「仕事に行っても暇」というのは、普段激務の方から見れば一見「楽そうでいいな」と思うかもしれません。
しかし実際のところ、暇すぎるとストレスを感じてしまいますよね。
最終的には、やりがいを感じられなくなり、何のためにここにいるのだろうと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
時計を見つめるばかりで、「さっきから10分しか経過していない・・・」なんてことも。
そこで今回は、仕事が暇すぎる!と悩んでいる方へ、暇と感じてしまう原因や、暇なときは何をしたらよいかなどの対処法を徹底解説していきます。
暇すぎる・・・と思ってしまう原因とは?
「仕事が暇すぎる」なんて、贅沢な悩みだ!と思われがちですが、実際はそうではありません。
ここでは、仕事が暇すぎると思ってしまう原因を紹介します。
業務量が少ない
あなたの会社での業務量はどのくらいでしょうか?
仕事が暇すぎる原因として、任される業務量が少ないことが挙げられます。
もちろん、入社してまもない新人や、未経験・スキル不足の場合は、教育体制上、わざと業務量を減らしていることも考えられますが、そうでなければなかなかつらいものですよね。
業務量を調節するのは、会社や上司の役目ですが、会社の業績によって仕事量が全体的に減っているというケースもあります。
また、上司があなたの仕事量やスキルを把握できていないと、業務量が必然的に少なくなってしまいます。
一度、自分の中で1日の業務を書き出して、整理してみましょう。
業務の割り振りがうまくいっていない
仕事が暇すぎる原因として、業務の割り振りがうまくいっていないケースもあります。
業務量が多ければ、「これあの人にお願いしよう!」と自然と仕事が回ってくることもあります。
しかし、一人で片づけられる仕事を複数人で割り振ってしまうと、仕事の時間が短くなり、暇になります。
割り振りがうまくいかないと、モチベーションを保つのも難しくなってしまいますよね。
仕事のスピードが早い
あなた自身の仕事を進めるスピードが速いということもありますよ。
自分の中でしっかりとスケジュールを立て、仕事を淡々とこなしていく。
仕事に対しても集中力が高く、優先順位を決め、効率的に仕事を進められることで、他の人よりも少ない時間で仕事を終えることができる場合、「暇だな~」と感じてしまうこともあります。
これはこれで、とても素晴らしいことですが、早く終わってしまうと「残りの時間は何をしたらいいのだろう」と物足りなさや退屈さを感じてしまう原因にもなります。
教育体制が整っていない
これは、入社したばかりの新人によくある悩みです。
入社してまもない新人の場合、普通の会社なら、業務を教えてくれる教育担当の上司がいますよね。新卒採用であれば、現場に行く前の新人研修などもあるのではないでしょうか。
職種によっては、研修とまではいかなくとも、「隣で教えてくれる先輩」がいて、その方から普段教わっている、というフラットな関係性もあるでしょう。
しかし、教育担当の上司がいないことや、教育体制が整っていないと、自分のやるべき業務がわからずに、暇になってしまいます。
明確な指示がないと、次は何をしたらよいのか分からず、結局手持ち無沙汰に・・・ということも。
これは完全に会社側の問題ですが、やはり悩んでしまいますよね。
仕事が暇すぎる=苦痛だと思ってしまうのはなぜ?
仕事が暇すぎることがなぜ苦痛になるのでしょうか。
時間を無駄にしている感がすごい
だいたいの会社員は、1日8時間労働となっていますよね。
そして多くの社会人は、仕事をする中でスキルを身につけていきます。
その経験が、人生を豊かにしてくれることもあります。
8時間すべての時間が暇というわけではなくとも、仕事が暇すぎると「今日も8時間一体何をしていたのだろう。」と思ってしまいます。
それが毎日続くと、やはり苦痛へと変わり、逆に仕事に行きたくないという気持ちが芽生えてしまうのです。
罪悪感でいっぱいになってしまう
周囲の忙しさと、自分の暇さを比較するケースです。比較して出てくるのは、「自分だけが暇そうにしていて、なんだか申し訳ないな。」・「これで同じお給料をもらうなんて・・・」という罪悪感。
職場の人がみんな暇ならまだしも、周囲がバタバタしているのに、自分だけ手持ち無沙汰な状態だと、「ここにいる意味」を考えてしまいます。
また、周りが忙しいことによって、「自分のこの状況をもし見られたら、あいつは仕事をしていない。と言われるのではないか」と、周りの目を気にしてしまう人もいます。
責任感があり、真面目な人ほど、仕事が暇すぎると罪悪感でいっぱいになってしまうでしょう。
目標・やりがいが感じられない
次は、目標ややりがいが感じられず、苦痛になるパターンです。
ある程度仕事やプロジェクトがあれば、自分としても「ここまでに業務を終了させる!」といったスケジューリングや、「このプロジェクトを成功させるために頑張ろう!」という目標を立てることができます。
しかし、仕事が暇すぎると、そのスケジュールや目標さえも立てられません。
仕事で達成感を得ることで、やりがいを感じ、モチベーションを保っている人もいるでしょう。
仕事が暇すぎることで、目標を見失い、やりがいも感じられないと、毎日ストレスとなってしまいます。
自己否定に入ってしまう
一番つらいのは、自己否定をしてしまうことです。
あなたの心の声を聞いてみましょう。こんなこと、思っていませんか。
「こんなに仕事の量が少ないなんて、自分のスキル不足なのかもしれない。」
「周りの人は忙しそうなのに、自分だけ任される仕事が少ないのは、嫌われているのかもしれない。」
「自分は何のために、ここにきて毎日働いているのだろうか。誰の役にも立っていないなら、いない方がマシなのではないか。」
当てはまるものはありましたか?
