dodaのオンラインセミナーが求職活動実績になるのか、失業認定申告書にどう書けばいいのか、不安に思っている人は多いのではないでしょうか。
本記事では、dodaのセミナーが求職活動実績として認められる理由から、申告書にどのように書くのか、注意点まで含めて徹底的に解説します。
dodaのオンラインセミナーを求職活動実績として申請するための書き方
dodaのオンラインセミナーを求職活動実績として申請する際は、失業認定申告書の「求職活動の内容」にセミナーを受講したことと、受講したセミナー名を記載すれば問題ありません。
オンラインセミナーの受講は、求職活動実績としては求人への応募などと同等に扱われるため、失業認定申告書に記載する際に特別変わったことはありません。

そこで、失業認定申告書の基本的な書き方から、実際にdodaのオンラインセミナーを求職活動実績とする具体的な書き方を解説していきます。
失業認定申告書の書き方解説
失業認定申告書の基本的な書き方
失業認定申告書は、失業の状態にあることを申告し、失業手当の支給を決定してもらうための重要な書類です。
失業保険は失業認定申告書を提出して認められるのではなく、ハローワークに直接失業認定を申請しに行くことで認められます。まだ、失業認定を申請していない人は、失業認定申告書を書くより前にハローワークに相談に向かいましょう。
失業認定申告書に記載する内容は主に以下の通りです。
失業認定申告書に記載する内容
- 氏名
- 住所
- 支給番号
- 失業認定期間中の労働の有無、勤務日
- 収入金額と収入を受け取った日
- 求職活動実績
特に重要なのが「求職活動実績」を記入する欄です。失業保険を受け取るためには、ここに必要回数以上の求職活動実績を記入する必要があります。
参考:ハローワーク
基本的に求職活動実績は2つあれば大丈夫です。また、失業保険の初回認定日の場合、求職活動実績は1回で問題ありません。必要な求職活動実績の回数についての詳細は、以下の通りです。
初回認定日の方→資格決定日(雇用保険を申請した日)~初回認定日前日までに1回以上
給付制限(3ヶ月)後の最初の認定日の方→給付制限の初日~次回認定日前日までに3回以上
給付制限(2ヶ月)後の最初の認定日の方→給付制限の初日~次回認定日前日までに2回以上
その他の認定日の方→前回認定日~次回認定日前日までに2回以上
出典:ハローワーク
失業認定申告書の書き方の注意点も以下にまとめてあるので、書き始める前に確認して書類に不備がないようにしましょう。
失業認定申告書の書き方の注意点
- 黒のボールペンで記入する(フリクションなどの消せるものは不可)
- 修正は訂正印もしくは直筆サインを入れる
- 虚偽の内容を申告しない
- 労働形態や収入の有無を問わず、労働したら労働したことを記入する
特に、虚偽の申告をした場合は失業保険の打ち切りだけでなく、保険金の返還や訴訟が起こされる可能性もあるので絶対に避けましょう。

また、失業の申告をハローワークにすると失業保険の支給番号が発行されます。失業認定申告書にはこれを記入しなければならないので、自分の支給番号を忘れないように注意しましょう。
dodaのセミナー受講を求職活動実績として記載する
dodaのオンラインセミナーを求職活動実績とする際に、失業認定申告書に記述することは以下の通りです。
dodaのセミナーを求職活動実績とする際の記述内容
- 「ア 求職活動をした」に○をつける
- 「(イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等」に○をつける
- 「活動日」にセミナーを視聴した日を記入する
- 「利用した機関の名称」に「パーソルキャリア株式会社」と記載
- 「求職活動の内容」にセミナーを受講したことと、実際に受講したセミナー名を記入
失業認定申告書は、失業保険金の受給に関わる大切な書類なので、情報を正確に記入することが求められます。ハローワークとしても、不正受給は絶対に避けたいので情報に誤りがあると求職活動の内容が疑われてしまうので注意しましょう。
実際に正しく情報を記入できていると以下の画像のようになります。
dodaのセミナーを求職活動実績として失業認定申告書に記載する際に、注意するべき点をまとめました。
dodaのセミナーを失業認定申告書に書く際の注意点
- 「利用した機関の名称」は「doda」ではなく会社名である「パーソルキャリア株式会社」と記載する
- 活動日やセミナー名は正確に記入する
- 丁寧に書く(丸の位置が曖昧であったり、字が読めなかったりしないようにする)
上記の注意点を意識しないと失業認定申告書として、認定されない可能性があります。失業認定申告書の失敗例を以下に掲載するので、以下の画像と同じ部分がないようにしましょう。

もし不安で電話番号も書きたい人は、dodaの公式サイトにある代表電話番号の「03-6213-9000」を記入しましょう。
dodaのオンラインセミナーが求職活動実績になる理由
ハローワークでは、求職活動として認められる活動の範囲を定めており、その中には「許可・届出のある民間職業紹介事業者等が行う、職業相談、職業紹介、求職活動方法を指導するセミナー等の受講」が含まれています。
求職活動の実績に該当するものとして、次のようなものがあります。
・求人への応募、ハローワーク等が行う職業相談・職業紹介等、許可・届出がある民間機関が行う職業相談・職業紹介等、公的機関等が行う各種講習・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講など。
出典:厚生労働省
dodaは「許可・届出がある民間機関」に当てはまるため、そのセミナーは公的な求職活動として認められるのです。

