「転職も考えるけど、まだ決心がつかない」
「転職エージェントに相談したら、無理に求人を紹介されそう」
転職の悩みを抱えているにも関わらず、エージェントに相談するのをためらってしまっていませんか。
実は転職エージェントに相談だけすることは全く問題ありません。
この記事では、転職エージェントに相談するメリットや実際の相談事例、有益なアドバイスをもらうために準備すること、相談のみでも利用できるのかについて解説します。
この記事でわかること
- 転職エージェントに「相談だけ」することは可能かどうか
- 相談することで得られる具体的なメリットと活用方法
- 失敗しないための準備と注意点、エージェントの選び方
【結論】転職する・しないに関わらず転職エージェントに相談だけすることは可能
転職エージェントは「転職する人だけが登録できる」と思われがちですが、転職するかどうかに関わらず相談だけでも可能です。
実は、転職エージェントへ相談だけした場合でも、求職者と転職エージェント双方にメリットがあります。
エージェント側のメリット
- 求職者からの「相談だけ」も、貴重な市場動向のデータとなる
- 求職者の問題に寄り添えれば、良い口コミにつながる可能性がある
- 信頼関係を構築すると、転職支援につなげられる
求職者側にはどのようなメリットがあるかは、次項で詳しく解説していきます。
転職エージェントに相談するメリット
転職エージェントに相談するメリットは、以下があります。
実は、これは転職エージェントに相談したからこそ得られるメリットです。
株式会社ペンマークがZ世代を対象に「退職・転職を検討する際の相談相手」のアンケート調査によると、「友人・知人(社外)」(49.4%)、「家族・親戚」(47.7%)と、大半を占める結果がわかりました。
出典:株式会社ペンマーク「【Z世代若手社員意識調査】転職相談、相手は「友人・家族」が約半数。」
もちろん、家族・友人に相談するのはメリットもありますが、転職エージェントに相談するよりもメリットが少ないです。
- 気軽に相談できる
- 社員紹介につながる可能性がある
- アドバイスが不適格になりやすい
- 主観的な意見に偏りがち
- スキルや経験を適正に評価できない

「転職市場を把握しているプロ」だからこそ的確なアドバイスができ、以下のメリットが得られます。
それでは、転職エージェントに相談だけすることで得られるメリットを深掘りしてご紹介していきます。
自分の市場価値を客観的に知れる
転職エージェントは、転職エージェントは日々多くの求職者と企業に接しており、採用市場の動向を詳しく把握しています。
そのため、求職者のスキルや経験が市場でどのような評価をされるか、「市場価値」を客観的に判断可能です。
転職エージェントが評価できること
- 求職者のスキル・経験から適正年収はいくらか
- 求職者のスキル・経験の適正評価
- 求職者がどのような企業で求められるか

自分では当たり前だと思っていた経験が、実は大きな強みだったと再発見できたというケースも少なくありません。
転職エージェントに相談することで自分でも気づかないアピールポイントを発掘してもらえるチャンスがあります。
業界・職種の転職市場動向などの最新情報が得られる
転職エージェントは日々多くの求職者と企業に接しているなかで、以下の情報収集も積極的におこなっています。
転職エージェントが熟知していること
- 「売り手市場」か「買い手市場」か
- 企業がどのようなポジションを求める傾向にあるか
- 企業がどのような人材を求める傾向にあるか
- どんな人が転職活動を成功させているか

自分の市場価値を把握するだけでなく、転職の是非や時期を判断する際にも、転職市場の最新情報は欠かせません。
家族・友人などに聞いても得られる情報ではないので、転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職理由や転職意思を整理・深掘りできる
転職エージェントに相談すれば、「なんとなく今の会社が嫌だ」「もっと良い環境で働きたい」などの漠然とした気持ちを、明確な転職理由として整理できます。
豊富な支援実績とプロの視点で、客観的なアドバイスを受けられるためです。
整理できること
- 転職すべきか明確になる
- 面接で通用する「転職理由」が明らかとなる
- 転職活動の軸が明確になる
- キャリアの方向性を定められる

