転職エージェントから「あなたにおすすめの非公開求人があります」と案内が届くと、思わず不安になる人も多いのではないでしょうか。
「企業名がわからないなんて怪しい」
「本当に良い求人なの?」
「騙されるんじゃないかな」
確かに慎重になるのは自然なことですが、非公開求人には一般には出回らない好条件の求人が含まれているケースもあります。
この記事では、なぜ企業は求人を非公開にするのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、そしてどうやって自分に合った非公開求人を見つけるのかを解説します。
この記事でわかること
- 非公開求人の仕組みと公開求人との違い
- 非公開求人を紹介されやすくするための対処法と注意点
- 非公開求人を活用するメリット・デメリット
- 非公開求人が「怪しい」と言われる理由と実際の背景
非公開求人は転職エージェント登録者だけが紹介を受けられる特別な求人
非公開求人は、転職サイトや企業HPには掲載されず、転職エージェントに登録した人だけが紹介を受けられる求人です。
職業安定法では虚偽や誤解を招く表示が禁止されているため、条件や仕事内容は正しく伝えられます。
ここでは、公開求人との違いや活用のポイントを整理します。
非公開求人について
非公開求人と公開求人の違い
非公開求人と公開求人の最大の違いは、情報の公開範囲と応募方法です。
公開求人は多くの応募を集めるために情報を広く公開しますが、非公開求人は条件に合う人だけに紹介される仕組みのため、情報が制限されています。
項目 | 公開求人 | 非公開求人 |
---|---|---|
情報公開範囲 | 誰でも閲覧可能 | 登録者のみ |
企業名 | 明記されている | 伏せられている |
応募方法 | 直接応募可能 | エージェント経由のみ |
情報の詳細度 | 詳細まで記載 | 限定的な情報 |
公開求人は転職サイトや企業の採用ページで誰でも閲覧でき、企業名や給与、勤務地、仕事内容まで詳しく確認した上で直接応募可能です。
一方、非公開求人は「大手IT企業」「従業員1,000人規模」など概要だけが提示され、面談を通じて企業名や詳細な条件が伝えられます。

直接応募はできないので、仕組みを理解しておくのが大切です。
転職成功には両方を活用するのがおすすめ
転職を成功させるには、公開求人と非公開求人の両方の利用をおすすめします。
公開求人は誰でも応募できる一方、非公開求人は全体の約3件に1件を占め、自力では探せない貴重な情報が含まれているためです。
求人タイプ | 主な特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
公開求人 | ・募集内容が明確に書かれている ・未経験歓迎が含まれる場合あり ・自分のペースで応募可能 |
・未経験から転職したい人 ・じっくり比較検討したい人 |
非公開求人 | ・ハイクラス案件 ・大手や成長企業の求人 ・新規事業の求人 |
・キャリアアップを目指す人 ・条件を重視したい人 |
リクルートエージェント求人情報(2025年9月時点)
- 公開求人 612,100 件
- 非公開求人 305,520 件
リクルートエージェントの求人情報(2025年9月時点)によると、公開求人は612,100件、非公開求人は305,520件です。

効率的に活動を進めるには、求人サイトで検索しつつエージェントに登録し、非公開求人を組み合わせるのが効果的です。
非公開求人が向いている人・向いていない人
非公開求人はすべての人に向いているわけではなく、活用しやすい人とそうでない人がいます。
ここでは、非公開求人に向いている人と向いていない人の特徴を整理し、自分に合った転職の進め方を解説します。
非公開求人が向いている人・向いていない人
向いている人:キャリアアップしたい人・やりたいことが明確な人
非公開求人に向いているのは、転職でかなえたい目標がはっきりしている人です。
キャリアアップを目指す人は、非公開求人に応募すると管理職や専門職などハイクラス案件に出会えるケースがあります。
やりたい仕事の方向性が明確な人には、条件に合う求人を厳選して紹介してもらえる点が大きな強みです。
非公開求人に向いている人の特徴
- 専門性の高いスキルを持っている
- 同業界での経験が豊富
- 転職理由が前向きで明確
- 年収アップを重視している
- 大手企業や有名企業を希望している

