も撮影|フォローメール:セミナー後の資料配布メールやアンケート依頼メール|
セミナー実績を無効にしないためには注意点の把握が大切
オンランセミナーに参加したのに求職活動実績が無効になることがあります。
無効になってしまうと最初から求職活動実績を作り直さなければなりません。やり直しは余計に時間がかかってしまいます。
上記のようにならないためにも、よくある失敗パターンを知っておきましょう。
求職活動実績に認められない場合
同じセミナーへの参加を繰り返す(テーマ重複)
求職活動実績は就職・転職活動に必要な知識やスキルを習得することを目的としています。そのため、まったく同じ内容のセミナーに参加した場合、求職活動実績は1回しかカウントされません。
例えばですが、「面接対策セミナー」に2回参加すると、新しい知識を習得する意欲がないと判断され、実績としてカウントされない可能性が高まります。
セミナーのみで求職活動実績を作りたいのなら、今月は「面接対策」で、来月は「職務経歴書の書き方」や「転職市場の動向」など、明らかに違うテーマのセミナーを選べば問題はありません。
地域による独自運用(証明書・回数ルール)
求職活動実績として認められる証明書は各地域のハローワークによって違います。全国では統一されていないため、事前に確認しておくと安心です。
なぜなら、失業保険の手続きは居住地のエリアを管轄するハローワークでしかおこなえません。失業認定申告書を提出するハローワークで「オンラインセミナーは実績になるか」を確認しておくと、無効になるセミナーをあらかじめ排除することができます。
主催元の信頼性(民間≠全て有効ではない)
ハローワークや公的期間が主催するセミナーは基本的に認められますが、民間の場合はすべてが有効とは限りません。
中には「これ、求職活動ではなくて副業のお誘いではないか?」のようなセミナーもあります。
知恵袋でも「投資セミナーに参加したら実績にならなかった」「起業セミナーは認められなかった」などの失敗談があります。
安全なのは以下が主催しているセミナーです。
安全なセミナー
- ハローワーク・労働局系
- 市役所・県庁系の就労支援
- 大手転職エージェント(リクルート、パーソル、マイナビなど)
転職エージェントのオンラインセミナーが認められるか?については、下記の記事で詳しく解説しています。
セミナー以外で求職活動実績を作る方法
求職活動実績はセミナーばかりでも問題はありませんが、地域によっては認められない可能性はあります。確実に実績を認めてもらいたいのなら、他の活動も組み合わせると良いです。
セミナーと組み合わせることで簡単に求職活動実績になる行動を紹介していきます。
セミナー以外で実績の作り方
求人への応募
求人への応募はもっとも簡単に実績として認められます。なぜなら、求職活動実績とは就職に向けた行動となるため、応募という直接的な行動は実績になると判断されるのです。
求人の応募はハローワークだけではなく、転職エージェントや転職サイトからの直接応募も対象となります。
職業相談・キャリア相談
ハローワークでの職業相談、転職エージェントでのキャリア相談も求職活動実績になります。そちらも同じ意味合いでの相談となりますが、より専門的にアドバイスをもらえるのは転職エージェントです。
将来のキャリアを含めて相談したいのなら転職エージェントがおすすめだと言えます。
国家試験や検定など資格試験の受験
就職に必要な国家試験や検定などの資格試験の受験も求職活動実績になり得ます。ただ、資格なら何でも良いというわけではなく、ハローワークは就職に役立つと判断できるものでなければなりません。
趣味の傾向が強い資格・検定は求職活動実績として認められないため、注意が必要です。
転職フェアや合同説明会への参加
民間企業の転職フェアや合同説明会、公的機関の説明会への参加も求職活動実績になります。
他の行動と比べると実際に就職に向けた動きをしていたのか分かりづらいデメリットがあります。転職フェアや合同説明会で実績を作りたい場合は、参加証明書を発行してもらえるか確認するようにしてください。
【保存版】失業認定申告書の正しい書き方|セミナー参加時の記入例
失業認定申告書は何度も記入するわけではないので、正しく書けるか不安に感じる人も多いです。ここではリクルートエージェントのセミナーに参加した場合の書き方を詳しく解説していきます。
失業認定書は最寄りのハローワークにて入手可能です。
または以下のリンクからダウロードできますので、印刷して利用しましょう。
⇒失業認定証明書のダウンロード|ハローワーク
失業認定申告書の正しい書き方
「求職活動の内容」欄に書く内容

出典:ハローワーク
リクルートエージェントのオンラインセミナーへの参加を実績として申告する場合は、「失業認定申告書」に以下の情報を記入します。
| 項目名 | 記入内容の例 | 補足 |
|---|---|---|
| 求職活動をしたか | 「ア 求職活動をした」を選択 | 丸で囲めばOKです |
| 求職活動の方法 | (イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等 | 丸で囲めばOKです |