転職のプロにしかできないことなので、「転職すべきか」迷っている人こそ、転職エージェントへの相談をおすすめします。
自分のキャリアの道筋を立てやすくなる
転職エージェントへの相談は、将来の目標を達成するための、短期的・中長期的なキャリアプランを描きやすくなります。
転職エージェントは、求職者の適性や強み、転職市場の状況を総合的に判断し、「次にどのようなスキルを身につければ、どんなキャリアに進めるのか」具体的なアドバイスをしてくれます。
求職者の転職市場も把握していることから「このようなスキルを身につければ年収○万円も可能になる」などのアドバイスも可能です。

特にどのようなキャリアを歩むべきか、迷っている人は転職エージェントに相談してみてください。
キャリアプランが固まったら迅速に転職サポートを受けられる
転職エージェントへの相談をきっかけに転職の意思が固まった場合、すぐに本格的な転職活動へとスムーズに移行できます。
エージェントはスキルや希望を把握しているため、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、求人紹介などを迅速に開始可能です。
受けられるサポート
- 履歴書や職務経歴書の添削を即日対応
- 面接日程の調整や想定質問をもとにした模擬面接
- 条件に合致する求人のスピード紹介
- 応募から内定までの進捗管理を一括で代行

【実際の相談事例】転職エージェントに相談できること
実際に、多くの求職者が転職エージェントに様々な相談をしています。
ここでは、代表的な相談内容と、キャリアアドバイザーがどのような視点で回答してくれるかをご紹介します。
相談できること
もし、転職エージェントにどんなことを相談すべきか迷っている人も、ぜひ参考にしてみてください。
転職すべきか・現職に留まるべきかの相談
相談例
- 「今すぐ転職すべきか、それともあと2年今の会社に残った方がキャリアには有利ですか?」
- 「今の会社は将来性が不安です。このまま働き続けることにリスクはありますか?」

感情論ではなく、客観的なデータや市場動向に基づいたアドバイスなので、求職者も最善の選択肢を見つける判断材料を得られます。
転職市場や業界・職種に関する相談
相談例
- 「私が希望する〇〇業界は、今後成長が見込めますか?」
- 「〇〇職に転職したいのですが、競争率は高いですか?」
- 「私の性格やスキルは、〇〇職に向いていますか?」

ミスマッチのない転職を目的に、求職者にも積極的に情報提供しているので、気になる企業や業界について質問すれば詳しく教えてくれますよ。
市場価値や適正年収の相談
相談例
- 「私の経歴からすると、適正年収はどのくらいですか?」
- 「何のスキルを身につければ、市場価値は上がりますか?」
- 「将来マネージャーを目指すには、どのような経験を積めば良いですか?」

エージェントは、同業他社の採用実績や年収データを元に、あなたの市場価値と適正な年収を客観的に算出してくれるため、現実的な目標設定が可能です。
キャリアプランに関する相談
相談例
- 「将来はマネジメント職に就きたいのですが、今の会社に留まるか、転職するかどちらを選択すべきでしょうか?」
- 「今のスキルを活かして、将来はどのような仕事に挑戦できる可能性がありますか?」
- 「30代で年収を上げるためには、どのようなキャリアプランを描くと良いでしょうか?」

キャリアコンサルタント資格を持つアドバイザーも多く、悩みを丁寧にヒアリングし、強みや興味を活かせる複数のキャリアパスを提案してくれるため、自分に合った道を選べるでしょう。
未経験からのキャリアチェンジに関する相談
相談例
- 「営業職からIT業界へ転職したいのですが、可能性はありますか?」
- 「未経験ですが、〇〇職で自分のどんなスキルが活かせますか?」
- 「〇〇業界へ転職するために、今から取得しておいた方が良い資格やスキルはありますか?」

どんな職種でそのスキルを活かせるかを具体的にアドバイスしてくれるため、キャリアチェンジの可能性が広がります。
自己分析・アピールポイントに関する相談
相談例
- 「私の1番のアピールポイントは何だと思いますか?」
- 「職務経歴書に、具体的にどのようなことを書けば良いかわかりません。」
- 「私のこの実績はアピールポイントになりますか?」

