転職を考えたとき、多くの人が最初に利用を検討するのが転職エージェントです。
しかし、すべての人にとって便利なサービスとは限りません。
- 希望していない求人を紹介された
- 年収や職種を勝手に調整された
- 担当者からの連絡が多すぎて疲れた
転職エージェントにはメリットとデメリットがあり、人によって相性がはっきり分かれます。
この記事では、転職エージェントを使うときに起こりがちな失敗例や裏事情、さらに後悔しないための選び方まで、実例を交えて徹底解説します。
この記事でわかること
- 転職エージェントを利用するうえでの「5つのデメリット」と注意点
- ビジネスモデルや営業目標など、転職エージェントの裏事情
- 転職エージェントを使うことで得られる「5つのメリット」
- 失敗しないための正しい使い方と、目的別おすすめエージェント一覧
転職エージェントを使う5つのデメリット
転職エージェントは、求人紹介や書類添削などをサポートしてくれる便利なサービスです。
しかし、仕組みを理解しないまま利用すると「希望と違う求人を紹介された」「転職を急かされた」などの不満を抱く場合があります。
ここでは、転職エージェントを利用する際に注意すべき5つのデメリットを具体的に解説します。
転職エージェントを使う5つのデメリット
紹介される求人が希望とズレている
ほとんどの転職エージェントは求職者の希望に寄り添った提案をしてくれますが、紹介される求人が、自分の希望と合わないと不満に感じる場合があります。
実際に起こりがちなミスマッチの例を確認してみましょう。
希望条件 | 実際に紹介された求人 |
---|---|
IT業界のエンジニア職 | 金融業界の営業職 |
年収500万円以上 | 年収400万円の求人 |
リモートワーク可 | 毎日出社必須の企業 |
多くの転職エージェントは、求職者の希望を尊重して現実的な提案をしてくれます。
ただし担当者によっては、自分が扱う求人を優先して提案するケースもあり、希望条件とのズレが生じやすくなる場合もあります。
特に専門職志向が強い人や、希望業界が明確な人は、ミススマッチを感じやすい傾向があると言えます。

人材紹介会社の中ではトップクラスの求人数を保有しているため、希望にマッチする会社を紹介してもらいやすいです。
自分に合った転職エージェントの選び方について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
年収や職種が勝手に調整されてしまうことがある
転職エージェントによっては、希望より低い年収や別の職種に条件を調整される場合があります。
企業条件と希望が合わない場合や成約を優先する場合に起こりやすく、結果として「思っていた条件と違う」と後悔する原因になります。
転職エージェントに調整される例
- 希望:600万円
- 希望:400万円以上
- 希望:マーケティング職
- 希望:デザイナー
→ 提案:「まずは550万円から始めて、昇給を狙いましょう」
→ 提案:「350万円でも将来性がある会社です」
→ 提案:「営業からスタートしてマーケに異動する道もあります」
→ 提案:「未経験だと難しいので、まずはディレクターを検討してみませんか」

ほとんどのエージェントは求職者の希望を尊重しつつ、現実的な選択肢としてアドバイスをしてくれます。
希望を十分に伝えないまま調整が入るとミスマッチが起こりやすいため、最初の面談で条件をできるだけ具体的に伝えておきましょう。
高年収・ハイクラス案件ばかりを強く勧められる
転職エージェントのビジネスモデルは成功報酬制です。
企業から支払われる報酬は転職者の年収の30〜35%程度なので、年収が高いほどエージェントの利益も大きくなります。
エージェントの報酬例
- 年収400万円での転職成功 → 報酬約140万円
- 年収600万円での転職成功 → 報酬約210万円
- 年収800万円での転職成功 → 報酬約280万円

担当者がキャリアアップにつながる可能性を考えて提案している場合も多くあります。
一方で、高年収の求人はマネジメントや成果目標の負担が大きくなるケースが多いです。
ワークライフバランスを重視する人にとっては最適とは限らない点を理解しておくと安心です。
転職エージェントの成功報酬について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
自分のペースで進めづらく、転職を急かされる
転職エージェントを利用すると、自分の希望よりも転職エージェントの都合で転職を急がされる場合があります。
月末や四半期末など売上目標に追われるタイミングで応募を急かす提案が増える傾向があるためです。
よくある急かしパターン
- 「この求人は人気なので今週中に応募しましょう」
- 「内定は1週間以内に返事をください」
- 「他の候補者もいるので早めに決断を」
- 「面接は来週で調整しておきました」

