この記事はこんな人におすすめ
- Uターン転職に興味がある人
- Iターン転職に興味がある人
- 地方で働きたい人
年齢が若い頃は都会の東京や大阪でバリバリ働きたい人も多いでしょう。
しかし年齢を重ねるごとに都会で働き暮らすことに疲れを感じ地方で働いて暮らしたいと感じる人が一気に増えます。
またここ最近はコロナウイルスの影響もあり、働く場所を問わないスタイルに日本も変わりつつありますので、都心にこだわる必要もなく、地方に移住する人も非常に増えています。
今回は地方転職求人の探し方やおすすめの転職サイト、実際にどんな求人があるのかを徹底調査していきます。
地方転職の用語について
地方転職には大きく分けて3パターンの転職があります。
個人的には地方転職で一括りにしてくれよ、と感じるのですが誰かが用語を作ってしまったので説明することにします。
・Uターン転職
・Iターン転職
・Jターン転職
順に解説していきます。
地方転職1:Uターン転職
まずはUターン転職です。
これは「Uターン」という言葉からも想像できるように元々地方出身の人が都会に働きに出てきてまた地方に戻って転職することを指します。
地方転職2:Iターン転職
次にiターン転職です。
都会出身で都会で働いた人が地方に転職にすることを指します。
地方転職3:Jターン転職
次にJターン転職です。
この用語が1番馴染みが無いかと感じます。
地方出身者が都会で働き、その後故郷とは別の地方に転職することを指します。
「別の地方」ですが完全なる田舎ではなく「地方都市」と呼ばれる程度に移り住むことが多いようです。
地方圏(東京圏、関西圏、名古屋圏の三大都市圏以外の地域)における県庁所在市 や人口が概ね30万人以上の都市である地方中核都市と社会的、経済的に一体性を有する地域を地方都市と呼びます。
引用:国土交通省ページ
地方転職の魅力
地方転職にはどのような魅力があるでしょうか。
・通勤ラッシュがない
・物価が安い
・心が穏やかになる
・生き急いでいない
順にみていきます。
地方転職の魅力1:通勤ラッシュがない
地方に転職すれば都会の最大のストレスと言っても過言ではない通勤ラッシュを避けることができます。
僕も実際地方に住んでいたことがあるのですが通勤時間に電車に乗っても都会と比べれば混んでるのレベルが低すぎて今思うと余裕でした。
もはや地方は車移動が主流なので電車にすら乗らないかもしれませんね。
地方転職の魅力2:物価が安い
地方は都会と比べると物価が比較的安いです。
例えば、月々の固定費の大部分を占める家賃ですが、東京の賃貸と同じ額を地方で払えば約1.5倍の広さの賃貸に住むことができます。
僕は現在、東京に住んでおり、弟が名古屋に住んでいるのですが、弟の名古屋の家に遊びに行った際、僕の家より広く綺麗だったので家賃聞いたら僕の賃貸よりも2万ほど安くて引きました(笑)
物価が安いため、それほどハードワークしなくても十分に暮らせるのでライフワークバランスも保つことができます。
地方転職の魅力3:心が穏やかになる
前述した通勤ラッシュもそうですが都会に住んでいると何かと余計なストレスが溜まることが多いです。
そのためが時間のスピードが早く感じたりイライラすることも増えます。
地方に転職すれば穏やかな人も多いですし自然も豊かなのでストレスが軽減されるでしょう。
地方転職の魅力4:生き急いでいない
これは地方にも都会にも住んだことのある私の偏見もありますが、田舎の人々は都会の人々よりも生き急いでいない感があります。
性格もキツくなく、仕事命!みたいな人は少ないです。
逆に都会の人は仕事で出てきている人も多いこともあり、ギラギラして仕事でのし上がってやる感がものすごく強いですし、性格もキツめの人が多い気がします。
地方転職をする理由
地方転職の理由にはどのようなものがあるでしょうか。
・地方の魅力に惹かれる
・親の介護のため
・転勤のため
・仕事をリタイアしたため
順にみていきます。
地方転職理由1:地方の魅力に惹かれる
前述したような地方の魅力に惹かれて、地方転職を決める人も多いようです。
都会で消耗するよりも地方でスローライフを送りたい人が増えています。
地方転職理由2:親の介護のため
現在老人ホームも数が少なかったり値段が高かったりと何かと介護問題が物議を醸しています。
老人ホームに通えない場合は親の介護を自分でしなければならないので親の近くに住む必要が出てきます。
地方転職理由3:転勤のため
自分の意向ではなく会社からの命令で地方転勤になるケースもあるでしょう。
企業規模が大きければ大きいほど地方転勤の可能性は高くなります。
地方転職理由4:仕事をリタイアしたため
仕事をリタイアして、ゆっくり田舎で暮らしたいと考える人は多いのではないでしょうか。
実際、仕事しなくなったら、物価が高くて人の多い都会に住みたいとは私も思いません。
実際に仕事をリタイアした後にゆっくり田舎でのんびり暮らす人は増えています。
地方転職におすすめの方法は?
