ずっと掲載・募集されている求人は、危険なのか?

転職活動をしていると、「あれ?この求人、また出ているな。」と思ったことはありませんか。

ずっと掲載・募集がされている求人を見ると、すぐに人が辞めるから、常に募集しているのではないかと、どうしても思ってしまいますよね。

せっかくなら、働く環境が整っている会社に転職したいもの。

「この求人、興味あるけどずっと掲載されているから悩む・・・。」と思っている方に向けて、今回は長期間にわたって、掲載・募集がされている求人の特徴や、優良企業を見極めるポイントなどをご紹介します!ぜひ参考にしてみてください。

 

 

常に同じ求人が出ている=ブラック企業?人手不足?

転職活動中は、毎日求人をチェックする人もいますよね。

数ある求人の中でも、目に入るのは長期間掲載されている求人です。

「離職率が高いからなのでは?」「いわゆるブラック企業なのか?」と不安を抱く人もいるでしょう。

世間的にそう言われているのですから、そう思ってしまうのも当然です。

しかし本当にブラック企業求人なのかと言われたら、そうではありません。

長期にわたって募集をかけるのは、企業側にも何か理由があるからだと思われます。

 

 

ずっと掲載・募集されている求人の理由に迫る!

先ほど、ずっと募集がかかっている求人でも、ブラック企業とは限らないとお伝えしました。

ここでは、長い期間、募集かける理由を解説していきます。

今後事業が大きくなることを見据えて、人員を増やしたいから

まずは、事業拡大中により、人員を増やしたいといった理由です。

複数の支社や営業所を持っている企業は、多くのエリアに人員配置をしなければなりません。

求人内容の中に、「新天地に営業所を立ち上げる」・「事業拡大中により、複数名採用します。」というキーワードがあるか確認してみましょう。

複数名採用や、大量採用であれば、募集条件とマッチする人材を見つけるまでに時間を要します。そのため、長期間募集をかけている可能性もあります。

 

求人募集内容とマッチする人材がいないから

求人の募集はかけているけれど、なかなか条件にマッチする人材がいないという場合は、どうしても長く掲載されてしまいます。

欠員募集というよりも、優秀な人材をベストなタイミングで採用したいという企業側の思いもあるかもしれません。

しかし、それとは別に、企業が求めるスペックやスキルが高いがゆえに、それに見合った人材が見つからないといったパターンもあり、その分掲載期間が長くなってしまうこともあります。

企業側も、求める人材とかけ離れていると、なかなか採用を出せないというのが現状です。

 

通年採用を行っているから

近年、通年採用が増えてきています。

通年採用とは、企業が年間を通して採用活動を行うことです。

通常の採用枠とは別に、随時応募を受け付けているというケースも考えられます。

「良い人材がいれば、瞬時に確保したい。」「採用需要が常にあるから。」といった企業に導入されていることが多いです。

 

大量採用・複数名採用を行っているから

見ている求人内容の中に、「積極的採用!」といったキーワードや、「大量採用しています!」などの言葉はありませんか。

先ほどの事業拡大中と一緒で、何らかの理由で大量採用をしていると、人員が集まるまでに時間がかかります。

一人採用したら、募集は終わりというわけではなく、人を多く採用したいという思いから、どうしても掲載期間が長くなってしまうこともあります。

 

離職率が高いから

離職率が高く、社員の入れ替わりも激しいため、常に同じ内容で求人を出している企業もあります。

業界によって離職率は異なりますが、やはり「長くは続けられないから」・「給料が低いから」といった理由で、社員が離れていく業界も少なくありません。

しかし、離職率が高いからといって、あなたにとって完全に悪い求人とは限りません。

まずは、転職するにあたって、自分が大事にしたい価値観を明らかにし、それを元に求人に書いてある仕事内容や、雇用条件、働き方などが、自分の条件をマッチしているかチェックしていきましょう。しかし、全てマッチさせるのは難しいでしょう。

そのため、妥協できる部分を考えることも必要です。最低限どんな条件があれば、自分は頑張れるのかを、改めて考えていきましょう。

 

 

優良企業を見定めるポイントとは?