企業の採用スケジュールや他候補者との兼ね合いで、早めに動いたほうが有利な場合もあります。
不安を感じたら「なぜ急いでいるのか」を確認し、納得できれば進め、そうでなければ自分のペースを優先しましょう。
担当者との相性に左右される(いわゆるエージェントガチャ)
転職エージェントは、担当者との相性によって転職活動の進めやすさが大きく変わります。
そのため、担当者の質が成果を左右する場合があり、俗に「エージェントガチャ」とも呼ばれています。
優秀な担当者の特徴
- 業界知識が豊富で的確なアドバイスをくれる
- 求職者の話をじっくり聞いてくれる
- 企業の内部情報を詳しく教えてくれる
- 無理な提案をしない
- レスポンスが早い
問題のある担当者の特徴
- 業界知識が浅く、表面的なアドバイスしかできない
- 話を聞かずに一方的に求人を紹介してくる
- 企業の詳細情報を知らない
- ノルマ優先で無理な提案をしてくる
- 連絡が遅い、または多すぎる
担当者との関係は、転職活動を左右する重要な要素です。少しでも不安を感じたら、早めに担当変更を依頼しましょう。

自分と相性の合う、優秀なキャリアアドバイザーと出会うためには、同じタイミングで複数の転職エージェントを利用して比較するのが賢い使い方です。
転職エージェントの使い方や複数利用のコツについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントの裏事情を解説|希望が通らない理由
転職エージェントは無料で利用できる一方、その裏側には利益を出すための仕組みや営業上の事情が存在します。
そのため、求職者の希望よりも「エージェントの都合」が優先される場面も少なくありません。
ここでは、転職エージェントの裏事情と希望が通らない理由について解説します。
エージェントは「採用成功報酬」で利益が出る仕組みだから
転職エージェントは「採用成功報酬」で利益を得る仕組みです。
報酬は紹介先企業からの成果報酬(年収の30〜35%が目安)で支払われるため、成約件数や条件の良い求人を扱うことが売上につながります。
そのため、一部の担当者は以下の行動を取る場合があります。
エージェントの行動 | 理由 |
---|---|
成約しやすい求人を優先 | 売上を作りたい |
高年収案件を推す | 報酬額が大きい |
転職を急かす | 早く成約したい |
複数内定時に特定企業を推す | 報酬条件が良い |

まずは「なぜその求人を勧めるのか」を担当者に確認してみましょう。
納得できる説明がなければ、担当者の変更を依頼したり、別の転職エージェントに登録したりして比較するのもおすすめです。
複数の視点を持つと、自分の希望条件に合った求人を見つけやすくなります。
年収が高い求人ほど優先されやすい営業構造だから
転職エージェントでは、高年収層ほど対応が手厚くなり、低年収層は後回しになるリスクがあります。
エージェントの報酬が、求職者の転職後の年収に比例して企業から支払われる仕組みになっているためです。
年収別の取り扱い傾向
- 年収800万円以上:最優先で対応、専任担当者がつく
- 年収500〜800万円:通常対応
- 年収400万円以下:後回しになりがち
年収による対応格差
- 高年収を希望する人:求人紹介の幅が広く、手厚いサポートを受けやすい
- 中低年収を希望する人:紹介される求人が限られ、サポートが簡素になりやすい

たとえば「年収300万円未満」「社会人経験3年未満」などの条件だと、担当者からの提案が限られる場合もあります。
その場合は、1社に絞らず複数のエージェントを登録し、サポート体制や紹介求人を比較すると、自分に合った求人に出会いやすくなるでしょう。
営業目標が関係しているから
転職エージェントの対応には、担当者に課された営業目標が影響する場合があります。
担当者は「成約件数」や「売上額」などの数値を追う必要があるため、求職者への提案内容やスピードに反映されてしまうのです。
一般的なエージェントの営業目標
- 月間成約件数:3〜5件
- 四半期売上目標:1,000万円以上
- 新規求職者面談数:月20〜30件
- 企業への候補者推薦数:月50〜100件
営業目標が影響する場面
- 内定承諾を急かされる
- 「今月中に決めないと求人がなくなる」などの強い提案
- 成約しやすい案件を優先して紹介される
- 複数案件を並行して進めにくい雰囲気になる