実際に地方に転職することを検討した際、どのような方法を利用するのが良いでしょうか。
1番良いのは、もし自分の働きたい地方に知人がいれば、その知人の会社や知り合いに勤め先を紹介してもらうことでしょう。
ただ、それはなかなか難しいので、転職サイトを利用することをおすすめします。
後ほど具体的な転職サイトを紹介しますが、地方の求人までカバーしている大手の転職サイトを利用するようにしましょう。
転職エージェントは、1人あたりの採用コストが高いので、地方の企業はあまり利用しないのと、基本的には都心部の求人しか紹介してくれないので、避けましょう。
地方転職サイト比較(大手)
地方転職をしたい!と思い立った場合どのようなサイトを利用すべきかをまとめました。
ここで紹介するサイトは全て利用料無料です。
まずは、大手の転職サイトからみていきます。
doda転職
1つ目の地方転職におすすめのサイトは、dodaです。
画像見てもらえば分かりますが、サイト内で地方転職特集が組まれています。
エリアごとで求人検索もできますし、大手人材会社ですので求人数も他の転職サイトより多いです。
DODA転職の地方求人数
・青森:1429件
・秋田:1498件
・群馬:2888件
・三重:2655件
・山口:1959件
DODA転職利用者の声
30代男性
マイナビ転職
2つ目の地方転職におすすめのサイトは、マイナビ転職です。
このマイナビも超大手人材会社であり、地方転職特集ページ内には地方転職についてのノウハウがかなりの量書かれています。
地方転職の情報を知りたい方にもおすすめです。
マイナビ転職の地方求人数
・北海道:1148件
・岐阜:718件
・鳥取:317件
・佐賀:471件
・滋賀:641件
マイナビ転職利用者の声
30代女性
働いている姿をイメージしながら、志望動機を書き上げることが出来ます。他の求人サイトの場合になると、企業からの文章が記載されているだけなので、どういう人材を欲しがっているのかどういう職場なのかということを予測するのが、とても難しいです。
マイナビ転職だと、やりがいや厳しさ・向いている人、不向きな人なども書かれているため、志望動機がとても書きやすいです。
20代男性
転職ノウハウの記事では、転職活動において大事なことを具体的な例や体験談なども交えてわかりやすく紹介されていて参考になった。
リクナビNEXT
3つ目の地方転職におすすめのサイトは、リクナビNEXTです。
リクルートが運営する転職サイトで、圧倒的な求人数の多さが強みです。
リクナビNEXTの地方求人数
・岡山:976件
・香川:591件
・長崎:492件
・熊本:782件
・沖縄:330件
リクナビNEXT利用者の声
30代女性
20代男性
はたらいく
4つ目の地方転職におすすめのサイトは、はたらいくです。
大手求人の中では1番地方に密着した求人サイトではないでしょうか。
リクナビNEXTやリクルートエージェントを展開するリクルートが運営しています。
今まで紹介してきた求人サイトは比較的大手の求人が多いですが、はたらいくは地方が本社の会社も多く掲載されており、大手ではない「THE地方の会社」を探すには良いでしょう。
「THE地方の会社」を探す人はこのはたらいくか後ほど少しお話しする地域密着型求人サイトの利用をおすすめします。
はたらいくの地方求人数
・長野:19件
・熊本:156件
・広島:126件
・奈良:21件
・和歌山:8件
はたらいく利用者の声
20代男性
20代女性
リクルートエージェント
5つ目の地方転職におすすめのサイトは、リクルートエージェントです。
リクルートエージェントは、転職サイトではなく、転職エージェントになります。
先ほども言いましたが、基本的には転職エージェントは地方転職に向いていません。
ただ、もし転職エージェントをどうしても利用してみたいのであれば、このリクルートエージェントか、先ほど紹介したDODA(転職サイトとエージェント一体型)かな、と感じます。
理由としては、転職エージェントの中で取り扱ってる求人数が圧倒的に多いからです。
