
「ハローワークから企業に確認されないか不安…」
そんな疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、Web応募による求職活動実績は正式に認められ、ハローワークから企業に照会が入るケースはごく稀です。
この記事では、Web応募で実績が認められる条件と注意点、ハローワークによる確認がおこなわれるケース、効率的に実績を積む方法までをわかりやすく解説します。
Web応募の不安を解消しながら、安心して次のキャリアにつなげるヒントにしてください。
本記事でわかること
- ハローワークにWeb応募の実績が確認されることはあるのか?
- 求職活動実績として認められるWeb応募の正しいやり方と証拠の残し方
- Web応募以外に求職活動実績を増やす方法
結論:Web応募の求職活動実績がハローワークに確認されることはほぼない
Web応募の求職活動実績が、ハローワークから企業に確認されることはほとんどありません。
確認されない主な理由
- 毎日膨大な数の申告が寄せられており、全件を企業に照会するのは不可能
- 原則として自己申告を信頼して処理している
- 企業に確認が入るのは、不正や虚偽が疑われるケースに限られる

通常は企業への確認はおこなわれませんので、必要以上に心配する必要はありません。
Web応募が実績として認められる条件と注意点
インターネット応募は必ずしも求職活動実績として認められるわけではありません。認められるには条件があります。
ここではインターネット応募が求職活動実績として認められる条件と、認められないケースなどの注意点を解説していきます。
Web応募が実績として認められる条件と注意点
Web応募が実績として認められる基本ルール
Web応募も、必要な条件を満たしていれば正しく求職活動実績として扱われます。
実績として認められるのは、実際に応募したケースに限られるためです。
認められる条件
- 実際に求人に応募している(検索・閲覧だけではNG)
- 応募先企業名と応募日が特定できる
- 就職の意思を持って応募している
- 失業認定申告書に正確な情報を記載している

リクルートエージェントやdodaなどからの応募も、正当な求職活動実績として安心して申告可能です。
ハローワークが実績を確認するケース
申告内容に不自然な点がある場合に限って、ハローワークが企業へ照会をおこなう可能性があります。
制度の悪用や虚偽申告を防ぐためです。
確認がおこなわれるケース
- 失業認定申告書の記載内容に明らかな矛盾がある
- 同一企業への応募を複数回申告している
- 実在しない企業名を記載している
- 他の受給者からの通報があった場合
- 職業相談で話した内容と申告書の内容が大きく異なる

調査で虚偽が明らかになった場合は、失業給付の支給停止や不正受給と判断されるリスクがあるので注意しましょう。
Web応募が求職活動実績に認められないケース
Web応募でも、条件を満たしていなければ求職活動実績として認められません。
実績として扱われるには「応募が完了していること」が前提であり、途中で止めてしまったり虚偽の申告をしたりしてしまうと不正扱いになるためです。
認められないケース
- 求人検索や企業ホームページの閲覧のみ
- 応募完了前にキャンセルしている
- 架空の企業への応募を申告
- 同一企業への重複応募を複数回実績として計上している
- 明らかに就職意思のない応募(年収や勤務地が希望と大幅に異なる)

応募ボタンを押しただけでは実績にならず、履歴書や応募理由を途中で止めた場合も対象外となります。
必ず応募完了画面が表示されるまで手続きを済ませましょう。
インターネット応募で求職活動実績を作る具体的な手順
ここでは、インターネット応募で確実に求職活動実績を作る手順を解説します。
インターネット応募で求職活動実績を作る具体的な手順
転職エージェントに登録する
インターネット応募を進める前に、利用する転職エージェントを決めて登録を済ませましょう。
登録の流れは、以下の通りです。
公式サイトの登録フォームに基本情報を入力する
・氏名・メールアドレス・電話番号などを公式サイトの登録フォームから入力
・入力した情報をもとに担当者から連絡が来る
職務経歴や希望条件を入力する
・これまでの職歴やスキル、希望する条件(職種・勤務地・年収など)を入力
・詳しく入力するほど、紹介される求人の精度が高まる
登録完了・求人紹介を受ける
・登録が完了すると、担当者から連絡がある
・求人紹介や応募手続きが可能に

求人数は常時20万件以上と国内最大規模で、非公開求人も豊富に扱っています。
初めての人でも登録から面談までの流れがシンプルなので、安心して利用できます。
気になる求人を見つける
転職エージェントに登録したら、次は自分の条件に合った求人を探します。
希望条件に合った求人を選ぶのが、効率よく実績を積むポイントです。
求人選びのコツ
- 自分の経験やスキルに合っている
- 勤務地や給与が希望に近い
- 業務内容に興味が持てる
- 会社の規模や事業内容が気になる