市場を熟知した客観的な視点で強みを深掘りし、企業への効果的な伝え方までアドバイスしてくれるのが魅力です。
転職エージェントへ相談する前に準備すること
転職エージェントとの面談は、通常1時間〜1時間半程度の間で実施されます。
限られた時間を有効活用し、より有益なアドバイスをもらうために、以下の準備をしておくのがおすすめです。
転職エージェントへ相談をより有意義におこなうために、事前に準備することを具体的に紹介していきます。
「今の仕事の不満」や「仕事で叶えたいこと」を整理しておく
面談で自分の気持ちを的確に伝えるため、事前に考えを整理しておくことが大切です。
「なんだか今の仕事が嫌で…」などの抽象的な表現では、面談を担当するキャリアアドバイザーもあなたの本質的な悩みを掴むのに時間がかかってしまいます。
相手に今の気持ちや現状を正確に伝えるためにも、箇条書きで本音を書いてみるのがおすすめです。
メモの例
- 残業が多くプライベートの時間がない
- 評価が不透明でモチベーションが上がらない
- 仕事内容が自分に合っていないと感じる
- 給与や待遇を改善したい
- 新しいスキルを身につけてキャリアアップしたい

自分の本音と向き合うと、客観的に現状を把握でき、冷静さを保てます。
相談すべきことを整理して書き出しておく
キャリアアドバイザーとの面談では、自分のことを話すのに夢中になり、何を聞きたかったか忘れてしまうことがあります。
相談だけの求職者でも、話しているうちに目的を見失ってしまうケースは少なくありません。
事前に「知りたいこと」「聞きたいこと」をメモしておけば安心です。
メモの例
- 自分に合う職種を知りたい
- 未経験でも挑戦できる仕事はあるか
- 希望年収が現実的かどうか
- 履歴書や職務経歴書の改善点
- 希望条件に合う求人があるか

自分のスキルや経験を話せるようにしておく
あなたのスキルや経験は、キャリアアドバイザーが的確にアドバイスするための大切な材料です。
職務経歴書を見ながらでも構わないので、これまでの業務内容や実績、得たスキルを具体的に説明できるよう準備しておきましょう。
具体例
- 「得意だった業務」「苦手に感じたこと」を整理しておく
- 「失敗したが、こう立て直した」といったエピソードを交えて伝える

【注意点】転職エージェントとの面談でやってはいけないこと
転職エージェントとの面談は基本的に本音で問題ありません。
しかし、社会人としてのマナーを欠くと信頼を損ない、的確なアドバイスが受けられなくなる可能性があります。
ここでは、転職エージェントとの面談での注意点をご紹介していきます。
自分のスキル・職歴で嘘を伝える
嘘のスキルや職歴を伝えるのは、絶対にやめましょう。
キャリアアドバイザーは、相談者の職歴やスキルを元に、転職に関するアドバイスをしてくれます。
キャリアアドバイザーは相談者の経歴やスキルをもとにアドバイスをおこなうため、嘘をついてしまうと相談者の実力とかけ離れたアドバイスにつながり、不安や悩みを解決に導けまません。
正直に伝える例
- 早期離職を繰り返している
- 上流工程の業務に携われていない
- 経歴に自信がなく不安を感じている

今は「転職が前提」と言われる時代なので、心配せず本音で話してみてくださいね。
不平不満・愚痴に終始する
現職への不満は転職理由の重要な要素ですが、面談で愚痴に終始してしまうのは問題です。
キャリアアドバイザーに「この人は転職してもまた同じ不満を繰り返すのではないか」とネガティブな印象を与え、前向きなキャリア相談ができなくなってしまいます。
NG例
OK例

不満を伝える際は、「今の不満をどう改善したいか」という未来志向の相談につなげましょう。
判断を転職エージェントに委ねる
キャリアアドバイザーに「転職すべきか決めてください」と最終判断を任せるのはNGです。
アドバイザーはあくまでサポート役であり、判断を委ねると希望とずれた結果になりかねません。
転職は人生を左右する大切な決断。最終的な判断は必ず自分でおこないましょう。
注意点
- 「転職すべきかどうか決めてください」と丸投げする
- アドバイザーの意見をそのまま鵜呑みにする
- 自分の希望や優先順位を伝えずに任せてしまう

【エージェントの仕組み】無料で相談のみしてもらえる理由
転職エージェントは、相談や転職支援をすべて無料で利用できます。
その背景には、「成功報酬型」のビジネスモデルがあるためです。
求職者が入社した時点で企業から紹介手数料を受け取り、辞退や不採用なら報酬は発生しません。
項目 | 求職者の入社が決定 | 求職者の辞退・不採用 |
---|---|---|
求職者 | 無料 | 無料 |
求人元企業 | 紹介手数料を 転職エージェントに支払う (紹介した人材の年収の約30〜35%) |
無料 |
転職 エージェント |
企業から紹介手数料を受け取る | 企業から紹介手数料を 受け取れない |