このように、仕事が暇すぎることで、自分は必要とされていないのではないかとネガティブに考えてしまうこともありますよね。
暇にも種類がある
暇の中にも、良い暇と悪い暇があります。
あなたの暇は、どこに当てはまるのでしょうか。
良い暇の例
あなた自身の仕事のスピードや効率が速いため、どうしても暇が生まれてしまう
入社したばかりで、業務量がまだ少なくて暇になっている
悪い暇の例
業務を後回しにして、一時的に暇になっている
周りが忙しいのに、自分だけ暇という状況ができている
ここで紹介した暇の種類はごく一部ですが、あなたの暇はどこに当てはまりましたか。
悪い暇に当てはまった場合は、自分自身も改善が必要です。
では、実際に暇を脱却するための対策法を見ていきましょう。
暇を脱却するための対策法
暇にどのように対策すればよいでしょうか。
身の回りを整理整頓する
仕事で暇すぎる時にぜひやってほしいことは、「身の回りの整理整頓」です。
まとめられていない資料などはありませんか?
普段使っている書類・デスクの中・部署全体で使用しているファイルなどを整理しておくと、仕事の効率も上がります。
また、デスクワークの人であれば、PCフォルダの整理もしてみましょう。
かなり前のデータで使用していないファイルが紛れていることもあるため、必要なフォルダだけにするなどをして、暇を有効活用しましょう。
周りの仕事を手伝う
「周りは忙しそうにしているのに、自分一人だけ暇だな。」と思ってしまう時は、積極的に周囲の仕事を手伝いましょう。
良好な人間関係を築けるきっかけともなります。
忙しそうにしている人に「今手が空いているので、何かできることあればお手伝いします」と一声かけるだけで大丈夫です。
仕事を手伝うという誠意を見せることで、周囲からも「気が利く人だな~」と思ってもらえるかもしれません。
資格勉強をする
デスクワークの人であれば、自分のデスクで、スキルアップのために資格勉強をすることも、良い暇の過ごし方だといえるでしょう。
不動産会社であれば、宅建士の資格を取るとお給料がUPするといった制度もありますよね。
自分の経験やスキルアップのために、暇を資格勉強にあててみるなど、有効活用するという手もあります。
業務について、今までに教えてもらったことをまとめる
暇な時間ができたら、今まで上司に教えてもらったことを自分の中で整理してみましょう。
紙とペンを用意して、一度教えてもらったことを書き出します。
自分はどこまで業務を習得しているのか、何か不明点はないかを振り返ることもおすすめです。
改めて振り返ることで、情報が整理され、今の自分に足りないところを発見できるかもしれません。
暇を、自分自身の振り返りに使ってしまいましょう!
転職を考えてみる
仕事で暇すぎることが続くと、どうしても「もっとやりがいのある仕事に就きたいな」と思ってしまいますよね。そんな時に考えてほしいのが「転職」です。
今の会社や仕事、または自分自身に疑問を感じることはありませんか?
暇すぎることで、「人生を無駄にしている気分になってしまう・・・」「自分のやりたいことって本当にこれなのかな」と思ってしまっている場合、自分の理想と現在の暇すぎる仕事環境に、ギャップを感じているのかもしれません。
転職サイトを見てみることや、実際に転職活動に踏み切ってしまうことで、新たな自分を見つけられることもありますよ。
また、精神的なつらさや罪悪感からほんの少し離れられるかもしれません。
まとめ:暇を有効活用しよう!
いかがでしたでしょうか。今回は、仕事が暇すぎる原因とその対策についてお伝えしました。
仕事が暇すぎる時は、ぜひ身の回りを見て、何かできることがないかを探してみてくださいね。
それでもつらい時は、業務量について上司に相談してみるのも良いでしょう。
ぜひ、今回紹介した対策法を試してみてください!