しかし、月末や四半期末など営業数字を意識するタイミングでは、求職者の希望より成約重視になってしまうエージェントがいるのも事実です。
もし違和感を覚えたら、「なぜ急いで決める必要があるのですか?」など、理由を具体的に確認すると安心です。
答えに納得できなければ、無理に進めず別の転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを使う5つのメリット
転職エージェントにはデメリットもありますが、上手に活用すれば大きなメリットを得られます。
ここでは、転職エージェントのメリットを詳しく紹介します。
転職エージェントのメリット
希望条件に沿った求人をまとめて紹介してくれる
転職エージェントを利用すれば、自分の希望条件に合った求人を効率的に紹介してもらえます。
自分で求人を探すと、数時間かけても思うような案件が見つからない場合もありますが、転職エージェントは短時間で最適な求人を提示してくれるためです。
優秀な担当キャリアアドバイザーなら求人票の情報だけでなく、以下のような内部事情まで考慮して紹介してくれます。
エージェントが確認してくれる項目
- 企業の実際の社風や雰囲気
- 配属予定部署の人員構成
- 採用背景(欠員補充 or 事業拡大)
- 過去の中途採用者の定着率
- 昇進・昇格の実例

効率的に求人の情報を集められるだけでなく、自分では知り得ない企業の内部事情まで把握できるため、短時間でも質の高い転職活動ができます。
企業との日程調整や条件交渉を代行してくれる
転職活動で最も面倒な事務作業を代行してもらえるのも大きなメリットです。
特に複数の企業と同時にやり取りをする場合は負担が大きく、在職中の人ほど対応が難しくなります。
代行してもらえる業務
- 面接日程の調整(複数企業との並行調整)
- 選考結果の確認・フィードバック
- 年収・待遇条件の交渉
- 内定後の入社日調整
- 現職の退職手続きのアドバイス

転職エージェントが日程調整や条件交渉を代行してくれるため、限られた時間でも効率的に転職活動を進められます。
履歴書・職務経歴書の添削や面接対策が受けられる
転職活動で欠かせない書類作成や面接準備を、プロの視点でサポートしてもらえるのも大きなメリットです。
書類添削のポイント
- 企業が求める人材像に合わせた経験の書き方
- 数値を使った具体的な実績の表現方法
- 業界特有のキーワードの使い方
- 読みやすいレイアウトと文章構成
面接対策の内容
- 企業ごとの面接官の傾向と対策
- 想定質問への回答例
- 逆質問の例
- 入退室のマナーや身だしなみの確認

面接への不安も和らぐため、転職エージェントは心強いサポートになりますよ。
書類通過率・内定率が上がる可能性がある
転職エージェント経由で応募すると、個人で直接応募する場合よりも選考通過率が高くなる傾向があります。
企業とエージェントとの信頼関係があるうえに、応募者の人柄や強みを事前にフォローして伝えてもらえるためです。
エージェント経由のメリット
- 企業の採用担当者との信頼関係
- 応募者の人柄や強みを補足して伝えてくれる
- 書類だけでは伝わらない魅力のアピール
- 面接後のフォローアップ

また、面接後に企業へフィードバックを伝えてもらえるため、次回以降の面接で改善点を踏まえやすくなるでしょう。
エージェントを通すだけで選考を有利に進められる可能性が高まり、利用する価値があるといえます。
非公開求人や独占案件を紹介されることがある
転職エージェントだけが扱う「非公開求人」に出会えるのもメリットです。
非公開求人が設定される主な理由
- 競合他社に採用計画を知られたくない
- 在籍社員に転職活動が知られないようにしたい
- 応募者を厳選したい
- 急な欠員補充で公開する時間がない
非公開求人の特徴
- 管理職や専門職などのハイクラス求人
- 大手企業の重要ポジション
- 新規事業の立ち上げメンバー
- 年収1,000万円を超える高待遇案件