| 利用した機関の名称 | リクルートエージェント(株式会社リクルート) | 会社名も記載するとより丁寧です |
| 活動の具体的内容 | リクルートエージェントのオンラインセミナー参加(職務経歴書の書き方セミナー)に約60分参加 | 内容が伝わるようにテーマ名や所要時間まで具体的に書きましょう |
| 主催者 | リクルートエージェント(株式会社リクルート) | 会社名も記載するとより丁寧です |
その他の失業認定書の共通記載項目
- 氏名・住所・電話番号
- 認定対象期間
- 失業の認定を受けようとする日
- 雇用保険受給資格者番号
- 活動の証明欄(署名など)
「転職・就職に関係しています」ことが一目でわかるように書くのがコツです。
証明書が手元にない場合の対応
「証明書をなくしてしまった...」
「そもそももらっていない...」
こんなときでも慌てる必要はありません。
下記の表を参考に、それぞれ対処しましょう。
| 対処法 | やること/備考 |
|---|---|
| 再発行をお願いする | セミナー主催者に「参加証明書を再発行してもらえますか?」と問い合わせる |
| 参加記録の確認を依頼する | 「〇月〇日のセミナーに参加したのですが、記録はありますか?」と確認 |
| 別の証拠を用意する | 申込完了メール/スクリーンショット/配布資料などを保管・提示 |
| 詳細に説明できるよう準備 | 講師名・参加人数・学んだ内容などを覚えておくと信頼度アップ |
リクルートエージェントの場合、参加記録がいつでもマイページから確認できるのでおすすめです!
セミナーばかりで実績を作るのならリクルートエージェントがおすすめ
リクルートエージェントに登録すると、必ず初回面談があります。
初回面談自体が「職業相談」として実績になるので、登録するだけで確実に1実績をゲットできます。
面談では以下のサービスを受けられます。
受けられるサービス
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 希望に合った求人紹介
- 転職市場の情報提供
- 面接対策のアドバイス
全部無料で受けられますし、オンライン面談もOKです。
「実績作りのために登録したが、思った以上に良い求人を紹介してもらった」こともよくある話です。
しかもリクルートのキャリアアドバイザーは転職業界のプロなので「なんとなく転職したい」レベルでも具体的なアドバイスをくれます。
リクルートエージェントのオンラインセミナーの強み
- 求人提案が豊富でセミナーで学んだことをすぐに活かせる
- セミナーの満足度が高く、利用者の85%以上が「満足」と回答<
- 時期に応じたトレンドや課題に対応した新テーマも登場|専門のキャリアアドバイザーが講師を務めることが多い
求職活動でセミナーばかり受ける人にありがちな3つのパターン
求職活動実績は、ルールがよくわからず、「セミナーばかりじゃダメなのではないか」と心配になる人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、適切なやり方さえ知っていれば、セミナー中心の活動でも全く問題ありません。
とはいえ、あなたが「なぜセミナー中心にしたいのか」によって、取るべき行動は変わります。
実績だけ確保したい(失業給付を維持したい)
求職活動の実績づくりだけに重点を置き、失業給付の継続をしようとする人も少なくありません。上記のパターンの人は多いです。
家族の介護があったり、なんとなくしばらく休みたかったり、理由は人それぞれでしょう。
こういう状況であれば、効率よく月2回の実績を作ることが最優先です。
セミナーは「面接に行かなくていい」「断られる心配がない」点で、精神的な負担も軽くなります。
就職意欲は低めだがやってる感を出したい
「本当はもう少しゆっくりしたいが、ハローワークの人には頑張っていると思われたい」
上記のタイプの人は、「将来に向けた準備をしています」ストーリーが作りやすいセミナーがおすすめです。
自己分析セミナーやキャリアプランニング講座なら、「まずは自分を見つめ直してから本格的に活動する予定です」という説明ができます。
本気で再就職したいが活動の仕方がわからない
「転職なんて何年ぶりだろう...」
「今どきの就職活動はどうやるの?」
上記の人はリクルートエージェントのセミナーに参加しましょう。
リクルートエージェントのような転職エージェントのセミナーに参加したら、そのまま個別相談も受けられます。
しかも転職のプロからアドバイスをもらえるので、独学でやるより断然効率的です。
実際にセミナーだけで認定された体験談
インターネットで調べてみると、セミナーだけで乗り切った人の体験談が結構見つかります。
Q:
失業保険の求職活動実績を、オンラインセミナーだけで積んでいる方いますか?
ハロワでは職業相談を勧められるのですが断っていて、このまま怪しまれないか不安です。
同じようにセミナーだけで満額受給できた方がいたら教えてください!A:
自分はオンラインセミナーだけで求職活動の実績を積んで、ちゃんと失業保険を満額受け取れました。
認定のときに見られるのは回数とセミナーだけなので、あまり気にしなくて大丈夫だと思いますよ。出典:Yahoo知恵袋