リクルートエージェントはセミナーのアーカイブ期間が長く、いつ登録してもセミナーに参加しやすいので、すぐに求職活動実績を作りたい人はdodaよりもリクルートエージェントのほうがおすすめですね。
ただし、セミナーの種類や数はdodaのほうが多いので、既に色々なセミナーを求職活動実績としている人はdodaのほうが利用しやすいですよ。
dodaのセミナーが求職活動実績となる理由について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。
dodaのオンラインセミナーを求職活動実績にする流れ
実際にdodaのセミナーを受講してから失業保険を受け取るまで、どのような流れで進むのかを4つのステップで解説します。
セミナー受講から給付までの流れ
dodaに登録してセミナーを視聴する
dodaに会員登録し、ログインします。セミナー一覧ページから「求職活動証明書」のマークがついているセミナーを探して申し込み、視聴します。

セミナー視聴の証明をハローワークから求められることはあまりありませんが、トラブルを回避する意味でもセミナー視聴の証明となる求職活動証明書が発行されるセミナーを選んで視聴しましょう。
上記の画像のように、求職活動証明書が発行されるセミナーにはピンクっぽい文字で「求職活動証明書」と記載されています。
失業認定申告書に活動内容を記入する
セミナーを視聴したら、失業認定申告書にdodaのセミナーを受講したと記入します。詳細な書き方は「dodaのセミナー受講を求職活動実績として記載する」で解説しているので、そちらをご確認ください。
失業認定申告書に記載する際には、セミナー名や受講日を正確に記載することが大切です。証明書が発行されるセミナーの場合は、その内容と相違がないように注意しましょう。
認定日にハローワークへ申告書を提出する
指定された「失業認定日」に、管轄のハローワークへ行き、記入した失業認定申告書を提出します。初回の認定日は「雇用保険受給者初回説明会」で知らされるので、指定された日にハローワークに向かいましょう。
2回目以降の失業認定日は4週間ごとに指定された曜日で向かう必要があります。失業認定日では、失業認定申告書だけでなく、以下のものも持っていく必要があります。
失業認定日に持っていくもの
雇用保険受給資格者証
身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)
雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり
職活動アンケート
筆記用具
印鑑
特に、初回か2回目以降かに関わらず、「失業認定申告書」「雇用保険受給資格者証」「身分証明書」の3つは絶対に忘れないようにしましょう。これらを忘れると、失業保険が受け取れない可能性があります。
雇用保険受給資格者証、雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり、職活動アンケートの3つはいずれも雇用保険受給者初回説明会にて渡されます。
失業認定申告書を提出する際に、失業の状態にあるか確認面談がおこなわれます。申告書の内容に不備がなければ、手続きはスムーズに進みます。
失業保険が振り込まれる
失業認定が下りると、通常は数営業日後に指定した金融機関の口座へ失業保険が振り込まれます。振り込みの際に、こちらで手続きすることは特にありません。次の認定日に向けて、また計画的に求職活動を進めていきましょう。

簡単にすぐ求職活動実績を作るのであれば、リクルートエージェントのセミナーに参加することがおすすめです。
dodaのセミナーもおすすめではあるのですが、求職活動実績の対象となるセミナーが限られています。リクルートエージェントのほうが求職活動実績の対象となるセミナーが開催されているので、手軽に求職活動実績を作る目的ではおすすめですね。
dodaセミナーが求職活動実績になるための3つの注意点
手軽に実績作りができるdodaのセミナーですが、確実に認定してもらうためにはいくつか注意点があります。見落として「実績にならなかった」とならないよう、しっかり確認しておきましょう。
dodaのセミナーを求職活動実績とするための注意点
対象セミナーか確認する(証明書発行の有無)
dodaのセミナーには、求職活動実績の対象となるものとならないものがあります。必ず「求職活動証明書」と明記されているセミナーを選んでください。
証明書が発行されるセミナーの場合、視聴後にメールで送られてくる証明書を保管しておくと、万が一の際に提示できて安心です。
オンラインセミナーの視聴だけでは不十分なこともある
ただセミナー動画を流しているだけでは、実績として認められない可能性があります。dodaの多くのセミナーでは、内容の理解度を確認するための簡単なテストやアンケートへの回答が、証明書発行の条件となっています。
最後までしっかり視聴し、テストやアンケートまで完了させることが重要です。
あまり難しい問題は出ませんが、内容を理解していない答えられないことがあるので、セミナーは真面目に視聴したりメモを残したりすると良いですね。