公開求人だけでは出会えない選択肢が広がる点は、転職エージェントを利用する大きなメリットといえます。
ちなみに非公開求人は各社で異なります。レアな非公開求人を逃さないためにも転職エージェントは複数利用したほうが転職を成功させやすいです。
転職エージェントは「合う人・合わない人」がはっきり分かれる
ここまでメリットとデメリットを見てきましたが、転職エージェントには明確に「向いている人」と「向いていない人」がいます。
ここでは、転職エージェントに合う人・合わない人の特徴を詳しく解説します。
転職エージェントに合う人、合わない人
転職エージェントがおすすめな人の特徴
転職エージェントは、転職活動に不安がある人や、情報収集・交渉が苦手な人に特におすすめです。
サポートを受ければ、求人探しや面接準備の負担を大きく減らせます。
転職エージェントの利用が向いている人の特徴をまとめました。
おすすめな人 | 具体的な悩み |
---|---|
転職活動に不安がある人 | ・初めての転職で進め方が分からない ・市場価値に自信がない ・書類作成に不安がある |
忙しくて時間が取れない人 | ・残業や休日出勤が多く準備ができない ・面接のための時間を確保しにくい |
情報収集が苦手な人 | ・求人や業界の動向を把握できない ・年収相場や職種の違いが分からない |
交渉や自己PRが苦手な人 | ・年収交渉に自信がない ・面接で強みをアピールできない |
客観的なアドバイスが欲しい人 | ・自分の強みやキャリアプランが不明確 ・第三者の意見を参考にしたい |

転職エージェントが向いていない人の特徴
転職エージェントは便利なサービスですが、主体的に進めたい人や転職経験が豊富な人には合わない場合もあります。
エージェントを利用せずとも自分でスケジュール管理や条件交渉ができる人は、かえってサポートが負担になることもあるためです。
向いていない人 | 具体的な悩み |
---|---|
主体的に転職活動を進めたい人 | ・自分のペースで進めたい ・スケジュールを自分で管理したい |
特定の業界や企業への 転職意思が固まっている人 |
・転職先が明確に決まっている ・直接応募で対応できる |
転職活動の経験が豊富な人 | ・転職経験が多い ・業界知識や人脈がある |
エージェントとのやり取りを 面倒に感じる人 |
・連絡や面談が負担 ・1人で進めたい |
年収や条件よりも 価値観を重視する人 |
・働きがいや環境を優先したい ・ワークライフバランスを重視 |

上記の他にスカウトで転職する方法もあります。経歴を登録しておくだけでヘッドハンターや企業の人事からオファーが届きます。自分のペースで転職したい人はスカウト型転職サイトの利用も検討してみてください。
失敗しない転職エージェントの使い方
転職エージェントを利用する場合は、デメリットを理解した上で賢く活用することが重要です。
ここでは、失敗しない転職エージェントの使い方を詳しく説明します。
失敗しない転職エージェントの使い方
複数のエージェントを併用し、相性の良い担当者を選ぶ
転職を成功させるには、必ず複数のエージェントに登録し、相性を比較するのをおすすめします。
担当者の対応力や知識量には差があり、1社だけに頼ると希望に合わない担当者に当たる(いわゆるエージェントガチャ)リスクがあるためです。
推奨登録数と使い分け
- 大手総合型:2〜3社(リクルートエージェント・doda・マイナビエージェントなど)
- 業界特化型:1〜2社(業界に応じて選択)
- 合計:3〜5社程度
担当者の比較ポイント
評価項目 | 良い担当者 | 注意が必要な担当者 |
---|---|---|
業界知識 | 業界や企業に詳しい | 知識が浅く表面的 |
ヒアリング | 話をじっくり聞いてくれる | 一方的に話を進める |
求人紹介 | 希望に合う求人を厳選 | 数を優先して紹介 |
レスポンス | 連絡が早くスムーズ | 返信が遅く不安定 |
提案力 | 実現性のある提案 | 抽象的で役に立たない |