①離職率が低い

受けたい企業の離職率はどのくらいでしょうか。

離職率は、社員の定着度が一目見て分かるものです。

離職率が高ければ高いほど、定着しにくい職場ということになりますが、これは企業によって、公表している会社と、公表していない会社があります。

企業の採用ホームページや、転職サイトに掲載されていることもありますので、可能な限り情報を集めておきましょう。

しかし、離職率が高い=ブラック企業とは限りません。

環境が良かったとしても、年齢的な問題で離職者が出てしまうといった業界もあります。

また、独立支援などをしている企業もあります。あくまで1つの目安として考えてください。

 

②残業時間が少ない

ホワイト企業の残業時間の目安は、「月20時間未満」といわれています。

働きやすさを重視するのであれば、月20時間未満の企業を中心に、転職活動を進めていくと良いでしょう。

また、厚生労働省によると、「月45時間を超える期間が長ければ長くなるほど、健康障害を引き起こすリスクが高まる。」と定められています。

そのため、残業時間が月45時間を超えている場合は、注意が必要です。

 

③福利厚生が充実している

福利厚生の充実していることも、判断基準の一つです。

具体的には、住宅手当や育児休暇・産前産後休暇・資格手当などが、福利厚生に当たります。

その他にも、誕生日休暇や、プロポーズ休暇など、ユニークな休暇制度を取っている会社もあります。

福利厚生の充実度は、自身のプライベートの充実にもつながります。必ずチェックしておきましょう。

 

④教育体制・評価制度が整っている

会社の教育体制や、評価制度もとても大事です。

あなたがもし、その会社に入社するとして、「誰も教えてくれない。」、「直属の上司がいなくて、誰に聞けばよいのかわからない。」となってしまったら、不安で仕方がありません。

こうならないためにも、面接の段階で「教育体制はどのようになっていますか?」と聞いてみましょう。

また、評価制度についても、「頑張ったのに正当に評価されない。」と思ってしまうような企業では、モチベーションも下がってしまいます。

何を、どう努力すれば良いかが明確になっていて、しっかりそれをフィードバックしてくれるような企業であれば、働く意欲が上がります。

こちらも、転職口コミサイトなどに、実際の社員が投稿していることもありますので、ぜひ見てみてください。

 

 

不安に思うことは面接で質問してみよう

求人内容だけでは、会社の雰囲気や内部事情は分かりにくいですよね。

そんな時は、面接で積極的に聞いてみましょう。

ずっと掲載されていることが気がかりであれば、「差し支えなければ、今回募集に至った背景を教えていただけますでしょうか。」とオブラートに包んで聞いてみましょう。

また、気になることは、どんどん質問して、マッチングする企業を探していきましょう。

質問することで、企業の奥深いところまで知ることができ、入社後に「こんなはずではなかった・・・。」というギャップを少しでもなくすことができるでしょう。

また、質問内容によっては、入社の意欲も感じられるため、結果はどうであれ、面接官は気持ちが良いと思います。ぜひどんどん聞いてみてくださいね。

 

 

自分にとっての「ホワイト企業」を探すことが重要

「こんな特徴があればブラック企業です!」という明確な根拠はなく、一番大事なのは、「自分にとってのホワイト企業を探すこと」です。

自分は何を大事にして働きたいのか、叶えたい事や理想は何かを、今一度自分で考えてみて、その価値観をマッチする企業を探しましょう。

 

 

まとめ:ずっと掲載・募集をしている求人にも有料求人あり!

今回は、ずっと掲載・募集をしている求人の特徴や、優良企業に出会うためのポイントを紹介しました。

ずっと掲載されている企業を見つけると、どうしてもマイナスに思ってしまいがちですが、最初からそう決めつけるのはまだ早いです。

募集内容をしっかりとチェックし、受けたいと思ったら、どんどん受けていきましょう。

求人だけではわからなかったことが、もしかしたら面接で聞けるかも知れません。

転職活動を成功させるには、やみくもに転職活動をするのではなく、自分の中で大事にしたい価値観をはっきり言語化し、それに見合った求人に応募するようにしましょう。

ぜひ今回紹介したことを参考に、転職活動を進めてみてください。

 

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