転職エージェントによっては、無理矢理転職につなげようとするエージェントもいますが、多くの転職エージェントは求職者の意向を尊重してくれるので、安心して相談してみてください。
転職エージェントは本当に無料で利用できるのか?費用について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
【調査】みんなの転職エージェント以外の相談相手は誰?
Z世代だけでなく、マイナビの「転職動向調査2024年版」では、幅広い年代でも「友人・家族」を相談相手に選ぶ傾向が確認されています。
相談相手 | 全体 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|---|---|---|
家族・親戚 | 45.7% | 男性 47.9% 女性 30.4% |
男性 53.7% 女性 40.0% |
男性 53.8% 女性 45.0% |
男性 42.1% 女性 31.1% |
友人・知人※ | 31.0% | 男性 33.1% 女性 29.1% |
男性 34.6% 女性 26.2% |
男性 34.0% 女性 30.0% |
男性 23.8% 女性 20.0% |
現職の上司 | 26.0% | 男性 31.3% 女性 15.9% |
男性 31.4% 女性 23.8% |
男性 27.7% 女性 12.0% |
男性 28.6% 女性 22.2% |
転職エージェント | 33.0% | 男性 34.2% 女性 30.8% |
男性 37.4% 女性 30.8% |
男性 36.1% 女性 24.0% |
男性 31.0% 女性 17.8% |
※現在の仕事に関連した業務に就いていた友人・知人
この調査では、年代を問わず家族が最も多い相談相手として選ばれています。
また、「参考になった相手」を見ると、家族が80.1%、友人・知人が74.2%、転職エージェントが66.4%の順です。

しかし、主観的な意見に偏りやすいので、「年収相場を知りたい」「市場での自分の強みを客観的に評価してほしい」などの内容は転職エージェントに相談するのがおすすめです。
AIは転職エージェントの代わりになる?
近年、AI技術の進化は目覚ましく、転職活動にAIを活用する人も増えています。
結論から言うと、AIは転職エージェントの代わりにはなりません。
株式会社UZUZがおこなった調査では、転職活動経験者の31.8%がAIを活用したことがあると回答しているのがわかりました。
実際にどのように使われているのか、活用方法と割合を見てみましょう。
AIの活用方法 | 結果 |
---|---|
エントリーシート作成 | 61.7% |
業界・企業リサーチ | 47.3% |
面接対策 | 41.9% |
キャリア相談 | 36.9% |
出典:UZUZ 「就職・転職活動における「生成AI活用」に関するZ世代の実態調査」

しかし、個人の感情やキャリア背景を踏まえた提案や共感はできません。
AIはあくまで補助的に活用し、キャリアの方向性を決める際は転職エージェントのアドバイスを軸にするのがおすすめです。
【相談以外】転職エージェントのその他サポート
転職エージェントのサポートは、キャリア相談だけにとどまりません。
実際に転職活動を始めると、以下の多岐にわたるサポートを受けられます。
サポート | 具体的内容 |
---|---|
求人紹介とマッチング | 希望条件やスキルにマッチした求人を紹介(非公開求人を含む) |
連絡代行 | 企業との面接日程の調整、企業への質問の確認 |
応募書類の添削 | 職務経歴書や履歴書のブラッシュアップ |
面接対策、模擬面接 | 企業ごとの傾向に合わせた面接対策、模擬面接の実施 |
条件交渉 | 給与や入社日などの条件・待遇の交渉を代行 |
退職サポート | 円満退職に向けたアドバイスや手続きのサポート |
入社後フォロー | 入社後に悩みや問題がないかの確認とフォロー |

