パワハラとは、パワーハラスメントの略で職場で自分より上の地位の人物=上司などから精神的、身体的な苦痛を与えられたり、職場環境を悪化させる行為とされています。
ようは、上司からのいじめです。
パワハラに明確な基準はないので、上司が自分の地位にものを言わせ逆らうことのできない下の者=部下に侮辱や暴言の言葉を浴びせ、エスカレートすれば殴る蹴るなどの暴行をしてくるのがパワハラだと考えてください。
なかでも、精神的なパワハラに関しては受けている人のほとんどは自分がパワハラを受けていると気づいておらず、気づいたときには精神的に深刻なダメージを受けてしまい自律神経障害や鬱などの症状に苦しめられて初めてパワハラだと認識します。
実際に、私自身も今でこそパワハラだったと認識していますが、当時は辞める直前まで気づいていませんでした。
いや、自分がパワハラ受けているのだと気づくのが怖かったのかも知れません。
実際のパワハラ経験
転職して5回目の会社で、まさか自分がここまでのパワハラを受けることになるとは思っていませんでした。
今から紹介する会社でのパワハラ経験は僕の人生史上1番最悪で辛かった経験で、正直思い出したくはありませんが、たまにフラッシュバックしてしまうくらい強烈なできごとです。
結果的に6ヶ月退職することになるんですが、入社して1ヶ月まではパワハラの気配はなく順風満帆に過ごしていました。
ところが、1ヶ月をすぎて正社員になった途端に、事態は急変します。
きっかけは、今でも不思議に思いますが恐らく休憩時間外に休憩していたことが原因だと考えています。
これだけだと、確かに休憩時間外に休憩していた僕が悪いのですが、その会社では休憩時間に休憩できなかったら休憩して良い決まりになっていたことと、加えて先輩社員から休憩に入っても良いと許可もあって休憩していました。
なぜか怒鳴られてしまいました。
もちろん、事情を説明しようとしましたが上司は聞く耳を持たずにただただ怒鳴るだけです。
思えばそこからパワハラが始まったんだと思います。
僕が受けたパワハラは精神的なもので仕事に対しての暴言、容姿や身体的特徴に対する侮辱、家族の悪口など様々な精神的なパワハラを始業前、作業中、休憩中、終業後関係なく罵声罵倒を受けます。
一部ですが実際に実際に受けた罵声罵倒がこちらです。
・人間のクズ
・社会のゴミ
・会社のお荷物
・役立たず
・顔がむかつく
・全体的に汚い
・お前がバカなら家族もバカだ
・仕事ができなくて生きてる意味あんのか
また、私(男性)はひげと腕の毛が濃かったんです。
ひげに関して上司は生やしていましたし、ひげがOKの会社でしたが私はなんとなくひげを剃るようにしていました。
でも、濃いためどうしても青くなってしまうのですが、それを見た上司から顔が青くて気持が悪い、腕の毛を見て汚いし不衛生だから剃れと侮辱されます。
他には私が怒鳴られるたびに家族のことも侮辱されたり、基本的な口癖は役立たずで、もはや名前すらも読んでもらえない状況でした。
メモをしていればメモなんかするな、メモしなければメモもできないのかクズ野郎と言っていることが日々矛盾しているにも関わらず、罵声罵倒を受け2時間以上の説教を受けることもありましたし、酷いときには半日作業ができなかった日もあります。
もちろん、休憩はできません。
休憩や昼食もとれませんし、残業も認めてもらえません。
なぜなら、説教が長引いて作業が遅れてしまったなんて当然言えるわけもなく、自分のミスが原因で遅れてしまったと報告するので認めてもらえるわけがありません。
それでもパワハラだと気づかないのかと思われるかも知れませんが、今思えば感覚が麻痺していたんでしょう。
パワハラされた時の心境
まず、やっぱり辛いものは辛いということです。
なんで自分ばかり怒鳴られ罵声罵倒を受けるのか、不思議でしたしなんとか改善しようと自分なりに上司の行動やどんなことで怒鳴られるかを分析しましたが、分析しても上司の気分次第で怒鳴られるので全く意味がなかったです。
上司に怒鳴られたくないという一心でしたし、日々ビクビク怯えながら仕事をしていて気づいたことが私以外は怒鳴られることはなかったことです。
正直、私から見たら問題児なのではと思えるような人はいましたし、明らかにミスが多い人もいましたが私だけがターゲットでした。
ここまで嫌われていたのに気づかなったのが信じられないほど、麻痺していたし気づきたくなかったのは、養わなければいけない家族がいたからでしょう。
家族には心配をかけたくないと思っていたので会社でのできごとは一切話していませんでしたが、ある日私の様子がおかしかったんでしょうね。
異変に気づいてくれた家族が「仕事でなにかあったのか」と聞いてきてくれたおかげで家族に相談することができました。