スキルや希望が明確な人ほど有利に紹介を受けられるため、まずは自分の目標を整理してからエージェントに登録すると効果的ですよ。
向いていない人:未経験分野に挑戦したい人・色々見比べたい人
非公開求人は即戦力が前提なので、未経験分野に挑戦したい人や多くの企業を比較したい人には不向きです。
未経験歓迎の案件は公開求人に多く、幅広い情報収集も公開求人のほうがしやすいためです。
非公開求人に向いていない人の特徴
- 転職活動を自分のペースで進めたい人
- エージェントとのやりとりが苦手な人
- 希望条件が明確に定まっていない人
- とりあえず転職したいと考えている人
- 企業の詳細情報を自分で調べたい人
未経験分野に挑戦したい人や、幅広い求人を比較したい人は、転職サイトに掲載される公開求人を積極的に活用しましょう。特に「未経験歓迎」の案件は公開求人に集中しているため、効率よく希望に合う職場を探せます。

第二新卒や既卒、20代フリーターの支援に強いため、未経験歓迎の非公開求人も充実しているのです。
自分の希望に合う非公開求人の探し方
非公開求人を活用して転職を成功させるには、紹介を受けやすくする工夫が重要です。
ここでは、非公開求人を効率的に見つけるために実践すべき方法を紹介します。
自分の希望に合う非公開求人の探し方
複数の転職エージェントに登録する
非公開求人の紹介を増やすには、2〜3社以上の転職エージェントに登録するのがおすすめです。
転職エージェントごとに保有する非公開求人が異なるため、1社だけに絞ると選択肢が限られてしまいます。
メリット
- 各社が独自に抱える非公開求人をカバーできる
- 登録社数が増えるほど紹介数も増える
- 対応のスピードや提案力を比較できる

そのため、複数社に登録して比較すると、自分に合った求人に出会える確率を高められます。
キャリアの棚卸しをして希望条件を明確にする
非公開求人を紹介してもらうには、キャリアの棚卸しをして希望条件をはっきりさせておくのが重要です。
希望条件が曖昧なままでは、担当キャリアアドバイザーが求人を絞り込めず、紹介数が少なくなる可能性があります。
特に以下の項目は、転職活動を始める前に整理しておきましょう。
- 希望する職種やポジション(営業職、管理職、エンジニアなど)
- 希望する業界(IT、医療、メーカーなど)
- 勤務地やリモート勤務の可否
- 希望する年収(500万円〜600万円以上など)
- 勤務時間や残業の有無、働き方に関する条件
- 転職時期(すぐに転職したいか、半年後以降か)
- 企業規模や社風へのこだわり(大手志向、ベンチャー志向など)

キャリアアドバイザーに「優先順位」を伝える
非公開求人を紹介してもらうには、希望条件をすべて伝えるだけでなく、優先順位もはっきりさせておきましょう。
すべての条件を満たす求人はほとんど存在しないため、優先度を示すとでマッチ度の高い求人を紹介してもらいやすくなります。
優先順位の例
- 年収600万円以上は必須だが、勤務地は柔軟に対応できる
- 管理職へのキャリアアップを重視するが、業界は問わない
- 残業が少ない職場を最優先するが、給与水準はある程度妥協できる
- 首都圏勤務が絶対条件だが、職種は幅広く検討したい

一方で優先順位が不明確だと「どの求人を提案すべきか判断できない」とされ、紹介のチャンスを逃す恐れがあるので注意しましょう。
非公開求人に応募する5つのメリット
非公開求人には、公開求人では得られない魅力的なメリットがあります。
ここでは非公開求人を活用すると得られる具体的な5つのメリットを解説します。
非公開求人に応募するメリット
求人数が大幅に増え選択肢が広がる
非公開求人に登録すると、公開求人では見つけにくい案件にも出会えます。
管理職や専門職など企業が条件に合う人だけに紹介したい求人が集まるため、キャリアの可能性が大きく広がります。
非公開求人で多い主な案件
- 管理職候補
- 専門職
- ハイクラス案件

紹介を受けたらチャンスを逃さないように、これまでの実績やスキルを整理しておくと有利に進められますよ。
大手・有名企業の求人と出会える可能性がある
非公開求人には、誰もが知る有名企業や安定した大手企業の案件が含まれる場合があります。
大手企業が非公開求人を選ぶ理由
- ブランド力があるため公開すると応募が殺到する
- 競合他社に採用戦略を知られたくない
- 質の高い候補者とのマッチングを重視している