その場合も、必要に応じてキャリアアドバイザーに相談にのってもらうのも可能です。
【面談だけ】転職エージェントと相談する流れ
転職エージェントへ相談する場合は、まずはキャリアアドバイザーとの面談だけ実施されます。
転職エージェント活用の流れ
- 転職エージェントへ登録(プロフィール入力)
└ 基本情報・職歴・希望条件を入力(3〜5分) - 面談日程の調整
└ エージェントから連絡を受け、希望日時を提示 - キャリア面談(対面/Web/電話)
└ 所要1時間〜1時間30分、転職理由や希望条件を整理
もし面談を通じて転職の決意が固まったら、以下の手順で転職活動が進んでいきます。
転職活動の進み方
- キャリアアドバイザーから求人紹介
└ 条件に合った求人が複数提示される - 応募先企業の決定
└ アドバイザーと相談しながら応募先を選定 - 応募書類作成
└ 履歴書・職務経歴書を準備 - 企業側の書類選考
└ 提出後、通常1〜2週間で結果が出る - 面接対策・模擬面接
└ 想定質問や過去事例をもとに模擬面接を実施 - 面接(数回)
└ 企業によって1〜3回程度 - 内定
└ 最終面接を通過すると内定通知が届き、条件交渉や入社日調整もサポート - 入社
└ 必要な手続きを経て入社。入社後のフォローあり

【失敗しない!】相談先転職エージェントの選び方
転職エージェントは相談だけできることがわかりましたが、実は、その相談先を間違えるとキャリアが遠回りになる可能性があります。
相談先を失敗しないためにも、転職エージェントの選び方を解説するので、以下をぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントの得意分野を確認する
転職エージェントを選ぶときは、それぞれの「得意分野」を確認するのが重要です。
得意・不得意は、求人数の多さやキャリアアドバイザーの専門知識によって大きく分かれるためです。
また、エージェントには「特化型」と「総合型」があり、具体的な特徴は以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
---|---|
特化型 | 特定の業界や職種の転職支援を専門としており、 求人や業界情報、キャリアアドバイザーも専門的に特化 |
総合型 | 業界・業種関係なく、幅広い求人、業界情報を保有し、 キャリアアドバイザーも各業界に精通した人がそれぞれ在籍 |

幅広い求人を扱っているため、まずは総合型で全体を把握すると安心です。
一方で、転職したい業界や職種が明確な人は「特化型」に相談するほうが、より専門的なアドバイスを得られますよ。
担当者との相性を見極める
どんなに有名で実績のあるエージェントでも、担当者との相性が合わなければ満足のいく支援は受けられません。
相談しにくかったり、アドバイスを信頼できなかったりすると、転職活動そのものがストレスになってしまいます。
例えば、専門的な助言を求めているのに担当者の知識が浅い、逆に気持ちに寄り添ってほしいのにデータや理論の説明ばかりされると、期待とのズレが生じます。
相性を見極めるポイント
- こちらの話を遮らず、丁寧にヒアリングしてくれるか
- 業界・職種の知識があり、質問に的確に答えられるか
- レスポンスが早く、やり取りがスムーズか
- 希望や価値観を尊重し、押し付けがないか

そのため、自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけることが非常に重要です。
相性は最初の印象だけでは判断できないため、面談を重ねながら必要に応じて複数のエージェントを比較してみるのがおすすめです。
複数の転職エージェントに相談してみる
複数のエージェントに相談することで、実は多くのメリットがあります。
複数の転職エージェントに相談するメリット
- 多角的な視点を得られるので、より深掘りした問題解決になる
- 相性の良いキャリアアドバイザーに出会える
- 転職する場合、求人の選択肢を広げられる
転職エージェントを複数登録すると、連絡が手間になるデメリットもありますが、メリットの方が多いので、まずは1社〜2社に相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントを複数登録するメリットは、以下の記事でも詳しく紹介しています。
【まず相談したい!】相談先におすすめの転職エージェント
どの転職エージェントに相談すればいいか、迷ってしまう人向けに、相談先としておすすめの転職エージェントを4社ご紹介します。
おすすめエージェント

また、大手なので利用者数も多いです。これまで多くの相談になってきた実績があるため、相談することで悩みを解決させやすいです。
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントは、非公開求人数・質ともにトップクラスです。
公開されていない優良求人を数多く保有しており、地方求人や大手企業の好条件案件も豊富です。
リクルートエージェントの特徴
- 業界最多の求人数
- 幅広い業界・職種をカバー
- 全国の地方求人も豊富
- 未経験から管理職まで幅広い層に対応
リクルートエージェントはこんな人におすすめ
- 首都圏以外でも質の高い求人を探したい
- 一般には出回らない案件に挑戦したい
- 大手や優良企業の非公開求人をチェックしたい