他の大手の転職エージェントといえど地方の求人を多く取り扱っている処は非常に少ないです。
リクルートエージェントの地方求人数
・青森:592件
・福島:1059件
・高知:365件
・宮崎:313件
・島根:453件
リクルートエージェント利用者の声
20代男性
20代女性
地方転職におすすめのサイト(特化)
ここまでは大手の転職サイトやエージェントを中心に紹介しました。
もし有名企業でなくもいいのであれば、地方特化の転職求人サイト・エージェントの利用もおすすめします。
地方の有名企業であれば採用費も確保できるので、先ほど紹介したdodaやマイナビ、リクナビNEXTにも求人を掲載できますが、そうでない地方企業は競合ひしめく大手求人サイトには掲載せず、地方限定の求人サイトに掲載する可能性が高いです。
「○○(地域名) 転職 サイト」などと検索すればいくつかその地域限定のサイトがひっかかりますのでそこから求人検索してみてください。
著名な地方特化型サイト・エージェントだけ紹介しておきます。
ヒューレックス
6つ目の地方転職におすすめのサイトは、ヒューレックスです。
サイトにも書かれていますが、「地方で働く」をコンセプトにしている転職エージェントです。
北海道〜東海地方あたりの求人が充実している印象です。
ヒューレックスの地方求人数
・岩手:413件
・栃木:795件
・富山:205件
・三重:248件
・鹿児島:300件
ヒューレックス利用者の声
30代女性
30代男性
リージョナルキャリア
7つ目の地方転職におすすめのサイトは、リージョナルキャリアです。
30代以降の方をターゲットとした、UIJターン向けの転職エージェントになります。
全国に26拠点構えております。
リージョナルキャリアの地方求人数
・宮城:145件
・福島:10件
・富山:615件
・滋賀:48件
・石川:413件
・岐阜:500件
リージョナルキャリア利用者の声
30代女性
30代男性
四国転職ネット
8つ目の地方転職におすすめのサイトは、四国転職ネットです。
地方の中でも四国に特化した転職エージェントになります。
高知、愛媛、香川、徳島への転職を検討している場合にはおすすめできます。
四国転職ネットの地方求人数
・愛媛:381件
・香川:170件
・高知:160件
・徳島:196件
四国転職ネット利用者の声
20代女性
30代男性
MUSUBU
8つ目の地方転職におすすめのサイトは、MUSUBUです。
地方の中でも愛知県中心とした東海地方に特化した転職エージェントです
代表の方が元々リクルートエージェント出身なので、その知識やノウハウを受け継いでいるのではないか、と思います。
MUSUBIの地方求人数
求人数は完全非公開
MUSUBI利用者の声
30代女性
30代男性
ほくりくFIT転職
9つ目の地方転職におすすめのサイトは、ほくりくFIT転職です。
北陸エリアでは大手のエージェントよりも求人を多く確保しており、取り扱い求人数は2,500社以上です。
さらに、求人を紹介するだけでなく、応募者に合った企業を開拓する発掘型求人が特徴的であり、転職を考えている人にとって最高の職場を探すことができるようにサポートしてくれます。
そのため、北陸エリアでは内定者数がNo1となっており、dodaベストエージェント賞やNIKKEI優秀エージェント賞なども受賞しているほどです。
ほくりくFIT転職の地方求人数
富山:694件
石川:510件
福井:173件
ほくりくFIT転職利用者の声
30代女性
30代男性
実際の地方転職求人を覗こう
実際に地方転職を検討した際、どのような地方求人があるのでしょうか。
今回は、転職求人サイトに掲載されている地方求人をみてみましょう。
・ジブラルタ生命保険株式会社
・アットホーム株式会社
地方転職求人1:ジブラルタ生命保険株式会社
1つ目の地方転職求人は、ジブラルタ生命保険です。
全国に拠点を構えていますので、ほとんどの都道府県で求人が出ているのではないでしょうか。