大手企業でキャリアアップを狙う人は、非公開求人の紹介を受けられるようキャリアアドバイザーとの面談で、希望やスキルをしっかり伝えておくと有利になりやすいですよ。
幹部クラスや管理職の求人が含まれる場合がある
非公開求人には、採用情報の扱いに高い機密性が求められるため、一般には出回らない幹部クラスや管理職の求人が含まれる場合があります。
管理職求人が非公開になる理由
- 公開すると「誰が入れ替わるのか」と社内で憶測が広がり、人材流出につながる恐れがある
- 高額な報酬条件を示すと、一般社員との不公平感が生まれやすい
- 採用情報を競合に知られると、組織再編や新規事業の動きを読まれてしまう

マネジメント経験を積むと部下の育成や組織運営のスキルを習得でき、次の転職市場でも年収アップやハイレベルなポジションを狙いやすくなります。
ホワイト企業など働きやすい求人を紹介してもらえる場合がある
非公開求人では、労働環境や制度が整ったホワイト企業の案件に出会える可能性があります。
転職エージェントは労務管理や福利厚生の内容を確認したうえで、信頼性の高い求人を非公開枠に保有しているためです。
特に以下の特徴を持つ企業は、非公開求人として扱われるケースが多いです。
ホワイト企業の特徴
- 労働環境が整備されている
- 教育制度が充実している
- 福利厚生が手厚い
- 将来性がある事業をおこなっている

非公開求人であれば、条件に合う候補者だけに紹介されやすく、働きやすさを重視する人にとってチャンスを広げやすい方法といえるでしょう。
公開求人より競争率が低いケースもある
非公開求人は紹介される候補者が限られているため、公開求人に比べて応募者が少なくなるケースがあります。
そのため、選考で採用担当者の目に留まりやすく、通過のチャンスが広がる可能性があります。
倍率が低いメリット
- 選考で目に留まりやすい
- 選考がスムーズに進む可能性が高い
- マッチ度の高い求人に絞られるため、無駄なく応募できる

採用されるには「即戦力として活躍できるか」が重視されるため、応募の際はこれまでの経験や成果をしっかり整理して伝えるのが重要です。
非公開求人に応募するときの注意点
非公開求人は魅力的な案件が多い一方で、利用する際には注意しておきたい点もあります。
ここでは、応募者が特に気をつけるべきポイントを整理して解説します。
企業情報が少なく不安を感じやすい
非公開求人は、公開求人に比べて詳細な情報が少ないため、不安を感じやすい場合があります。
公開求人では企業名や職種、給与、勤務地などが細かく明記されますが、非公開求人は概要のみの提示にとどまるケースが多いためです。
具体例
- 公開求人:「株式会社A、営業職、年収400〜500万円、勤務地:新宿区」
- 非公開求人:「大手IT企業、営業職、年収400〜600万円、勤務地:首都圏」

気になる点は、エージェントとの面談で「仕事内容の詳細」「職場の雰囲気」などを質問して確認しておくと安心して判断できますよ。
経験・スキルによっては非公開求人に応募できない場合がある
非公開求人の最大のデメリットは、誰でも応募できるわけではない点です。
転職エージェントは企業から「こういう経験を持った人を紹介してほしい」と具体的な条件を提示されています。
そのため、条件に合わない場合は紹介してもらえません。
紹介を受けにくい人の特徴
- 転職回数が極端に多い(5回以上)
- 職歴にブランクが長期間ある
- 希望する職種の経験が全くない

未経験やポテンシャル枠で転職したい人は、公開求人を中心に探すのがおすすめです。また、20代なら若手特化型の転職エージェントを利用すると未経験歓迎の非公開求人を紹介してもらえます。
求められる職務レベルが高いケースがある
非公開求人は、公開求人に比べて高いスキルや経験を求められるケースが多く、応募のハードルになりやすい点に注意が必要です。
企業が非公開求人を利用するのは「即戦力として活躍できる人材を確保したい」「重要なポジションを任せられる人を探したい」目的があるためです。
求められる条件例
- 同業界での経験3年以上
- マネジメント経験
- 英語力(TOEIC700点以上など)