応募そのものを「練習の場」として活かす意識を持つと良いですよ。
2件以上の求人にインターネットで応募する
失業認定を受けるには、失業認定では、原則4週間に2回以上の求職活動実績が求められます。
そのため、認定日までに最低でも2件の求人に応募しておくと安心です。
応募時の注意点
- 応募フォームは最後まで入力する
- 志望動機は簡潔でも構わないので必ず記入
- 履歴書・職務経歴書を添付する
- 応募完了画面のスクリーンショットを保存する
- 履歴書・職務経歴書を添付する
- 同じ企業への重複応募を複数回実績として申告しない
- 実際に存在しない企業名を記載するなど、虚偽の申告は絶対に避ける

選考が進んで面接に呼ばれたら、面接も求職活動実績として1カウントできますよ。
失業認定申告書に記入する
出典:ハローワーク
応募が完了したら、失業認定申告書の所定欄に正確な情報を記入します。
OK記入例
- 活動日:2024年12月15日
- 活動内容:求人への応募
- 利用機関:株式会社○○(応募先企業名)
- 概要:営業職の求人にインターネットで応募
NGな記入例
- 利用機関:リクナビNEXT(転職サイト名はNG)
- 概要:求人検索(応募していないため)
- 活動日:12月中旬(曖昧な日付はNG)

同じ日に複数の求人に応募した場合は、それぞれ別の実績として記入できます。
Web応募以外にもある!実績を増やす4つの方法
Web応募以外にも、求職活動実績を作る方法はいくつかあります。
本セクションではWeb応募以外に求職活動実績を増やす方法をお伝えします。
Web応募以外に実績を増やす方法
ハローワークで職業相談をする
最も確実で手軽なのが、ハローワークでの職業相談です。
失業認定の手続きでハローワークに行った際に、あわせて職業相談を受ければ、それだけで1回分の実績になります。
職業相談でできること
- 求人検索の方法を教わる
- 履歴書の書き方をアドバイスしてもらう
- 面接対策について相談する
- 今後のキャリアについて話し合う

「転職活動の進め方がわからない」「どんな求人を探せばいいか迷っている」などの内容でも、十分に職業相談として認められます。
相談時間も10〜15分程度で済むので、気軽に利用してみてください。
【オンラインもOK】転職エージェントのセミナーに参加する
転職エージェントが開催するセミナーへの参加も、求職活動実績として認められます。
最近はオンラインセミナーも多いので、自宅から気軽に参加できるのが魅力です。
人気のセミナー(例)
- 履歴書・職務経歴書の書き方講座
- 面接対策セミナー
- 業界研究セミナー
- 転職市場の動向について

参加費は無料で、事前登録も簡単です。
セミナー終了後には「参加証明書」が発行されるので、必ず保管しておき、失業認定日に提出しましょう。
ハローワークのセミナーに参加する
ハローワークでも定期的にセミナーが開催されています。
転職エージェント主催のセミナーよりも基礎的な内容が中心のため、転職活動が初めての人に特におすすめです。
ハローワークセミナーの特徴
- 参加費は完全無料
- 初心者向けの内容が充実
- 地域の求人情報も教えてもらえる
- 参加者同士の情報交換もできる

開催スケジュールは各ハローワークの公式サイトで確認できるので、気になるセミナーがあれば早めに申し込みをしておきましょう。
ハローワークのセミナー情報はこちら
資格試験の受験をする(就職・転職に必要なもの)
再就職や転職に直結する資格試験の受験も、求職活動実績として認められます。
ただし、趣味や日常生活向けの資格ではなく、実際の仕事に必要とされる資格であることが条件です。
実績として認められやすい資格
- 簿記検定(事務職希望の場合)
- ITパスポート(IT業界希望の場合)
- 宅地建物取引士(不動産業界希望の場合)
- 介護職員初任者研修(介護業界希望の場合)

また、1回の受験で1回分の実績として計上できるため、効率的に実績を増やせます。
Web応募で実績作りする際の注意点
Web応募で求職活動実績を作る時には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

Web応募で実績作りする際の注意点
実績の水増しは不正受給とみなされるリスクも
求職活動実績が足りないからといって、実際にはおこなっていない活動を申告するのは絶対に避けてください。
虚偽申告にあたり、不正受給として処罰される可能性があります。
不正受給とみなされる行為
- 応募していない会社への応募を申告
- 参加していないセミナーへの参加を申告
- 受けていない職業相談を申告
- 同一の活動を複数回申告
不正受給のペナルティ(雇用保険法第12条に基づく)
- 不正に受給した金額の返還
- 返還額の2倍に相当する納付金(合計3倍の支払い)
- 今後の雇用保険給付の停止
- 刑事告発の可能性(詐欺罪として最大10年以下の懲役)
出典:厚生労働省

企業への照会や相談内容との突合で発覚することもあり、返還や給付停止などの厳しい処分につながります。
安心して給付を受けるためにも、必ず正しくおこなった活動だけを申告してください。
「検索・閲覧」は実績にならない
転職サイトで求人検索をしたり、企業のホームページを見たりするだけでは、求職活動実績として認められません。
ハローワークが定める求職活動実績は、就職に直結する具体的な行動(応募・相談・セミナー参加・資格試験など)を指すためです。
実績にならない活動
- 転職サイトでの求人検索
- 企業ホームページの閲覧
- 転職フェアの見学(応募や相談をしていない場合)
- 転職関連記事等の読書