「転職の進め方がわからない」「応募書類や面接に不安がある」人にとって、安心して相談できる存在です。
doda
業界大手のdodaは、求人数・情報量ともに充実した転職エージェントです。
エージェントサービスに加えて求人サイト機能も兼ね備えており、「自分で求人を探す+アドバイザーに相談する」の両面から活用できるのが特徴です。
dodaの特徴
- 業界トップクラスの求人数と情報量
- 求人サイトとエージェントを一体利用できる
- 転職イベント・セミナーが豊富
- 他社エージェントとも連携があり、幅広い提案が可能
dodaはこんな人におすすめ
- まずは幅広い求人から比較検討したい
- 自分で求人検索もしつつアドバイザーにも相談したい
- 転職イベントやセミナーも活用したい

求人サイト機能で自分でも探せるうえに、エージェントが非公開含む候補を追加で提案してくれます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代後半〜30代前半でキャリアアップを目指す若手におすすめの転職エージェントです。
業界や職種ごとに専任アドバイザーが配置されており、専門性の高いアドバイスを受けながら効率的に転職活動を進められます。
マイナビエージェントの特徴
- 20代後半〜30代前半のキャリアアップ支援に強み
- 各業界専任のキャリアアドバイザーによる丁寧なサポート
- 大手企業から中堅・優良企業まで幅広い求人を保有
- 応募書類や面接対策を個別にサポート
マイナビエージェントはこんな人におすすめ
- 20代後半〜30代前半でキャリアアップを目指したい
- 各業界の専任アドバイザーに相談したい
- 大手から中堅・優良企業まで幅広く比較したい

「今の環境からさらに成長したい」「条件を見直してキャリアアップしたい」と考える人に寄り添い、次のステップへ導いてくれます。
ビズリーチ
ビズリーチは、即戦力人材向けのスカウト型転職サービスです。
業界・職種に精通したヘッドハンターを選べるため、効率的にキャリアアップを目指せます。
ビズリーチの特徴
- 企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く
- ヘッドハンターを指名して相談できる
- 管理職・専門職などハイクラス求人が豊富
- ヘッドハンターの実績が公開されており信頼性が高い
ビズリーチはこんな人におすすめ
- 自分の市場価値を試してみたい
- 管理職・専門職などハイクラス転職を狙いたい
- 信頼できるヘッドハンターに直接相談したい

ヘッドハンターや企業から届くスカウトを通じて、「どんな企業に求められているのか」を客観的に把握できます。
転職エージェントに相談だけする際のよくある質問
ここでは、受給条件や活動方法に関する代表的な質問をまとめ、わかりやすく回答します。
転職エージェントから無理に求人を勧められませんか?
転職エージェントによりますが、無理に求人を勧められることは少ないです。
無理に求人を勧めても、求職者がその会社に転職しなければエージェントの成果にはつながらないためです。
ただし、無理に勧められるというケースもあるので、その場合は正直に「希望と違う」と伝えるようにしてください。
面談はどのような服装でいけばいいですか?
転職エージェントとの面談は、基本的にスーツやオフィスカジュアルなど、清潔感のある服装がおすすめです。
転職エージェントと面談だけ実施するとはいえ、キャリアアドバイザーは求職者の第一印象をチェックしています。
カジュアルすぎる服装やラフすぎる格好だと、転職を決意した際に求人を紹介してもらえない可能性も出てくるので、対面・オンラインともに服装にも注意しましょう。
相談の時間はどのくらいかかりますか?
初回面談は、通常1時間から1時間半程度です。
相談内容によっては前後しますが、しっかりヒアリングを通じて適切なアドバイスをするのに必要な時間として、約1時間〜1時間半の時間を要します。
オンライン面談でも大丈夫でしょうか?
コロナ禍以降、多くの転職エージェントがオンラインでの面談、電話面談を積極的に実施しています。
オンラインの場合は、画面越しでも表情や話し方から人柄がわかるので、対面と変わらず的確なアドバイスを受けられます。
電話も相手の話し方や声色から、感情を読み取ることができるので、電話でも充分相談ができます。
迷ったらまずは相談だけでも転職エージェントを活用してみよう
転職エージェントは、転職する・しないに関わらず「相談だけ」でも利用できます。
もちろん最終的な判断は自分自身に委ねられますが、プロのアドバイスを取り入れると、より納得感のあるキャリア選択につながります。
迷っている人こそ、気軽に相談から始めてみてください。