スキルに自信がない場合は公開求人を中心に応募し、同時にスキルアップを進めるのがおすすめです。
非公開求人が「怪しい」と思われやすい理由
非公開求人は一般に公開されない分、安心して応募できるのか疑問に思う人も少なくありません。
特に条件の見え方や情報の出し方が公開求人と異なるため、誤解から「怪しい」と感じられやすい側面があります。
ここでは、主な理由を詳しく解説していきます。
条件が良すぎて不安に感じ場合がある
非公開求人には「年収が大幅に上がる」「フルリモート勤務が可能」など、好条件の募集が多いため、初めて見る人は「本当に存在するのか」と不安に思うことがあります。
しかし、これは架空の求人ではなく、競合他社に採用戦略を知られないよう企業が条件を上げて募集しているケースがほとんどです。
給与や待遇を公開してしまうと、同業他社に「どの層を狙っているか」が伝わり、採用競争が激化する恐れがあります。
提示されやすい好条件の例
- 年収20%アップ
- 残業月20時間以下
- フルリモート可
- 管理職候補
- 上場企業

公開求人では得られない条件に出会えるチャンスなので、気になる場合は担当キャリアアドバイザーとの面談で詳細を確認してから応募しましょう。
企業名が伏せられているため信頼性を疑われやすい
非公開求人は求人票に企業名が記載されないため、「どんな会社なのか分からず不安」と感じやすい特徴があります。
これは怪しいからではなく、競合他社や自社社員に採用計画を知られないよう配慮しているケースが多いためです。
企業名を伏せる主な理由
- 競合に採用戦略を知られたくない
- 在籍社員に採用計画を知られたくない
- 欠員補充など社内事情を外部に広めたくない
- 建設業界など、体力的にきついイメージを避けたい
- ベンチャーや中小企業で「知名度が低く安心できない」と思われるのを避けたい

面談を通じて担当キャリアアドバイザーから正式に企業名や詳細条件が開示されるので、その段階で信頼性を確認してから応募判断すれば安心ですよ。
企業が非公開求人を転職エージェントに依頼する理由
企業が求人を非公開にする理由は、競合他社への情報流出を防ぐ狙いや、採用活動を効率化したい意図があります。
ここでは、企業が非公開求人を転職エージェントに依頼する理由を詳しく解説します。
企業が非公開求人を転職エージェントに依頼する理由
応募数をコントロールして効率よく採用したいから
企業が非公開求人を利用する理由のひとつは、応募数を制限して採用効率を高めたいためです。
公開求人にすると数百件単位の応募が集まり、採用担当者は書類確認に膨大な時間を取られてしまいます。
その結果、選考スピードが落ちて本当に欲しい人材を逃すリスクが高まります。
非公開求人を使うと得られる企業側のメリット
- 応募者数をコントロールして選考を効率化できる
- 条件に合う人材だけを集中的にチェックできる
- 選考スピードを維持したまま必要な人材を確保しやすい

事前に条件を絞り込んだ候補者だけに案内し、効率的に選考を進めています。
新規事業や重要プロジェクトを外部に知られたくないから
企業は新規事業や海外進出などの経営戦略に直結する求人を公開すると、競合に次の一手を読まれる可能性が高まります。
そのため、戦略的な重要プロジェクトは非公開で募集されるケースが多く見られます。
求人を出すと競合に戦略を知られる例
- 海外進出を控えた企業が、現地法人のマネジメント人材を募集する
- M&Aを予定している企業が、財務や法務の専門人材を募集する
- 新商品開発のチームを強化するための研究開発職を募集する

転職エージェントを通じて非公開求人にも目を向けると、新規事業の立ち上げや海外進出の責任者などの重要ポジションに挑戦できる可能性が広がります。
重要ポジションや欠員を水面下で早急に採用したいから
企業は急な退職や人事異動で人材を早急に確保したいときに非公開求人を活用します。
公開求人は掲載から応募、選考までに時間がかかる一方、非公開求人なら転職エージェントのデータベースから条件に合う候補者をすぐに紹介でき、スピード採用が可能です。
スピード採用が必要になるケース
- 重要メンバーの急な退職
- 繁忙期前の人員確保
- プロジェクト開始に伴う採用
- 新規出店や事業拡大に伴う採用