複数登録して比較することで、自分に合ったサポートを受けやすくなります。
希望条件・NG条件を最初に明確に伝える
初回面談では、希望条件とNG条件をできるだけ具体的に伝えるのが大切です。
あいまいなまま伝えると、担当者が意図を誤って解釈し、希望とずれた求人を紹介される原因になりかねません。
希望条件
- 年収:下限◯◯万円、上限◯◯万円
- 勤務地:◯◯駅から電車で30分以内
- 希望職種:◯◯職、△△職
- 希望業界:××業界、☆☆業界
- 働き方:リモートワーク週◯日以上、残業は月◯時間以内
- 企業規模:従業員◯◯名以上
- 社風・文化:チームワーク重視、実力主義など
NG条件
- 絶対に避けたい業界:◯◯業界、△△業界
- 勤務地の制限:◯◯県以外は不可
- 働き方の制限:土日出勤・深夜勤務・出張が多い職場は不可
- 年収の最低ライン:現職より低い年収は不可
- 企業の特徴:ワンマン経営、離職率が高い職場 など

提案された求人は自分でも企業評判を調べる
転職エージェントから紹介された求人は信頼できる情報が多いですが、補足的に自分でも確認しておくと安心です。
担当者によっては把握できていない情報や伝えきれない部分もあるため、口コミサイトや企業の公式情報などを参考にしながら総合的に判断しましょう。
特に重要なチェックポイント
- 離職率と平均勤続年数
- 実際の残業時間と有給取得率
- 昇進・昇格の実例
- 職場の人間関係と雰囲気
- 財務状況と将来性

気になる点があれば、面接時に面接官へ直接質問するのもおすすめです。
担当者に不信感がある場合は、変更を遠慮せず依頼する
担当者との相性が合わなかったり、対応に不満を感じたりした場合は、ためらわず担当者の変更をお願いしましょう。
転職は大きな決断なので、信頼できない担当者と進めても良い結果にはつながりにくいからです。
担当者を変えた方がよいタイミング
- 希望と全く違う求人ばかり紹介される
- 連絡が遅すぎる、または頻繁すぎる
- 業界知識が明らかに不足している
- 高圧的または不誠実な対応がある
- 明らかに無理な転職を勧められる
依頼をスムーズに伝えるポイント
- 感情的にならず、冷静に説明する
- 問題点を具体的に挙げる
- 「より希望に合うサポートを受けたい」と前向きな理由にする
- やりとりをメールで残しておく