リクルートエージェントは、セミナー視聴後にテストやアンケート回答の必要がありません。ただし、dodaのほうがテストなどを通じてセミナーへの理解度が深まるので、口頭で説明を求められた際に説明しやすくなります。
ハローワークへの伝え方とハンコの必要性
基本的には、失業認定申告書に正確な情報を記載すれば、ハンコ(受講印)は不要です。
しかし、内容に不備があった際に、ハンコがないとその場で修正できないので、失業認定申告書を提出する際はハンコも持っておくと安心です。
また、ハローワークの担当者によっては、口頭で活動内容について質問されることもあります。その際は、「dodaの○○というセミナーで、△△について学びました」と、自分の言葉で説明できるようにしておくと、よりスムーズです。

その際には、ハローワークの公式サイトの記述を見せるなど、公的な根拠を示して伝えれば解決することが多いですよ。
セミナー以外に求職活動実績を作る方法
doda以外にも、求職活動実績として認められる活動はたくさんあります。自分に合った方法をいくつか知っておくと、計画的に実績作りを進められます。
この章でわかること
ハローワークが実施するセミナー・講習
最も確実な方法の一つが、ハローワーク自体が主催するセミナーや講習会に参加することです。応募書類の書き方から面接対策、職業訓練の説明会まで、様々なプログラムが用意されています。
ハローワークを通して求職活動実績を作成すると、ハローワーク側が事実確認をしやすく、確実かつスムーズに失業保険を受け取れます。
ただし、わざわざハローワークに出向かないとハローワークを通した求職活動実績は作れないので、結局その分の時間がかかってしまうことや移動の手間が掛かる点がデメリットです。

書き方や証明書類に不備があれば、求職活動実績と認められませんが、逆に言うと失業認定申告書の書き方がしっかりしていればどの方法でも条件を満たしていれば求職活動実績として認められます。
そのため、心配性で確実な方法を取りたい人にはハローワークで求職活動実績を作ることがおすすめですが、それ以外の人はdodaやリクルートエージェントのセミナー視聴のほうが手軽に求職活動実績を作れておすすめですよ。
求人に応募する
求人への応募も求職活動実績として認められています。この際、選考に通過する必要はなく、応募するだけで求職活動実績となります。
しかし、求人への応募は応募段階で履歴書の提出が求められたり、応募する求人を探したりと多少手間もかかります。
真面目に仕事を探しながら失業保険を受け取る人にはおすすめですが、一度仕事から離れていたい人には求人への応募で求職活動実績を作ることはおすすめできません。

とりあえず何かしらの求人に応募て求職活動実績を作りたい人はリクナビNEXTからの応募、真面目に自分に合う求人を探して求職活動実績を作りたい人はリクルートエージェントからの求人紹介がおすすめですよ。
手軽に求職活動実績を作るためにおすすめの方法
最も手軽に求職活動実績を作るためには、転職エージェントが主催するオンラインセミナーの視聴がおすすめです。自宅からオンラインで1時間程視聴すれば求職活動実績となるので、時間も手間もかかりません。
dodaと同様に、厚生労働省から許可を得ている民間の転職エージェントが開催するオンラインセミナーも、求職活動実績として認められます。
有名なサービスでいうと、リクルートエージェントやマイナビエージェントなどのセミナーが当てはまります。

セミナー以外にも転職支援を受けたい場合にも、リクルートエージェントは最も求人数が多い転職エージェントなので、誰でも支援を受けやすい点からもおすすめできるサービスです。
リクルートエージェントのオンラインセミナーを求職活動実績にする方法について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。
求職活動実績を手軽に作る裏ワザや、求職活動実績になるおすすめのオンラインセミナーについて、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。
dodaセミナーや求職活動実績に関するよくある質問
dodaのセミナーや求職活動実績、失業認定申告書の書き方についてよくある質問をまとめました。
セミナーを視聴した感想はどう書けばいい?
「○○という点が特に参考になった」「自己分析の重要性を再認識した」など、セミナーで得た具体的な気づきや学びを簡潔に書くと良いでしょう。単に「面白かった」ではなく、自身の転職活動にどう活かすかを意識して書くのがポイントです。
1日に2回セミナーを受けたら実績は2回分になりますか?
ハローワークの管轄によっては、同日の活動はまとめて1回とカウントされる場合があります。確実に2回分の実績としたい場合は、別々の日に受講するのが安全です。事前に管轄のハローワークに確認することをおすすめします。
求職活動はセミナーばかりでも大丈夫?
セミナー受講は有効な求職活動ですが、そればかりだと「本当に就職する意思があるのか」と見なされる可能性もゼロではありません。求人への応募や、職業相談など、他の活動とバランス良く組み合わせることが理想的です。
オンラインセミナー以外におすすめの求職活動は?
「求人への応募」や「転職エージェントへの相談」が手軽でおすすめです。その他、興味のある企業の会社説明会に参加したり、ハローワークで職業相談をしたりすることも有効な活動です。
スマホでセミナーを視聴しても実績になりますか?
はい、なります。PC、スマホ、タブレットなど、どのデバイスで視聴しても問題ありません。ただし、通信が途切れない安定した環境で視聴することをおすすめします。
doda以外で求職活動実績になるオンラインセミナーはありますか?
リクルートエージェントやマイナビエージェントなど、大手の転職エージェントが開催するオンラインセミナーの多くは、求職活動実績として認められます。各社のサイトで対象セミナーを確認してみてください。