スピード感が重視される状況では、エージェント経由で即戦力人材を紹介してもらう流れが一般的です。
非公開求人を紹介されない場合の対処法
非公開求人を紹介されないと感じたら、紹介のチャンスを増やす工夫が必要です。
ここでは、紹介を受けやすくするための3つのポイントをわかりやすく解説します。
非公開求人を紹介されない場合の対処法
経験不足ならスキルを棚卸ししてアピールする
非公開求人の紹介が少ないと感じたときは、スキルや経験の棚卸しをして具体的にアピールすることが大切です。
実際に成果を出していても「どのくらい役立ったか」が数字で伝わらないと、エージェントに十分に評価されないケースがあります。
アピール方法の改善例
改善前 | 改善後 |
---|---|
事務職として5年間働いていました | Excel VBAを活用した業務自動化により、 月20時間の作業時間削減を実現しました |
チームで働くのが得意です | 5人チームのサブリーダーとして、 チーム全体の生産性を15%向上させました |

成果を数字や具体的な改善効果で示すと、担当キャリアアドバイザーから「紹介したい人材」と評価されやすくなります。
登録する転職エージェントを増やす
非公開求人を紹介されにくいと感じたら、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。
1社だけだと「保有している求人が限られている」「得意分野が偏っている」ため、自分に合う案件に出会える確率が下がるためです。
- リクルートエージェント:求人数が多く幅広い選択肢を持てる
- doda:IT・Web業界やホワイト企業に強い
- ビズリーチ:年収600万円以上や管理職クラスに強い

複数の転職エージェントを併用すれば、自分に合った求人に出会えるチャンスを格段に増やせますよ。
希望条件を調整する
非公開求人を紹介されにくいと感じたら、希望条件を見直して柔軟に設定し直してみましょう。
条件を細かく絞りすぎると、該当する求人が減り、紹介のチャンスを逃してしまう可能性があります。
- 年収600万円以上
- 残業ほぼなし
- リモート勤務必須
- 年収は「550万円以上」であれば検討可能
- 週2日の出社なら許容できる

生活に直結する条件(年収・勤務地)は堅持しつつ、働き方などは幅を持たせると紹介数が増えやすくなります。
リクルート・doda・ビズリーチの非公開求人を比較
大手3社の非公開求人には、それぞれ異なる特徴があります。
ここでは、各社の強みと特徴を詳しく比較します。
転職エージェント選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
リクルート・doda・ビズリーチの比較
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントは、非公開求人数・質ともにトップクラスです。
リクルートエージェントの強み
- 業界最多の求人数
- 幅広い業界・職種をカバー
- 全国の地方求人も豊富
- 未経験から管理職まで幅広い

「首都圏以外でも質の高い求人を探したい」「一般には出回らない案件に挑戦したい」という人に特におすすめです。
doda
dodaは求人数の多さに加え、提案力とサポート体制が強みです。
非公開求人も含めて幅広い選択肢を提示し、応募から内定まで手厚く伴走します。
dodaの強み
- ホワイト企業の求人が含まれる場合がある
- IT・Web業界に特に強い
- 年収アップ案件が含まれる場合がある
- 転職サポートが手厚い

業界特化の提案とあわせて紹介を受けられるため、キャリアアップや安心できる環境を求める人に適しています。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代後半〜30代前半でキャリアアップを目指す人に強い転職エージェントです。
マイナビエージェントの強み
- キャリアアップを目指す層に特化
- 非公開求人を含めて30代前半向け求人が豊富
- 全国の幅広い業界・職種をカバー

ビズリーチ
ビズリーチはハイクラス転職に特化したサービスで、年収600万円以上の非公開求人が中心です。
ビズリーチの強み
- 年収600万円以上の求人が中心
- 管理職・役員クラスの求人が含まれる場合がある
- 外資系企業の求人に強い
- ヘッドハンターからのスカウトあり

一般の転職サイトでは公開されにくい外資系企業や経営層ポジションの情報を得られるため、キャリアアップや高収入を狙う人にとって有力な選択肢になります。
特化型・年代別に強い転職エージェントもチェック
リクルートエージェント・doda・マイナビエージェント・ビズリーチ以外の転職エージェントについても紹介していきます。
各社で取り扱っている非公開求人は異なるので、登録する際の参考にしてみてください。
他におすすめの転職エージェント
UZUZ
UZUZは、第二新卒や既卒、フリーターなど20代若手層に特化した転職エージェントです。
UZUZの強み
- 20代既卒・第二新卒・フリーターに特化
- 未経験から挑戦できる求人が豊富
- 非公開求人の中から「研修制度あり」案件も紹介
- マンツーマンでの徹底したサポート