今回はdodaに掲載されている九州求人からこの求人にたどり着きました。
エリア検索で「九州」→「大分県」→「企画・管理職」で絞り込みをし、結果44件ヒットしました。
ちなみに九州全体だと企画・管理職は、445件ヒットしています。
募集要項
勤務地:全国676拠点
給与:月50万以上
仕事内容:営業管理職として人材採用・育成・マネジメントを担当
勤務時間:9:00~17:30
雇用形態:正社員
休暇制度:土曜日・日曜日・国民の祝日、年末年始休暇
保険会社の営業職は、忙しいイメージがあるのですが営業企画職はどうなんでしょうか。
ただ、月50万以上もらえるのでそれなりに激務な気がしています。
それでも土日祝が休めるのはいいですね。
地方転職求人2:アットホーム株式会社
2つ目の地方転職求人は、アットホーム株式会社です。
全国に事業展開している不動産会社です。
先ほどのジブラルタ生命もそうですが大手企業の求人は、地方にも展開されていますね。
今回はマイナビ転職に掲載されている九州求人からこの求人にたどり着きました。
エリア検索で「九州」→「大分県」で絞り込みをし、結果66件ヒットしました。
募集要項
勤務地 :大分営業所
給与:月給279,000円〜318,000円 ※経験・年齢を考慮の上、当社規定により優遇します。
年収:400~500万円
仕事内容 :【顧客は既存メイン】担当エリアの加盟店(不動産会社)を定期訪問。自社メディアやサービスを通じ集客、物件成約率UP、業務効率UPの為の提案を行います。
休日:日曜、祝日、会社指定日(11日)、個別休日(変動:22日)
※2020年の年間休日は、115日
不動産のルート営業求人です。
ここも不動産業界ではかなりの大手です。
給与も地方で27万以上あれば結構裕福な暮らしが可能です。
実際に地方転職求人を閲覧して感じたこと
大手求人サイトで地方求人を検索して感じたことをまとめました。
・地方転職求人は、大手企業が多い
・待遇がいい
・WEB面談・面接可能
順にみていきましょう。
地方転職求人の特徴1:地方転職求人は、大手企業が多い
大手求人サイトに掲載されている地方転職求人は、大手企業が多いように感じました。
本社が地方にあるケースも多少ありましたが大半が本社は東京や大阪にあり、支店が全国各地になり、その支店での募集が目立ちました。
求人検索した求人媒体が大手媒体なので大手企業の掲載が多いのも影響しているとは思いますが、地方密着の企業の掲載は少ないように感じました。
もし企業規模にこだわりがないのであれば、地方特化型サイトの利用も検討しましょう。
地方転職求人の特徴2:待遇がいい
地方求人なので都会の求人よりも待遇面は劣るのかなと思いきや、そんなことはなかったです。
・平均年収:300~500万
・年間休日:120日以上
・有給取得率:70%以上
・完全土日休み
など良い待遇が多数の求人にみられました。
大手企業の求人が多いことも大きな理由の1つかと思います。
地方転職求人の特徴3:WEB面談・面接可能
コロナウイルスの影響もありますが、ほとんどの地方企業がWEB面談・面接をOKにしていました。
仕事を決めてから地方に移住したい方も多く、仮に東京に住んでいる状態で面接のためだけに地方に出向くのは相当な労力とお金がかかります。
それをWEBでできるとなれば、転職希望者によってもかなり負担は軽減されますし、「WEBで面接してくれるなら受けよう!」と感じる人も多いでしょう。
WEB面談・面接OKは、地方企業と転職希望者どちらによっても大きなメリットです。
まとめ:地方転職は厳しくはないが、じっくり検討する必要あり
ここまで、地方転職の概要とおすすめサイトをまとめてきました。
地方転職は全然可能だと感じますが、地域によっては求人数や求人の幅が少なく狭い処もあるので自分の希望通りの働き方や仕事内容が困難なケースも可能性としてあります。
ただ、じっくり時間をかけて求人を探せば、自分の希望に近い形の求人が見つかるはずなので妥協せずに地方転職をしましょう。
20代女性