気をつかいすぎず、安心して依頼しましょう。
プロが選ぶ目的別おすすめ転職エージェント一覧
転職エージェントには得意分野や特色があり、目的に合わせて使い分けることで効率的に活動を進められます。
ここでは、目的別におすすめの転職エージェントを詳しく解説します。
おすすめ転職エージェント
転職エージェントを比較したい人は下記の記事もおすすめです。
求人数・網羅性重視なら:リクルートエージェント
できるだけ多くの求人をチェックしたい人は、リクルートエージェントがおすすめです。
業界トップクラスの求人数を持ち、全国の幅広い業界や職種をカバーしているので、選択肢を一気に広げられます。
こんな人におすすめ
- まずはいろんな求人を比較してみたい
- 地方での転職も視野に入れている
- 初めての転職で業界を絞りきれない
- 求人数の多さを安心材料にしたい
注意点
- 求人数が多すぎて迷いやすい
サポートの手厚さ重視なら:doda
「丁寧にサポートしてほしい」と考える人は、dodaがおすすめです。
dodaは、履歴書や職務経歴書の添削から面接対策まで、細かいところまでケアしてくれるのが特徴です。
特に、初めての転職や不安が多い人に向いています。
こんな人におすすめ
- 転職活動に不安があり、手厚いフォローが欲しい
- 書類添削をしっかり受けたい
- 面接対策を念入りに準備したい
- 女性で結婚や出産を見据えて転職を考えたい
注意点
- 求人数はリクルートエージェントより少なめ
- ハイクラス求人は限られる
- 地方の求人は都市部と比べて少ない
キャリアアップしたい若手向け:マイナビエージェント
20代後半〜30代前半でキャリアアップしたい人はマイナビエージェントがおすすめです。
若手向けの求人が豊富で、キャリアアップを目指せる案件やIT・Web業界の求人にも強みがあります。
こんな人におすすめ
- 20代で初めての転職をする人
- キャリアアップしたい20代〜30代
- 未経験職種にチャレンジしたい人
- IT・Web系の仕事に興味がある人
注意点
- 30代後半以上の求人は少なめ
- 管理職やハイクラス求人は限られる
- 業界によっては求人の質にばらつきがある
時間をかけた丁寧なサポートを希望なら:UZUZ
フリーターや既卒、第二新卒の就職・転職支援に特化しているのがUZUZです。
就職未経験の方や短期離職経験がある方でも安心して利用でき、個別サポートや研修制度が充実しています。
こんな人におすすめ
- 20代で初めての転職をする人
- 第二新卒としてキャリアを見直したい人
- 未経験職種にチャレンジしたい人
- IT・Web系の仕事に興味がある人
注意点
- 30代以上の求人は少なめ
- 管理職やハイクラス求人は限られる
- 業界によっては求人の質にばらつきがある
職歴なし向けの未経験求人が豊富:ハタラクティブ
フリーター・既卒・第二新卒、未経験の若年層に特化した就職・転職支援を提供しているのがハタラクティブです。
20代専門のキャリアアドバイザーがマンツーマンサポートで、正社員就職・転職を丁寧に後押ししてくれます。
こんな人におすすめ
- フリーター・ニート、既卒・中退経験がある人
- 第二新卒としてキャリアを再スタートしたい人
- 初めての就職活動に不安を感じている人
- 書類や面接対策をしっかりフォローしてほしい人
- 最短2週間で内定を目指したい人
注意点
- 高年収やキャリアアップ向き、ハイクラス求人は少なめ
- 地方の求人よりも都市部・都心の求人に偏りがある可能性あり
大手の安定したサポートを受けたい20代向け:マイナビジョブ20's
マイナビジョブ20'sは、マイナビグループが提供する、20代若手社会人・第二新卒・既卒などに特化した無料転職支援サービスです。
各種サポート(カウンセリング・書類添削・面接対策・求人紹介など)を通じて、転職のはじめから内定まで徹底的に支援してくれます。
こんな人におすすめ
- 初めて転職に挑戦する20代(第二新卒・既卒含む)
- 未経験から別業界・職種にチャレンジしたい人
- 自分の強みがわからない、自己分析に自信がない人
- マイナビのネットワークと丁寧なサポートによる安心感が欲しい人
- スピーディに転職を進めたい人(最短1ヶ月で内定実績あり)
注意点
- 30代以上や経験豊富なキャリア志向の人にはマッチしづらい
- 求人は都心や都市部に偏りがあり、地方在住者には選択肢が少ない
ハイクラス・外資系志望なら:ビズリーチ
ビズリーチはスカウト型転職サイトです。経歴を登録するだけで、ヘッドハンターや企業の人事からスカウトが届きます。
スカウトにはオファーしたい年収やポジションが記載されているため、現在の自分の市場価値を把握するのにも役立ちます。すぐに転職するつもりがない人にもおすすめのサービスです。
こんな人におすすめ
- 自分の市場価値を知りたい
- ハイクラス転職をしたい
- 年収500万円以上を目指している
注意点
- 経歴によっては登録審査に落ちることがある
- 一部機能は有料プランでないと利用できない
転職エージェントを正しく理解して自分に合った選択を
転職エージェントのメリットとデメリットの両面を理解することで、自分にとって最適な転職活動の進め方が見えてきます。
転職エージェントを使うべき人の判断基準
- 転職活動に不安があり、プロのサポートが必要
- 現職が忙しく、効率的に転職活動を進めたい
- 業界情報や求人動向に詳しくない
- 年収交渉や条件交渉に自信がない
転職エージェントは便利なサービスですが、すべての人に必要とは限りません。
転職エージェントのメリット・デメリットを理解し、自分の価値観に合うかどうかを判断し、あなたが納得できる形で転職活動を進めましょう。