ハタラクティブ
ハタラクティブは、社会人経験が浅い20代向けに特化した転職エージェントです。
ハタラクティブの強み
- 20代未経験から正社員を目指せる
- 学歴や経歴に自信がなくても利用可能
- 非公開求人の中から未経験歓迎案件を紹介
- 書類選考通過率が高い

マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20は、第二新卒や20代フリーターなど職歴が浅い層に向けたサービスです。
マイナビジョブ20の強み
- 未経験から挑戦できる求人が多い
- 20代特化のサポート体制
- 非公開求人の中から「未経験OK」案件も紹介

正社員として新しいキャリアを築きたい20代にぴったりです。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、ミドル・ハイクラス層に特化した転職エージェントです。
JACリクルートメントの強み
- 管理職・専門職・外資系に強い
- 海外勤務やグローバル企業の求人が豊富
- 非公開求人の比率が高い
- 年収800万円以上の求人多数

マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは、IT・Web業界に特化した転職エージェントです。
20代後半〜30代前半でキャリアアップを目指す層に向けて、非公開求人を豊富に取り扱っています。
マイナビIT AGENTの強み
- IT・Web業界専門の非公開求人が豊富
- 大手からスタートアップまで幅広くカバー
- エンジニアやクリエイター向けの案件に強い
- キャリアアップ志向の20代後半〜30代前半に最適

Geekly
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
非公開求人が多く、エンジニアだけでなく企画職やクリエイター職にも強みがあります。
Geeklyの強み
- IT・Web・ゲーム業界に特化
- エンジニア、デザイナー、企画職まで幅広い職種をカバー
- 非公開求人の割合が高い
- スピード感のある求人紹介

レバテックキャリア
レバテックキャリアは、エンジニア・デザイナー経験者に特化した転職エージェントです。
現役エンジニア出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、技術的な内容にも踏み込んだサポートを受けられます。
レバテックキャリアの強み
- エンジニア・デザイナー経験者に特化
- 現役エンジニア出身のアドバイザーが担当
- スキルに合わせた高精度の求人提案
- 年収アップにつながる非公開求人が多い

ウィルオブテック
ウィルオブテックは、ITエンジニアのキャリア支援に特化したエージェントです。
インフラ系から開発系まで幅広く非公開求人を扱い、未経験からチャレンジできる案件も取り揃えています。
ウィルオブテックの強み
- ITエンジニア向け案件に特化
- 未経験から応募できる非公開求人あり
- インフラ・開発・運用保守まで幅広く対応
- 研修やスキルアップサポートも充実

転職エージェントの選び方について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
非公開求人に関するよくある質問
ここでは、非公開求人に関するよくある質問に回答します。
未経験でも非公開求人を紹介してもらえますか?
多くは即戦力を前提とするため、未経験分野の紹介は少なめです。
未経験歓迎の案件は公開求人に多いため、未経験で転職をしたい人は公開求人を中心に探してみましょう。
年収や働き方の交渉はできますか?
交渉は転職エージェントが代行してくれます。
実績やスキルの根拠、他社条件との比較、希望する下限年収や残業時間などを事前に共有しておくのを推奨します。
転職エージェントの利用料金はかかりますか?
利用者(求職者)に料金は一切かかりません。
企業が採用決定時に成功報酬を支払う「成果報酬型」なので、安心して利用できます。
非公開求人は怪しくない!賢く使えば転職成功の近道になる
公開求人だけを見ていると、市場全体の30%前後しか把握できません。
一方、非公開求人には 大手企業の管理職ポジション、年収600万円以上のハイクラス案件、残業が少ないホワイト企業など、転職サイトでは出会いにくい案件が含まれています。
「希望条件に合う求人がなかなか見つからない」と感じている人ほど、非公開求人を活用するとチャンスが広がります。
まずは転職エージェントに登録し、どんな非公開求人があるのかを確認することから始めてみてください。