実績として認められるのは「応募」「相談」「セミナー参加」「資格試験受験」など、具体的な行動を起こした場合に限られます。
応募→即面接辞退はNG
「とりあえず応募して、面接に呼ばれたらすぐ辞退する」のは避けましょう。
頻繁に面接辞退を繰り返していると、本気で就職する意思がないとみなされるリスクがあり、企業の採用担当者にも迷惑をかけてしまうためです。
面接辞退時の注意点
- やむを得ない理由がある場合のみ辞退する
- 辞退理由は正当なものを伝える
- 同じ会社への再応募は避ける
- 頻繁な辞退は控える

面接自体も求職活動実績としてカウントされます。
どうしても都合がつかない場合は、必ずにお詫びを伝え、可能であれば日程変更をお願いするなど、誠意ある対応を心がけましょう。
効率よく実績を積むなら「リクルートエージェント」がおすすめ
求職活動実績を効率よく作りたい人には、リクルートエージェントへの登録がおすすめです。
登録は無料で、失業中でも問題なく利用できます。サポートを受けながら安心して転職活動を進められるのも魅力です。
ここからは、リクルートエージェントの使用で効率よく実績を積める理由を紹介します。
リクルートエージェントがおすすめな理由
無料オンラインセミナーも実績になる
リクルートエージェントが開催する無料オンラインセミナーは、参加するだけで求職活動実績として認められます。
ハローワークでは「セミナー参加」を実績対象としており、厚生労働省の許可を受けた職業紹介事業者(=転職エージェント)が実施するセミナーも含まれるためです。
人気のセミナー(例)
- 転職成功のための基礎知識
- 職務経歴書の効果的な書き方
- 面接でよく聞かれる質問と回答例
- 業界別転職市場の動向

参加後には参加証明書がメールで届くので、失業認定日に提出すれば安心です。
リクルーター面談も実績になる
リクルートエージェントに登録すると受けられる専任リクルーター(キャリアアドバイザー)との面談も、職業相談として求職活動実績にカウントされます。
面談で相談できること
- キャリアの棚卸しと今後の方向性
- 希望に合う求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策とアドバイス

面談は対面でもオンラインでも可能で、所要時間はおよそ1時間です。
短時間で実績を作りながら本格的な転職活動を始められるので、失業保険の受給期間を有効に活用できますよ。
求職活動実績に関するよくある質問
Web応募での求職活動実績について、よく寄せられる質問をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
質問1: 書類を送らずに辞退した場合でも、求職活動実績としてカウントされますか?
応募手続きを完了した後であれば、その後に辞退しても求職活動実績としてカウントされます。
ただし、応募フォームの入力途中でやめてしまった場合は、正式な応募にはならないので実績として認められません。
質問2: 転職サイトで応募した場合、ハローワークに本当に確認されるの?
転職サイトでの応募がハローワークに確認するのは、実際には極めて稀です。
ハローワークも膨大な数の求職者を抱えているため、一つひとつの応募について詳細に調査する時間的な余裕はありません。
ただし、明らかに虚偽の申告をした場合は別途調査される可能性があるため、正直に申告してください。
質問3:「書類選考待ち」と書いてしまったけど、選考を辞退した。どうすればいい?
選考を辞退した場合でも、応募した事実に変わりはないので、特に問題はありません。
次回の認定時に職業相談で「前回応募した会社はどうなりましたか?」と聞かれた場合は、「諸事情により辞退しました」と正直に答えれば問題ありません。
質問4:転職エージェントに登録しただけで実績になりますか?
転職エージェントへの単純な登録だけでは、求職活動実績として認められません。
実績として認められるのは、登録後におこなわれる初回面談(キャリアカウンセリング)や、実際の求人応募、セミナー参加等です。
質問5:求職活動実績が足りなかったら失業保険が止まりますか?
求職活動実績が足りない場合、該当期間の失業保険は一時的に支給停止となりますが、完全に受給資格を失うわけではありません。
Web応募でも求職活動実績は十分に認められる
Web応募は、正しい手順を踏めばハローワークの求職活動実績として正式に認められます 。
確認が入るのは不自然な申告や虚偽が疑われる場合だけなので、安心して応募を続けていきましょう。
重要なポイントまとめ
- Web応募は正当な実績として認められる
- ハローワークからの確認は稀
- 応募手続きは最後まで完了させる
- 応募完了メールや画面を証拠として保管する
- 虚偽申告は厳しいペナルティ対象
リクルートエージェントを活用すれば、応募だけでなく面談やセミナー参加でも実績を増やせます。
正しい知識を持って取り組み、安心して失業保険を受け取りながら次のキャリアにつなげていきましょう。