このときで入社して5ヶ月たっており、本当によく生きていたなと思えるほど精神的にズタボロにされていたタイミングで家族と相談できたことで、自分がパワハラを受けていることを認識し、1度人事部に相談することになりました。
人事部がパワハラに疎かったせいで相談したことを、そのまま上司にリークされる。
このことが原因でさらにパワハラが酷くなり、また家族に相談することになるんですが2度目の相談でようやく退職する決断をします。
怖くて勇気がでなくて言おうと思うと心臓が爆発するくらい動悸がして結局、言うまでに1週間かかってしまいましたし、言ったら言ったで辞めるまでに引継ぎなど都合があるから3ヶ月は辞められないと言われました。
このままでは身が持たないと思い、私も頑なに退職したいことだけ伝えて、なんとか1ヶ月後に退職することになります。
ものすごく辛かったですが、相談するべき所や人に相談することの大切さを知り退職できたことは不幸中の幸いです。
パワハラをされてどのようなこと行動したか
私がパワハラを受けて行動したことと言えば、お恥ずかしながら偉そうに語れませんが、家族に相談したことと退職したいという意思を強く思ったことです。
ここまで読んでいただいて精神的なパワハラがいかに気づきにくいものか、感覚を麻痺させやすいかを理解してもらえたと思います。
私は感覚が麻痺してしまっていたせいで退職までに時間がかかってしまい、さらにはかなりダメージを負いました。
なので私が言えることは、冗談だろうがからかっただけだろうが上司から明らかに侮辱や暴言があった場合は直ぐに誰かに相談するようにしましょう。
人事部がしっかりパワハラに対して対策しているような会社であれば人事部に相談するでも良いです。
自分で気づけなくても他の人が気づいてくれる、それだけで深刻なダメージを受けることを回避できますしなにより自分のためです。
家族や将来を心配するのであれば尚更、自分の身を第一に考え「なんかおかしいな」と感じたら相談しましょう。
辞めたのは良かったのですが、私でさえも次の会社に入社するまで2ヶ月かかるほど精神的にダメージを受けすぎると仕事復帰に時間がかかりました。
自律神経障害や鬱になってからでは、通院や治療に専念しなければならず仕事復帰までに時間がかかりますので自分の身を守る行動をしてください。
パワハラへの対処法
当然ですが過剰にパワハラだと捉えるのも現代社会の悪い所で、本当にパワハラを受けている人が気づけない要因になります
そういった事態を回避するためにも、まずは相談することは効果的です。
相談も含めると対処法は3つあります。
パワハラの対処法1:入社前に見極める
私の会社もそうでしたが、面接時に会社見学を設けているところがあります。
会社見学には、どんな仕事をしているのかや会社の風通しの良さをアピールする意味合いもあるので、会社見学があった場合は従業員顔を見るようにして暗い、焦ったように作業しているようであれば慎重に判断しましょう。
パワハラの対処法2:相談する
上記で述べましたが、私の場合は家族に相談した後人事部に相談しました。
私のように人事部がパワハラに対して疎かったら逆効果になってしまいますが、現代社会においてパワハラは問題視されているので、しっかりと対策されている会社が増えているのも事実です。
その場合は、人事部に相談することで匿名でパワハラをしてきた上司に対して指導があるので人事部に相談することも効果的だと思います。
パワハラの対処法3:ヤバいと思ったら退職をする
入社時にも気づかず、人事部もあてにならないのであれば残念ですが今の会社で自分が安全に仕事をできる保証はないので退職を勧めます。
養う家族がいたり将来的なことを考えたら直ぐに退職できない、転職先でもパワハラがあるのではないかと不安になるとは思いますが、本当に将来のことを考えるなら自分の体を第一に考えてください。
自律神経障害や鬱になってしまう方が、もっと大変ですし体が資本です。
今の会社に固執する理由を考えて、パワハラを受けメンタルをやられてまで居続ける価値のある会社でしょうか。
逃げることも転職することも恥ではありません。
ぜひ、逃げる選択肢をしてください。
さいごに:パワハラから身を守りましょう
パワハラを受けてしまったら、自分にも非がなかったか考えて改善できるところは改善して、それでも受けてしまうなら「これはパワハラだと」認識して自分の身を守る行動をしましょう。
まずは、パワハラに気づくことが大切です。
自分でパワハラに気づくことができなければ、相談して自分の状況を確認するようにしてください。
退職するのも勇気はいりますし、気力も必要なので諦めないことも重要です。
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